ソードの7の正位置・逆位置の意味とは？【人物/相手の気持ち】

ソードの7の意味・概略を見ていきましょう。ソード（剣）は鍛えられ磨き上げられた人間の知恵と技術の結晶としての象徴です。そのためソードには戦いの予兆や試練を象徴する意味があります。
ソードをテーマにした小アルカナ1～10までの10種類のカードはとても物語性の高い絵柄としてみることができます。
ソード5で剣を拾い集めた人物はソード6で新たな地へと水面を渡ります。しかし、ソード7ではその新天地からも剣をくすねて旅立とうとしているのです。
一連のカードの流れからもソードの7には狡猾さや策略、利己的で姑息な一面を読み取ることができます。
また、ソードは争い事や障害、壁の存在も意味しています。そのため占いの中で数ある種類のカードからソードが頻繁に登場する場合には先行きに険しい障壁が待ち受けていることが暗示されます。
今回はウエイト版のカード絵柄からソードの７の寓意を解説します。

ソードの7の絵柄について詳しく見直すと以下のようなに解釈できます。

【5本の剣を持ち出す人物】
その姿には抜き足で後ろを振り返りながら密かに持ち出そうとしていることが見て取れます。しかし、剣は2本残されていることから、全てを奪い取るような強欲さよりも、うまく立ち回ろうとする狡猾さが読み取れます。
【遠くにいる訓練を続けている兵士】
この人物には気づいていない様子です。剣を持ち去る人物は周囲から気に留められていない、あるいは相手にされずに孤独な状態であることを暗示しています。
【黄色（黄金）の背景】
黄色は繁栄や富の象徴です。本来の居場所を意味していることから、この人物はもともと恵まれた境遇に置かれていた可能性があります。また、中世では黄色はキリストを裏切ったユダの衣服の色が黄色だったことから、裏切りの色と解釈される場合もあります。背景の黄色を繁栄などのポジティブな解釈でとらえるか、もしくは裏切りの象徴と解釈するかでソードの7から読み取るメッセージは大きく変わってくることになります。
しかし、ソードの持つ本来の意味からは、たとえ姑息な手段であったとしても「計画の成功」として解釈し、人物を感情的に評価するような種類の解釈は持ち込まないことが本来のリーディングであるとも言えます。

ソードの7が正位置で出た場合の解釈は、「ずる賢い」「狡猾」という意味と同時に「孤独な闘い」や「機転が利いた行動」などの意味も考慮する必要があります。
ソードの7 が正位置で出現した場合のキーワードは

• ずるい
• 自分勝手
• 知恵が回る
• 冷静な行動

恋愛でソードの7が正位置で出現した場合には機転の利いた行動から進展することを意味しています。
ストレートな愛情表現よりも相手との駆け引きを重視する種類の恋愛を好む傾向にありますが、現時点では駆け引きが成功していると判断できます。ただし、相手の気持ちを考えない自分勝手で利己的な一面が出てしまうと相手にはすぐに見透かされてしまいます。また、狡猾な性格から二股をかけて付き合う相手をキープするような行動は必ずトラブルに繋がりますので要注意です。

仕事でソードの7が正位置で出現した場合には要領のよい立ち振る舞いから現在のビジネスが順調に進展している状況を意味しています。本来持っている知恵と機転の利いた行動を組織の中で活かしていけば成功を収めることができます。
しかし、あまりに機転が利きすぎることからつい利己的な行動を見せる、あるいは、起こってしまったことに対して言い訳をして取り繕うような態度は慎みましょう。せっかくつかんだ協力者が離れてしまいます。

運勢をソード7の正位置から読み解くと、現在の順調な状況に対して自分自身の軽薄な行動や利己的な考えから大きなトラブルを引き起こす恐れが予感されます。
浅はかな考えが見透かされてしまう、あるいは、裏切り者の出現からトラブルにつながる可能性があります。軽はずみな行動を避け、自分自身の行動にはしっかりと責任を持つように心がけましょう。

ソード7の正位置が出た場合の対策は、自分自身の中に湧いてくる“ずるい”種類の感情をうまくコントロールすることにあります。
状況を打開するためには計画的で慎重な行動が必要ですが、独りよがりの行動にならないように十分な注意をしましょう。周囲の人の声に耳を傾けて協力者を見つけることが大切です。しかし、中にはあなたを欺こうとする人物も紛れていますので見極めるよう心がけましょう。