星座占いといえば、黄道12星座が普通ですが、厳密には13番目の星座が存在します。
その13番目の星座こそが、へびつかい座です。
この記事では、へびつかい座の誕生日や性格、13星座占いについても解説します。
へびつかい座とは?
へびつかい座(蛇使い座)とは、黄道(太陽の通り道)には含まれるものの、12星座に含まれない13番目の星座です。
へびつかい座を加えた星座占いのことを13星座占いと呼びます。
蛇使い座の神話とアスクレピオス
まずはへびつかい座にまつわる神話について、すこし触れておきます。
#アルマの七夕
— かめ@立体乱舞2020風09 (@hanabanakoushi) July 17, 2020
天の川を杖に見立てて、巻き付く巨大な蛇。
ギリシャ神話の医神アスクレピオスの杖はいかがでしょう。
コロナの一日も早い終息を願って。
…まあへびつかい座はすでにあるんだけどなー(#^.^#) pic.twitter.com/perQpuJnXT
へびつかい座にまつわるギリシャ神話で主人公となるのがアスクレピオスです。
アスクレピオスは、太陽神であるアポロンと、アポロンから愛された絶世の美女コロニスの愛の結晶として生まれた医学の神です。
ところが、悲劇を好むギリシャ神話の性質にもれず、へびつかい座の結末も悲劇に終わります。
以下、へびつかい座に関わるアスクレピオスの神話を引用します。(興味のない方は読み飛ばしてください)
太陽神と絶世の美女との愛の結晶アスクレピオス
コロニスのもとへ、アポロンは白い一羽のカラスに愛のメッセージを託し届けさせます。
ところが、その白いカラスが誤解し、コロニスにアポロンのほかに好きな男性がいると報告してしまいます。
アポロンは、この報告を聞いて怒り、銀の矢をコロニスめがけて撃ちはなちます。銀の矢は、コロニスの胸をつらぬき、コロニスは絶命するのです。
愛するあまりに誤解が生んだ悲劇
コロニスのもとへ、アポロンは白い一羽のカラスに愛のメッセージを託し届けさせます。
ところが、その白いカラスが誤解し、コロニスにアポロンのほかに好きな男性がいると報告してしまいます。
アポロンは、この報告を聞いて怒り、銀の矢をコロニスめがけて撃ちはなちます。銀の矢は、コロニスの胸をつらぬき、コロニスは絶命するのです。
太陽神アポロンの後悔と愛するコロニスとの忘れ形見
すぐにアポロンは白いカラスの報告が間違いだったと気づきますが、手遅れでした。
アポロンは、コロニスのもとに飛んでいき、コロニスの遺体から男の子を取りだします。
コロニスは身ごもっていたのです。この男の子がアスクレピオスです。この時にカラスの羽が黒く変わるのですが、これはコロニスの喪に服する、という意味からです。
以上が、へびつかい座のアスクレピオスに関する神話です。
悲しい物語ですが、アスクレピオスはアポロンの息子ということがわかれば十分です。
Youtubeに満天星3分プラネの動画を公開しました。
— 星の観察館「満天星」 (@man_ten_bo_shi) June 26, 2020
☆へびつかい座 https://t.co/S68wVXJEs7
今回は「へびつかい座」をご紹介します。
昔少しだけ流行った13星座占いで聞いたことある方もいらっしゃると思います。
(話し過ぎてしまい4分の動画になっています) pic.twitter.com/WYUvrdXt8m
蛇使い座のマーク
では次にへびつかい座のマークについて見ていきましょう。
結論から言うと、へびつかい座のマークは⛎です。
このマークがなぜへびつかい座を意味するようになった経緯については、以下のアスクレピオスにまつわるギリシャ神話の引用をお読みください。
(ここでも興味のない方は読み飛ばしていただいて結構です)
医学を象徴するへびつかい座のマーク
アスクレピオスはケンタウロ族の賢者であるケイロンに育てられます。
ケイロンは、とても博学多才な哲人とされています。アスクレピオスはケイロンのもとで医学を学び、師を越えるほどになりました。
しかし、医者としての熱意が行き過ぎ、死者を生き返らせることまでするようになりました。
蛇が医学の象徴となった理由
このことが冥府のハデスから全能神ゼウスのもとに伝えられると、ゼウスはアスクレピオスを雷により即死させます。
アスクレピオスは天空に上げられ、へびつかい座となります。
以上が、アスクレピオスがへびつかい座になるまでの物語です。
へびつかい座のマークはアスクレピオスが両腕に蛇を抱いた姿をシンボライズしたものです。
これは、蛇の毒を用いて薬とし、病人を治療したからだと言われています。
13星座占いとは?
