【夢占い】殺される夢・殺されそうになる夢の意味と心理とは？

例え夢の中でも殺されたり、殺されかけるという体験はしたくないものでしょう。しかし一見悪夢としか思えないこの夢には意外な意味が込められています。というのも殺される夢は逆夢(さかゆめ)と呼ばれる夢の一つで、夢に見た内容とは逆の意味を持つのです。

殺される夢、殺されそうになる夢の基本的な意味は、「自分を変え、新たに生まれ変わる」というものです。

夢の中で死ぬことは再生や復活を意味し、自分が新たな一歩を踏み出したり、自分自身を変えるということを暗示しています。中でも殺す、或いは殺されるという形で死が登場した場合、自分の中に、自分が消してしまいたいと思っている一面があることを示しており、自分の嫌なところを変えて今の状態を脱したいという心理状態であることが暗示されています。

殺される夢にも様々な種類があり、それぞれ違った意味合いを持ちます。本記事ではそんな殺される夢の暗示する意味や心理状態を、殺される時の状況別に解説していきます。

人に殺される夢は人を殺す夢とよく似た意味を持ち、どちらも自分を変える、新たな自分に生まれ変わるといった意味を持ちます。この二つの違いは自分の力で変えるのか、周囲の力を受けて変えるのかという点です。

人に殺されるという受動的な行為の裏には、周囲の助力や恩恵を受けながら自分自身を変えていけるという意味が隠されています。

ここでは自分を殺した人別にその夢の持つ意味を解説していきます。

彼氏・彼女に殺される夢を見た場合、その人は恋愛面において自分を変えようとしていることを暗示しています。この場合夢に登場する彼氏・彼女は現実世界の本人としてではなく、夢を見ている人がこれまでの経験によって形成してきた恋愛観の象徴として登場しているのです。

恋愛や人生の経験を重ねれば恋愛に対する考え方も変わってきます。しかし自分が変わろうとしている一方で、心の奥に古い恋愛観が居座って邪魔をしているようなとき、古い考えを消し去りたいという思いが恋人の姿を借りて登場するのです。

友達に殺される夢を見た場合、実はその友達に対して何らかの不安や恐怖心を抱いていることを暗示しています。

不安・恐怖心の種類は様々であり、その友達と離れ離れになってしまうことへの不安や、友達が裏では自分のことを疎ましく思っているのではという恐怖心、もしくは友達に裏切られる不安などが考えられます。

またそのような恐怖心を感じるということはその友達と良好な関係を維持していきたいという思いの表れでもあります。友達に殺される夢を見たら一度その友達との間に起きた事や関係性を振り返り、綻びが無いか確かめてみることをおすすめします。

先生や上司など、目上の人に殺される夢を見た場合、その人は目上の人の引き立てによって自身の飛躍の機会が得られることを暗示しています。更にその人が実在する人である場合は現実世界でもその人から協力を得られるかもしれません。

このように人に殺される夢とは、自分の内面を変える、或いは状況を好転させるという願いを達成する際に他人の助力を得られるということを示しており、夢の中で自分を殺す人は自分に力を貸してくれる人を象徴していることがあります。

殺される時にナイフで刺し殺されたのであれば、それは近い先にその人が置かれている状況が大きく好転することを暗示していますが、同時にその過程ではそれ相応の痛みを伴うことも示しています。

これは状況を一変させるためのヒントが自分にとって痛みを伴うこと、つまり苦手な事や怖い事、つらいことの中に隠されていることを意味しています。

今まで試してみたことではどうにも上手くいかず、その一方で日頃つい避けてしまっていることがあるのなら、勇気を出してあえて今まで避けてきた道を通ってみることで今まで見えなかったものが見えるようになり、先へ進むことが出来るかもしれません。

銃で撃たれる夢を見た場合、それは近い先に何らかの良い知らせが届くことや金運アップを暗示しており、更にそのまま死んでしまった場合は運勢の大きな飛躍を予兆しています。

また銃で撃ち殺される際に血が流れたのなら金運に恵まれることも暗示しています。銃に限らず夢診断において血はお金を象徴する存在ですので、夢の中で見た血が印象に残っていた場合、これから先その人が金運に恵まれることを意味しています。

殺されそうになっても夢から醒めるまで何とか逃げ続けたのであれば一見して幸運なように見えますが、実は殺される夢と違って殺されそうになって逃げる夢は、その人が危険な状態にあることを警告しているのです。

