【タロット】女帝の正位置・逆位置の意味について解説！

大アルカナの3番目にあたるのが「女帝」のタロットカードです。大アルカナの二番目が女教皇ですが、二番と三番で女性のカードが続くようになっています。女帝と言うと高貴な感じがしますが、実は女教皇に比べると、母性溢れる優しい女性としてカードに描かれています。母性本能など女性に特有の性格を併せ持つカードなので、特に恋愛占いでは出て欲しいカードです。女帝でありながら、プライドが高い女王様というよりは、民衆に手を差し伸べる優しい女帝として、タロットカードには描かれているのですね。

大アルカナの三番目の「女帝」のカードでは、二番目の女教皇の持つ独特の世界観＝二次元の世界が三と言う数字にまとめられます。例え赤の他人であっても、他人と私という二つの関係をまとめあげるのが三という数字に隠された女帝の姿でもあります。まとめられることで、そこには安定さや安らぎが生まれることになります。また安定した中から、新しい物事が生まれることも暗示しており、女帝のカードは大アルカナの中でも特別に優しさを感じるカードでもあるのですね。

女帝は別名「エンプレス」とも呼ばれます。エンプレスはエンペラーの女性版で、英語でも女帝の意味は大変わかりやすいですね。女帝のカードの寓意画の特徴としては以下のようなものがあります。

• 描かれている庭園：豊かな感性を表しています。
• 微笑んでいる女帝：愛を何よりも大切にしている事を表します。
• 遠くから流れている川：未来からの心の実りを表します。
• 白く柔らかな服：妊婦のドレスをイメージしており、妊娠を表します。
• 月桂樹の頭物：戦の勝利を表します。
• 星が描かれた盾：防御が大事と教えてくれています。
• 攻撃の道具がない：防具はあるのに武器がないのは、愛を信じていれば必要ない事を表します。

寓意画を見るだけでも、優しげな女帝の微笑みに癒される素敵なカードですね。
決して自分から攻撃しない、そんな強さも感じます。

女帝＝エンプレスのカードでは、女性が本来持つ魅力や母親のような強さを持つことを示しています。正の位置で出たカードには、恋愛もそうですが、仕事などでも機会が訪れることを意味しています。魅力がアップすれば恋愛も上手くいきますし、仕事の種類によっては魅力が必要な事もありますので、正の位置の場合は良いこと尽くめのカードになります。母性本能に満ち溢れた女帝のカードでは、妊娠も意味しますので、結婚した後の子どもに対しても、魅力だけでなく母性がアップする事も教えてくれています。女帝のようにどっしり構える事が出来れば、決して気取ることなく、強さと母性に溢れた力を感じとることが出来るでしょう。

女帝＝エンプレスのカードが逆の位置で出た場合は、正の位置とは違い、恋愛も仕事も上手くいきません。女帝のカードの示す意味には「不安」や「嫉妬」などの感情が溢れ、せっかくの母性も発揮できないで終わってしまいます。特に嫉妬の力は強く、男性も女性も逆の位置で女帝のカードが出た時には注意する必要があります。ただ、女帝の逆の位置が示す意味をちゃんと知っていれば、カードが出た時に注意すべき項目もわかりますので、逆の位置に出たからと言っても悲観せずに、どう対応するかを考えてみましょう。