へびつかい座についてはある程度理解できたでしょうか?
ここからは、そのへびつかい座を含めた13星座占いについて解説していきます。
12星座占いと13星座占いの違いは?
12星座と13星座占いの最大の違いは、へびつかい座という新星座が加わったことです。
星座占いとは生まれた瞬間に太陽が黄道上のどの星座が占めるエリア(ハウス)にいたかによって運命を占う術です。
へびつかい座は蠍座と射手座の間の黄道にありますが、全体が入っているわけではなく、へびつかい座の一部が黄道に見切れているという感じです。
そのため、へびつかい座を黄道に含むかどうかは議論が分かれるところなのです。
天文学的な見地からすると黄道上にへびつかい座が存在しているため、生まれた時に太陽がへびつかい座の位置にあった人はへびつかい座のハウスに属していると考えるのが妥当であるという考え方が13星座占いの根底にあります。
そして、12星座占いと13星座占いの決定的に違う点は、天動説でホロスコープを作成するか地動説でホロスコープを作成するかということです。
へびつかい座は地動説にもとづいて天空を見上げると黄道に存在する星座なのです。
12星座占いが使うデータと13星座占いが使うデータ
また、12星座占いと13星座占いのもう一つの違いとして、13星座占いでは魚座が最初の星座になるということが指摘できます。
現代の12星座占いが、1月1日から区切って星座を決めていないのには理由があります。(牡羊座は3月21日から4月19日)
それは、12星座を決定するのに用いるデータが古代バビロニアの太陰暦だからです。
結論からいうと、太陽が春分点にあるときを暦のはじまりとしているからです。
春分点をはじまりとしているので、何月に生まれたという情報だけでは占うことができません。
占星術は春分点を始まりとしている
太陰暦での春分点は、太陽がおひつじ座にはいる時と同じなのです。
12星座がおひつじ座からはじまる理由です。
ところが、2000年前におひつじ座にあった春分点が、現代ではうお座に位置するというのです。
それが13星座の特徴でもあります。そんな理由から、13星座で順番がトップの星座が12星座では順番がラストのうお座なのです。
つまり、天体は長い歳月を経て少しづつズレが生じる。
そのため、占星術も修正主義を前提として、現代の春分に当たる魚座を起点として、黄道上にあるへびつかい座を含めた13星座で占うべきだという考え方こそが13星座占いなのです。
古代の占星術の理論を修正し、現代的に忠実に当てはめたものが13星座占いの特徴であると言えるでしょう。
へびつかい座の人の誕生日はいつから?
それでは、それぞれの星座は、何月何日から13の新星座に分けられているのでしょうか。
12星座と13星座の誕生日早見表
へびつかい座の誕生日はいつからか、ということについてですが、結論からお伝えすると、
へびつかい座の誕生日は11月30日から12月17日です。
星座名 | 12星座の誕生日 | 13星座の誕生日 |
おひつじ座 | 3/21~4/19 | 4/19~5/14 |
おうし座 | 4/20~5/20 | 5/15~6/21 |
ふたご座 | 5/21~6/21 | 6/22~7/20 |
かに座 | 6/22~7/22 | 7/21~8/10 |
しし座 | 7/23~8/22 | 8/11~9/17 |
おとめ座 | 8/23~9/22 | 9/18~10/31 |
てんびん座 | 9/23~10/23 | 11/1~11/23 |
さそり座 | 10/24~11/22 | 11/24~11/29 |
へびつかい座 | 11/30~12/17 | |
いて座 | 11/23~12/21 | 12/18~1/19 |
やぎ座 | 11/23~12/21 | 1/20~2/16 |
みずがめ座 | 1/20~2/18 | 2/17~3/12 |
うお座 | 2/19~3/20 | 3/13~4/18 |
12星座、13星座は生まれたときに太陽がどのハウスに位置していたかによって決まります。
生まれたときの月がどのハウスに位置していたかによって占う月星座の性格や特徴についてはこちらの記事をご覧ください。