殺されかける夢にもいくつかのパターンがありますが、今にも殺されそうだという状態の夢を見た場合は特に注意が必要です。そのような夢を見た場合、その人の心身が崩壊寸前の状況にあることを暗示しているので、早めに心身のケアと環境の改善を図りましょう。もしその時に自分を殺そうとした人が知人や仕事仲間、身内だった場合はその人と一定の距離を取ることをおすすめします。

夢診断において犯罪者は自身の中にある邪念や罪の意識を象徴する存在とされています。

夢の中で殺人鬼などの犯罪者に殺されそうになった場合、その人は心の中に何らかの葛藤を抱えていることを暗示しています。新しい自分に生まれ変わることを渇望し、精神的に追い詰められながらも進むべき道を模索している状態であることの表れです。

もし犯罪者に殺されかける夢を見たのなら、周りに対して隠していることや後ろめたいことが心のわだかまりになり、ストレスを溜め込む原因になっている可能性があります。可能なら誰か信頼のおける人にそういった秘密を打ち明けることをおすすめします。非常に勇気の要ることですが、自分の心の奥にあるしがらみを打ち明けることで心は随分と軽くなるでしょう。

自分以外の誰かが殺される夢を見た場合、その夢が意味するところは状況によって様々です。殺される人によっては現実世界のその人であることもあれば別の誰かである場合もあり、または自分の分身として登場している場合もあります。

ここからは他の人が殺される夢について詳しく解説していきます。

夫や妻が殺される夢を見た場合、それは夫婦関係が新たな展開を迎える時期が近づいてきていることを暗示しています。ただしその変化がどのようなものなのかはその時に自分が感じた気持ちによって変わってきます。

もし夫や妻が殺されたときに自分が悲しんでいたのなら、その夢は二人の関係が更に深まることの暗示です。パートナーを失って悲しいと感じるのは心の中でパートナーを失うことを怖れている証拠であり、怖れていた事態に夢の中で直面することが相手への愛情を再確認するきっかけになるでしょう。

反対にパートナーが殺されてスッキリした場合、それは相手に対する自分の気持ちがさめており、解放されたいと思っていることの表れです。その場合夫や妻が殺される夢は離婚や別居など、二人の関係が離れる方向に変化することの暗示と捉えられます。

またそれ以外に子どもや親など家族が殺される夢は決して悪い事の予兆ではなく、寧ろ家族に臨時収入や思わぬ収穫などといった幸運が訪れることを示しています。

彼氏・彼女が殺される夢は殺された相手に幸運が訪れることを暗示しています。

例えば恋人が仕事面で良い味方に恵まれるなど、恋人を取り巻く状況を好転させてくれるような助けが得られるでしょう。

ただし妻・夫が殺される夢と同様、恋人が殺されたときにスッキリしたと感じていたのなら、既に自身の相手に対する気持ちがさめてしまっていることの表れでもあります。

友達が殺される夢を見た場合、それはその友達との悪い関係が収束することを意味しており、その相手と再度良好な関係を作れるようになるという暗示です。

以前仲の良かった友達のことは、その後関係が悪くなってもそうやすやすと忘れられるものではなく、心の奥に残っているしこりが夢という形で表れているのです。

もしその友達と喧嘩をするなどして疎遠になっているのなら、近いうちにその友達と再び仲良くなれるチャンスが訪れるでしょう。その時には意地を張らず、素直に向き合うことが大切です。

自分の知らない人が殺される夢を見た場合、それは夢を見た人の運気が上向いていることを暗示しています。

自分が手を出さなくても周りの人の力に助けられ、次々幸運が舞い込んでくるでしょう。しかしだからといって完全に他力本願になってはいけません。その点に気を付け行動していれば、味方に恵まれ何事も上手くいくようになるでしょう。

殺される夢はいかにも不吉な夢に思えますが、夢占いにおいては吉夢とされています。夢占いにおいて死は再生と復活を意味します。その死が他人によってもたらされる夢ですので、自身の再生と復活が他人の助力に恵まれることで達成されるということを暗示しています。もし殺される夢を見たのなら、他力本願にならず、かつ安心して自分の叶えたいことに向けて行動しましょう。

一方殺されかける夢を見た場合には何らかの問題を抱えており、その解決の目処が立っていないことを暗示しています。そのような夢を見たら一度自分自身を見つめ直し、早めにケアすることをおすすめします。