初夏の意味
初夏とは、読んで字のごとく夏の初めを意味します。「しょか」またはそのまま「はつなつ」と読みます。暦の上では、5月から6月になります。
初夏はいつから?
一口に初夏と言っても、何月から始まるのでしょうか?初夏が始まるのは、5月初旬あたりになります。そして、梅雨が始まる前に終わるとされているので、6月初旬あたりに終了します。体感で言えば、暖かい春から、日差しが強くなりちょっと汗ばむ季節です。一般的にも、新緑が美しくなる5月あたりを初夏と認識している人が多いようです。
二十四節気での季名から見る初夏
昔日本では太陰暦(旧暦)が使用されていました。この太陰暦の暦日と季節にはズレが生じるため、これらを合わせるために設けられたのが二十四節気です。
二十四節気は、
- 春(立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨)
- 夏(立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑)
- 秋(立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降)
- 冬(立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒)
初夏はそのうちの、立夏(りっか)から芒種(ぼうしゅ)までの期間のことを言います。つまり、5月6日頃から6月6日頃までです。また、初夏というのは太陰暦(旧暦)4月の異名であります。現在使われているのは太陽暦(新暦)ですが、農業を生業としている人などの間で太陰暦(旧暦)や二十四節気は非常に大切なものであり、今でも日本人の生活に大きな影響を与えています。
初夏の候は5-6月の季語
初夏は季語として使われています。手紙やハガキの書き出しに「初夏の候」と入れます。これは「しょかのこう」と読みます。「しょかのそうろう」とよく間違われるので注意です。一般的に、5月から6月の間に手紙を書く際に使うことが出来ます。例えば…
- 初夏の候、ご健勝にてお過ごしのこととお喜び申し上げます。
- 初夏の候、ますますご清祥のことと存じます。
- 初夏の候、いかがお過ごしですか。
初夏と立夏の違いとは?
太陽暦(旧暦)では、夏を4月から6月までとしています。
- 4月を初夏
- 5月を仲夏
- 6月を晩夏
そのため、4月が夏の始まり初夏と言うのです。しかしこれでは、現在使われている新暦と1ヵ月から2ヵ月違いが出てしまいます。このズレを調整するために、二十四節気を使用します。その二十四節気の中の一つに立夏があります。
この立夏も夏の始まりを意味しています。二十四節気は太陰暦よりも細かく分けられており、初夏は
- 「立夏(りっか)」
- 「小満(しょうまん)」
- 「芒種(ぼうしゅ)」
立夏はいつをさす言葉?
「立夏」とは、二十四節気の7番目で、5月6日頃を言います。まさに、これから夏が始まる日なのです。旧暦では3月後半から4月前半になります。新暦では、5月5日から次の節季である「小満(しょうまん)」の前日である5月20日ころまでを指します。童謡「茶畑」には、「夏も近づく八十八夜」という歌詞がありますが、この少し後が立夏に相当します。作物の種まきや田植えが始まる時期でもあります。新緑が鮮やかになり、山にタケノコが生え始める季節です。実は立夏は、天文学上「太陽が黄経45度に達した時」と決められているので、毎年同じ日付になることはありません。2018年は5月5日、2019年は、5月6日が立夏となります。
初夏と立夏の違いまとめ
- 初夏とは、5月から6月あたりの時期を指します。梅雨前の、新緑が鮮やかな時期です。
- 初夏とは、二十四節気で見ると、7番目の立夏から芒種までのことを指します。ちなみに二十四節気とは、太陰暦(旧暦)と季節の差を無くするために設けられたもので、今でも日本人の生活に影響を与えています。
- 立夏とは、二十四節気の一つで、5月6日頃を指します。その年によって日にちが違い、今年2019年の立夏は5月6日になります。
初夏の意味