文机の読み方や意味とは?おしゃれで実用的な文机の魅力!

文机の読み方や意味とは?おしゃれで実用的な文机の魅力!

最近注目を浴びている「文机(ふづくえ)」の存在をご存知ですか?読んで字のごとく机のことですが、意味や使い方はどんなものでしょうか?この記事では「文机」の別名、歴史、利点など、文机のその魅力を詳しく解説していきます。

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  1. 1文机とは?
  2. 1.1文机の読み方
  3. 1.2文机の意味/定義/別名
  4. 1.3文机の歴史
  5. 2文机の利点は?
  6. 2.1収納可能
  7. 2.2椅子が必要ないため場所を選ばない
  8. 2.3おしゃれ
  9. 3他にも様々な和机があります
  10. 3.1前机
  11. 3.2経机
  12. 3.3食卓
  13. 4おしゃれで実用的な文机を生活に取り入れてみては?

文机とは?

文机

文机とは?

文机とは、物書きや読書などに使用される木製の机です。日本人は古くから床に座して作業をしていため、文机の脚は低く、床に座った姿勢で使う仕様になっています。文机は、木目の美しい欅(けやき)や栓(せん)などの木材を、釘を使わない高度な技術を使って組み合わせて作ります。文机の仕上げに漆(うるし)を何度も塗り重ねているので、丈夫です。そのため文机は長く使い続けることが出来ます。このような日本式の机を文机とは別に、和机(わづくえ)とも呼びます。

文机の読み方

チョークを持つ先生
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文机の読み方

「文机=ふづくえ」と読みます。「文机=ふみづくえ」の音が変化したものです。そのまま「文机=ふみづくえ」と読んでも間違いではありません。

文机の意味/定義/別名

虫眼鏡と辞書
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文机の意味/定義/別名

文机とは、特に事務や勉強、執筆、読書をするための机を意味します。文机には椅子はなく、床に座して使用します。文机には引き出しが付いており、文房具、小物、本などが収納可能になっています。デザインによって違いますが、通常文机には1~2段の引き出しが付いています。
文机は、別名「書机(しょづくえ)」や「座机(ざづくえ)」と呼ばれます。

文机の歴史

平等院鳳凰堂
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文机の歴史

机(つくえ)という言葉は、日本書紀に書かれており、とても古い歴史を持っています。机はもともと、供物や衣類、食べ物を載せるための台でした。それが後々、用途別に分類され、特に物書きや読書するために使用するものを文机と呼ぶようになりました。
平安時代初期には明確に文机として登場し、写経や公務など公の場で使用されていました。
文机は平安時代後期になると、貴族の愛用品となり、個人でも使用するようになります。透かし彫りや漆塗りなどを施した豪華な文机が多くなります。他にも位が高い人達だけが使える、筆返し(筆や巻物が転がらないように付けられた木)付きの文机もありました。
鎌倉時代には、僧侶や貴族の住む屋敷の壁に、出窓のように板を付け、机代わりにした出文机(だしふづくえ・いだしふづくえ)が出現します。
識字率が大きく上がる江戸時代には、庶民の間でも文机は普及していき、特に寺子屋などで算盤や読み書きなどに文机は使われるようになります。
現代の家庭では文机は中々見かけなくなりましたが、インテリア用に購入したり、パソコンを置いたりと、昔とは違う文机の使い方で楽しんでいる人も増えています。

文机の利点は?

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文机の利点は?

イスやテーブルが当たり前になった現代、文机を利用する機会はほとんどありません。しかし、文机には多くの利点があります。ここでは、文机の利点を詳しく見ていきましょう。

収納可能

メジャー
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収納可能

文机はサイズが小さく、どこに置いても場所を取りません。折り畳み式文机もあるので、文机として使わない時は、物置(観葉植物や照明を置く台)や部屋の端に文机を収納することができ、省スペースに繋がります。

椅子が必要ないため場所を選ばない

椅子会議
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椅子が必要無いため場所を選びにくい

文机とは違い、机に椅子が付いていると、スペースを取ってしまい、邪魔になったり部屋が狭く見えることもあります。住んでいる部屋が狭い場合は、椅子だけでも圧迫感を覚えます。文机は床に座って使用するので、椅子は必要ありません。脚を折りたためる種類もあり、邪魔にならないように文机を収納して置くことができます。狭い住宅でも文机は場所を取らないため、日本の住宅事情にマッチした家具です。

おしゃれ

花柄
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おしゃれ

現在の文机には様々なデザインがあり、豪華なものからナチュラルなものまで揃い、インテリアとしてとてもおしゃれな家具です。脚に花や鳥のモチーフをした透かし彫りし、台には金の蒔絵(まきえ)を施し伝統工芸品のような美しい文机もあります。文机には選択肢が沢山あるので、自分の部屋のインテリアに合った机を選ぶことが出来ます。アンティークショップでも多く取り扱われており、レトロなデザインが印象的な文机が多いです。文机はおしゃれで実用的、自分の部屋に文机を一つ置くだけで、部屋の印象をガラリと変えてくれる優れものです。

他にも様々な和机があります

短冊を書く少女
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他にも様々な和机があります

文机と一口に言っても、使用方法により呼び方が変わります。ここでは、文机とは違う和机の種類をご紹介します。

前机

仏さま
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前机

前机(まえづくえ)とは、仏具の花立、線香立、燭台を載せる机のことです。仏壇の前に置かれているのを見たことがあると思います。別名、前卓(まえじょく)とも言います。

経机

経机

経机とは

経机(きょうづくえ)とは、読経の際に経典を載せる机のことです。別名、経案(きんあん)とも言います。昔は書き物にも使用されていたので、机の両端に筆返し(筆や巻物が転がらないように付けられた木)が付いていることが特徴です。経机は場合によって、前机のようにして使う人もいます。

食卓

ちゃぶ台
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食卓とは

食卓(しょくたく)とは、食事のために使われる机のことです。日本では、ちゃぶ台や唐机などが食卓に当たります。洋風になるとテーブルと言われます。日本人にとって、食卓が一番なじみ深いものではないでしょうか。

おしゃれで実用的な文机を生活に取り入れてみては?

お茶とお花
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おしゃれで実用的な文机を生活に取り入れてみたら?

現代では、文机を使う機会は中々ありません。しかし、文机はコンパクトで移動もでき、ちょっとしたスペースが作業場所になるとても便利な家具です。最近では、パソコン用の文机も販売されており、使う人次第で文机は色々な使い方が出来ます。デザインも豊富でおしゃれな文机をぜひ生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?

文机とは?まとめ

  • 文机(ふづくえ)とは、読書や物書きなどの事務作業をする台を言います。文机は平安時代書記には既に使われていた、長い歴史を持つ和机です。
  • 文机にはコンパクトで移動可能なので、好きな時に好きな場所で使用することが出来ます。
  • 文机は引き出しが付いており、装飾性の高い文机もあり、ただ書き物や読書をするだけでなく、使い方次第で色々活躍する和机です。ぜひ、生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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