帯祝いの意味とは?いつ行う?食事や安産祈願の贈答品の相場など、マナーを紹介!

帯祝いの意味とは?いつ行う?食事や安産祈願の贈答品の相場など、マナーを紹介!

「帯祝い」は安産を願うお腹の赤ちゃんとお母さんのための初めてのお祝い行事です。日本では昔から女性が妊娠をすると、妊娠中や出産後も、赤ちゃんが健やかに育つようにさまざまな儀式や行事があります。今回は帯祝いの意味やいつするのか、由来やマナーついて詳しく解説します。

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  1. 1 帯祝いの意味とは?
  2. 1.1母子の健康を願う儀式
  3. 1.2帯祝いで使われる岩田帯とは
  4. 2帯祝いはいつ行われる?
  5. 2.1帯祝いに戌の日が選ばれるのはなぜ?
  6. 3帯祝いの金額の相場は?
  7. 4帯祝いを贈る際のマナー
  8. 5帯祝いを受け取った場合のお返し(内祝い)

帯祝いの意味とは?

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「帯祝い」とは、赤ちゃんが無事に産まれてくるように安産祈願を神社などでお願いする儀式のことです。
帯祝いの由来は古く、「古事記」には妊娠中の神后天皇が新羅征伐に行ったときに、早産にならずに無事に帰国して出産できるようにとの願いを込めて腹帯をしたことから始まったと記載されています。

そして今もなお皇室では内親王が妊娠すると皇室では妊娠9ヶ月目の戌の日に「着帯の儀」として岩田帯を巻く儀式があり、帯祝いはそこから一般市民に広がり長年受け継がれてきた日本の伝統的な儀式なのです。

母子の健康を願う儀式

帯祝いは日本古来から伝わる伝統来な儀式の一つです。日本では昔から赤ちゃんを授かると妊娠中から出産後、そして赤ちゃんが成長してからも、節目節目に子どもの成長を願って行われる行事や儀式をする習慣があり、「帯祝い」は赤ちゃんを授かってから初めて行われる儀式です。

帯祝いの由来は古事記にも記されており、正式な帯祝いは「帯役」として子供を持つ夫婦に依頼し、仲人さんを招いて帯役に帯を巻いてもらいますが、最近では両親や家族と一緒に神社で安産祈願をしてもらい、その後家族で祝いのお食事するのが一般的になりました。お祝いの食事は自宅もしくは神社での祈祷の帰りに外食することが多く、お店を選ぶ際には安定期に入ったとはいえまだつわりのある妊婦さんもいますので妊婦さんの体調や好みなどを配慮しながら選び、あらかじめ予約しておくと良いでしょう。

 

帯祝いで使われる岩田帯とは

岩田帯とは妊婦が付ける白いさらしの布でできた腹帯のことです。岩田帯の名前の由来は岩のように丈夫で健康な子どもが産まれて欲しいという願いから岩田帯と呼ばれるようになったという説と、穢れや災いから身を守る「斎肌帯いはだたい」から語源の由来が来ている言われると二通りありますが、どちらにしても母子共に健康で無事に出産して欲しいという願いが込められています。

岩田帯はさらし木綿か白い綿のネル素材でできていて、長さも七尺五寸三部(約2.3メートル)の長さになります。妊娠五カ月と言えば少しお腹が出てきた頃なので腹帯でしっかりと支えて安定させる効果と、冷えを防止する役割もあります。
以前は岩田帯は女性側の実家が用意することが多かったのですが、最近では妊婦さんが好みの腹帯を購入したり、神社で安産祈願をした際に神社がからの渡される場合もあります。また最近では使いやすさからマタニティベルトや、マタニティーガードルなどで代用される人もいて、選択枠が広がりました。

帯祝いはいつ行われる?

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次に帯祝いを行うのはいつ頃がよいのかお話したいと思います。

帯祝いに戌の日が選ばれるのはなぜ?

戌の日に帯祝いが選ばれる理由は、犬は昔から多産でお産が軽いことから、犬のようにお産が軽くなるようにと戌の日が選ばれるようになりました。また戌の日は12日に一度回ってきて、月に二回戌の日があり、わかりやすく最初の戌の日に行われるようになり、地域によっては戌の日ではなく酉の日に行う地域もあるそうです。
帯祝いを行われる時期も妊婦さんの体調が落ちつく5か月目が一般的ですが、6・7・9カ月のうちの戌の日に行われる地域もあります。また最近では戌の日にこだわらず、家族の都合の良い日や妊婦さんの体調良い時期を選んで、帯祝いする人も増えてきました。

帯祝いの金額の相場は?

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身近な人が帯祝いをするときはお祝いをどれくらいの金額を包めばよいのか悩むところですが、一般的には両親は1万~3万円、兄弟・親戚は5千~1万円、友人や同僚は3千~5千円が目安となっています。現金を贈らずにマタニティベルトなどの妊娠中に使うマタニティグッズを贈る場合もあり、特に決まりはありません。
帯祝いを神社でする場合には安産祈願の祈祷料を納めます。その際には白封筒もしくは祝儀袋で納める際は次の点に留意しましょう。

  • 蝶結びの熨斗付きのものにする
  • 表には「御初穂料」または「御玉串料」と書く
祈祷料の金額の目安は特に決まりはありませんが一般的には5千~1万円です。神社によっては安産祈願の祈祷料がすでに決まっているところもありますので、念のために神社に確認してみるとよいでしょう。

 

帯祝いを贈る際のマナー

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帯祝いを贈る際には気を付けなくてはいけないことがいくつかあります。

  • 現金を贈る場合はお札の枚数が4(死)や9(苦)枚にならないようにしましょう。
  • できるならば新札もしくは、お札にシワのや折り目のないきれいなお札で渡してください。
  • 品物を贈る場合にはベビー用品や育児で使うものは出産後に母子ともに健康であることを確認してから贈り、帯祝いのお祝いの品はマタニティグッズなど妊娠中に使うものにしましょう。

また商品券をお祝いに送る際にも商品券の枚数が4や9枚にならないように気を付け、もらった人がどこでも使うことができるように、全国共通の商品券を選ぶようにしてください。

帯祝いを受け取った場合のお返し(内祝い)

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一般的には帯祝いのお返しは必要ありません。帯祝いをするときに自宅に家族や友人などを招いて食事をふるまうと、それがお返しになります。地域によってはお返しにお赤飯や紅白まんじゅうを贈るところもあります。帯祝いのお祝いのお返しを頂いて、気になる方は受け取った金額の1/3~1/5程の金額の品物を内祝いとしてお返しすると良いでしょう。その前に電話や手紙で感謝の気持ちを伝えて、内祝いはできるだけ早めにするよう心がけてください。

帯祝いの意味のまとめ

  • 帯祝いは妊娠5か月目の最初の戌の日に両親や家族と神社で安産祈願をしてもらう
  • 腹帯はお腹を安定させるだけでなく、冷え防止にも役に立つ
  • 帯祝いのお祝いの金額は5千~1万円で、内祝いは返さなくてもよい

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