七夕の歌の「笹の葉さらさら」の歌詞の意味についてご紹介!【金銀砂子/五色/のきば】

七夕の歌の「笹の葉さらさら」の歌詞の意味についてご紹介!【金銀砂子/五色/のきば】

七夕の歌といえば”ささのはさらさら~”という歌詞の童謡「たなばたさま」ですね。七夕の歌として子供の頃に教わった童謡ですが歌詞の中には”のきば”や”五色のたんざく”といった耳慣れない言葉も含まれています。「笹の葉さらさら」の歌詞の意味を詳しくご説明します。

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  1. 1七夕の歌の歌詞「笹の葉(ささのは)さらさら」の意味とは
  2. 2童謡「たなばたさま」の歌詞紹介
  3. 3歌詞「金銀砂子」の意味
  4. 4歌詞「五色」の意味
  5. 5歌詞「のきば」の意味
  6. 6童謡「たなばたさま」の歌詞解説

七夕の歌の歌詞「笹の葉(ささのは)さらさら」の意味とは

火の光を受けて葉脈が透けている笹の葉
Photo byHans

七夕の歌の歌詞「笹の葉(ささのは)さらさら」の意味とは

七夕の歌の歌詞「笹の葉(ささのは)さらさら」の意味とは、笹の葉が軽く擦れ合う音の様子を擬音語で表しています。
「笹の葉さらさら」というこの童謡の歌いだしは、とても口ずさみやすいメロディーで、七夕飾りの笹の葉がさらさらと風に流される情景が目に浮かびます。風になびく”さらさら”が川の流れの音のようにも聞こえて天の川を連想させる響きです。
また、「ささのはさらさら」の8文字の間に”さ”の文字が4回繰り返されます。この韻を踏んだ柔らかい言葉の流れが風になびく笹の葉と天の川の流れを結びつけて、心地の良い響きは、言葉を覚え始めた子供たちの心に強く印象付けられたのですね。
そして「笹の葉さらさら(ささのはさらさら)」はこの後の歌詞の「お星様きらきら」の”きらきら”にもつながっています。
「笹の葉さらさら」や「七夕の歌」が曲名と思われがちですが、正式な曲名は「たなばたさま」と言います。

萌え袖ちゃん

萌え袖ちゃん

7月7日とされている七夕ですが、実は現在の暦では3回巡ってきます。
一つ目は新暦(グレゴリオ暦)の7月7日、二つ目は旧暦(太陰暦)の7月7日、そして三つ目が8月7日に行なわれる七夕です。新暦から一月遅れで行なわれる行事を「月遅れ行事」とよびますが、有名な仙台の七夕祭りはこの月遅れで催されています。新暦の7月7日は梅雨の時期なので七夕祭りは旧暦もしくは月遅れで催す地域が多いようです。

七夕とは、二人の男女、牽牛と織女が天帝によって引き合わされ恋に落ちましたが、あまりにも仲良くしすぎて仕事をおろそかにしたため怒った天帝に天の川をはさんで引き離され、年に1回、七夕の日にだけめぐり合えるという伝説の日です。
この七夕の起源には大きく二つの由来があります。
一つは古代中国の祭事の七夕(しちせき)です。7月7日に織女星を眺めながら芸事の上達や幸福を願います。
そしてもう一つは、日本の古い行事の棚機津女(たなばたつめ)です。着物を織って棚に供えて豊作を祈りました。七夕はそのため棚機とも書き表し、風習として定着し始めたのは平安時代にさかのぼります。

童謡「たなばたさま」の歌詞紹介

天の川と笹飾りの七夕 

童謡「たなばたさま」の歌詞紹介

童謡「たなばたさま」の歌詞をご紹介します。併せて作詞家、作曲家についても触れていきましょう。

笹の葉さらさら のきばにゆれる
お星さまきらきら きんぎん砂子

五しきのたんざく わたしがかいた
お星さまきらきら 空からみてる

曲名「たなばたさま」は1941年(昭和16年)文部省から発行された「うたのほん 下」に掲載された童謡です。
作詞と補作詞の方がいらっしゃいますが、これは権藤はなよさんの原詩から少し変更されている事を意味しています。例えば、「お星さまきらきら」の部分が原詩では「きらきらお星さま」となっていました。
曲名「たなばたさま」は下総皖一(しもふさ かんいち)氏が作曲しました。下総皖一氏は埼玉県出身の作曲家で「ゆうやけこやけ」の作曲も手掛けています。

萌え袖ちゃん

萌え袖ちゃん

ここでちょっと豆知識をご紹介します♪子供が口ずさむ歌は唱歌・童謡・わらべ歌などと呼ばれますが、それぞれには違いがあります。
学校教育用として明治初期から昭和の戦前まで作曲された歌を「唱歌」と呼び、大正時代の頃から子供に愛される歌として作曲されたものが童謡です。また、自然発生的に地域の遊びなどの中から生まれた歌をわらべ歌と呼びます。

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歌詞「金銀砂子」の意味

金銀砂子のイラスト画像

歌詞「金銀砂子」の意味

歌詞「金銀砂子」の意味は、金箔・銀箔を粉状にして和紙の上にちりばめて、きらびやかで光り輝いた効果を引き出した技法のことです。
「金銀砂子」は上流邸宅の襖や宗教的な絵画に多く用いられています。一般的に、私たちが良く目にするのは色紙などの装飾です。
金銀砂子のきらきらした装飾が天の川のきらめく星のイメージを見事に表現しています。

萌え袖ちゃん

萌え袖ちゃん

ここで豆知識をご紹介します♪金銀砂子が施された色紙は、実はきらきらした砂子の面が表で、普段サインなどを書く白い面のほうが裏面なのですよ。

歌詞「五色」の意味

折り紙で作られた短冊アート 

歌詞「五色」の意味

歌詞「五色」の意味は、中国に古くから伝わる五行説に由来しています。五行説とは自然界は木(もく)、火(か)、土(ど)、金(きん)、水(すい)の五つの要素で成り立っているという説です。短冊の色はこの五つの要素に基づいていて、それぞれの色には意味があります。

  • 青:木(もく) 功徳
  • 赤:火(か)  感謝
  • 黄:土(ど)  信頼
  • 白:金(きん) 規律
  • 紫:水(すい) 勉学
本来水は五行説で「黒」ですが縁起の良い紫に代用されています。

また、五行説は体の機能や心の状態にも密接に結びついています。
体の機能との関係では、よく体内の臓器を五臓六腑と言い表しますが、この「五臓」と下記のように対比されます。
  • 水=腎臓
  • 木=肝臓
  • 火=心臓
  • 土=脾臓
  • 金=肺
心の状態との関係では、東洋医学で心の状態を表す「五神」と下記のように対比できます。
  • 水=志=平静
  • 木=魂=思考
  • 火=神=精神
  • 土=意=記憶
  • 金=魄=感覚

このように五行説に基づいた五色には心身のバランスを健康に保つという願いも込められています。また、五色には魔除けの力もあると言われています。

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歌詞「のきば」の意味

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