蒼月紫野先生のルノルマンカード占い師への道 第一回「ルノルマンカードの歴史」
セレスティアオリジナル連載記事、「蒼月紫野先生のルノルマンカード占い師への道」第一回です。一回目はルノルマンカードの簡単な背景と歴史に触れます。
この記事に登場する専門家
占星術師
蒼月紫野
水晶球占い師の蒼月紫野です。タロット、ルノルマンカード、オラクルカードなどカード占い各種やRune、西洋占星術、スピリチュアルな手法でのヒーリングやチャネリングを得意としております。
プロフィールはこちら前回よりだいぶ日にちが空いてしまいましたが皆さま、お元気でしょうか。
蒼月です。
新年になりましたので、連載の続きをさっそく始めていきましょう。
前回から少したちますので、準備もそろそろ皆さま終った頃かなと思います。
今回は「第一回:ルノルマンカードとは」 になります。
第一回:ルノルマンカードとは
マドモアゼル・ルノルマンという女性占い師
ナポレオンの時代のフランスに、「マドモアゼル・ルノルマン」という有名な女性占い師がいました。カード占いの名手であったそうです。
実はそれまでカードは、占いより遊び道具として使われていた歴史が長いのです。18世紀半ばまではゲーム用カードでした。マドモアゼル・ルノルマンがカードを占いに使ったことで大きな占いカードブームが起きたこともあり、色々なカードが誕生していったのです。
マドモアゼル・アン=マリー・ルノルマンは1772年のフランス、アランソン生まれ。そして1843年に亡くなっています。パリに住んでいたそうです。本の執筆も多く、14冊の本をだしています。カード占いの女王という異名をとるほどですから、優れた腕前だったことが伺えます。
彼女の死後三年たってから、ドイツのメーカーから「ルノルマンカード」が出版されたのが、いわゆるルノルマンカードの元になる物です。ルーツとしては1799年にでていた「希望のゲーム」をもとにしたカードのようです。
ざっとこのあたりを知っていれば大丈夫です。マドモアゼル・ルノルマンの話は書籍などによく載っていますので、ここではこの程度におさめておきたいと思います。
マドモアゼル・ルノルマンは、32枚組の「ピケ」を使っていた?
これはヨーロッパではとても有名な「ピケ(piquet)」という32枚組のトランプの事で、ゲームに使われていました。32枚のトランプのなかの12枚の手札を使って行うゲームだったとか。このあたりはWikipediaのほうが詳しいのでここでは省きます。(ルールがかなりありますので、ちょっとボリューミーになるからです)
ところが、これを使い占いに応用したマドモアゼル・ルノルマンの占いの的中率は驚くほど高かったようです。そしてどんどん彼女のカード占いが有名になり、現在に至るというわけです。マドモアゼル・ルノルマンがカード占いを得意の占術の一つとしていたことは明らかです。
ルノルマンカードはどんなカード?
ルノルマンカードは36枚組のカード
蒼月紫野
占星術師
基本的には36枚組のカードです。一枚のカードには一つだけの象徴が描かれています。クローバーなら幸運、手紙ならメールや手紙、ハートなら愛……という感じで分かりやすいのです。非常にシンプルで分かりやすいですね。タロットと違い、逆位置はありませんのでシンプルに考えてOKです。
蒼月紫野
占星術師
私は「Art Nouveau Oracle」というルノルマンカードに一目惚れして、2007年くらいに持っていました。
周囲の人に特に持っている人は誰もいないので、一人で家で練習したり、実際の鑑定にと使っていましたが、やはりルノルマンカードは面白いと思ったことを覚えています。
今回はここまでの簡単な話に留めますが、次回はカードの選び方をお話ししたいと思います。