忍者はどんな武器や道具を使って戦っていたの?
忍者は室町時代から江戸時代の日本で大名や領主に仕え暗殺や謀術などを主とする、現代で言うとスパイのような役目を果たしていました。忍者は日本国内だけでなく、現在では世界的にもよく知られています。
そんな忍者の武器や道具と一口にいっても、種類は豊富にあります。かっこいい武器はもちろんのこと、アニメでもよく見るような武器もあります。そんな忍者の武器や道具、またそれぞれの使い方について紹介していきます。
忍者の武器・道具12選を一覧で紹介
忍者が使う武器や道具の中で、忍者の装備に欠かすことができない12個の道具について使い方や特徴を見ていきましょう。
忍者の武器・道具1.忍者刀
忍者刀は相手に斬りつけることよりも突きの攻撃に向いています。鞘自体にも突き貫く機能があり、鞘に入れたまま相手を突き刺すことができます。また、鞘は筒状になっていて、水の中で息継ぎをするときや、隣の部屋の話を盗み聞きするときに壁に押し当てて使うこともできます。
忍者の武器・道具2.手裏剣
手裏剣は小型の刀剣や針様の形をしており、相手に投げつけて攻撃します。手裏剣の刃先に毒を塗って殺傷能力を高める使い方もあります。
手裏剣の投げ方には、いくつか種類があります。
- 直打法…回転をつけずに投げる
- 半回転打法…逆手に持って半回転させて投げる
- 回転打法…1回転させるように投げる
- 急回転打法…手元で急回転させることで勢いをつける
忍者の武器・道具3.火車剣
火車剣(かしゃけん):日本。忍者の代表的な武器である十字手裏剣に火縄が巻かれ、中心には火薬が仕込んである。導火線に火をつけて投擲。照明に使ったり、敵が乗っている馬に投げつけたり、茅葺きの屋根などに投げ放火したりする。pic.twitter.com/Zl2gQJdpGI
— 世界の武器防具百科!! (@emonok1) November 13, 2018
火車剣は手裏剣を進化させたもので、中心部分に火薬を仕込んでおき、導火線に火をつけて投げます。敵に直接ぶつけるのではなく、敵の馬や周囲にある茅葺きの屋根に投げるといった使い方をします。
忍者の武器・道具4.鎖鎌
鎖鎌の鎖の先には分銅がついており、その分銅を相手に直接ぶつけて怯ませたり、鎖を敵の武器や手足に絡みつかせて動きを封じたりして、その隙に鎌で斬りつけて止めを刺します。鎖鎌は初心者にとっては扱い方が難しい武器ではありますが、極めれば分銅の一撃で相手の頭蓋骨を粉砕する可能性もあります。
忍者の武器・道具5.忍び鎌
忍び鎌は持ち歩いていても農作業で使われる鎌だと思わせることができ、武器だとバレにくいのがメリットです。鎖は取り外しすることができ、鎖を装着して鎖鎌として使うこともできます。
忍者の武器・道具6.万力鎖
微塵
— 栗原大河 (@taiga2449) April 30, 2017
と
万力鎖 pic.twitter.com/J1m9jWF7s1
万力鎖は分銅鎖とも言われ、鎖の両端に錘のついた武器です。鎖と錘の形状が違い、小型の物は暗器として使用される場合もあります。遠心力を利用して近距離や遠距離、また絞めといった使い方もします。主に護身用として使い、敵の刀を落としたり、足に投げつけ相手が怯んだ隙に逃げ出すことを目的としています。
忍者の武器・道具7.巻き菱
忍者が流行りらしいです。巻き菱踏みたくない…。 pic.twitter.com/km9KOgWxqe
— 風小町@お散歩いきたい (@kazekomachi7777) November 22, 2016
巻き菱は地面にばらまいて敵の動きを封じ込めるものです。敵から急いで逃げるときや、相手の動きを止めてその隙に攻撃する時に使います。巻き菱はどう転がっても刺が上を向くようになっているので、追っ手の足を傷つけることができるのです。また、追手の顔に当たるように投げつけても効果があります。菱の実や、菱の実の形を模して木や竹を三角錐に削り出したものが使われました。
忍者の武器・道具8.角指
痴漢を安全ピンで撃退!的な話が話題ですが、アレはちと確実性に欠けますな。
— 天狗堂通信⚡ (@tengudosyobo) May 24, 2019
そこでおすすめなのがこの商品!ニッポンの伝統武器「角指」
角の部分を内側に向け相手の腕を握り込めば、力の弱い女性でも大男を制圧可能😲
オシャレなこのタイプの指輪なら武器ともみなされにくい!ぜひご検討を🔥🔥🔥 pic.twitter.com/RbXnskm2RV
角指は万力や角手とも呼ばれる武器で、忍者版のメリケンサックと想像すると分かりやすいです。指輪のような形ですが、指輪と違って突起が手の内側になるように装着します。角指を着けた手で相手の腕や首を強く握ることにより相手に傷を負わせることができます。
忍者の武器・道具9.焙烙火矢
焙烙火矢は小さな爆弾のようなもので、本来は料理器具として使われる焙烙などの陶器に火薬を詰めて、導火線に点火して敵に投げ込みます。中世の水軍で主に使われていました。焙烙玉といわれる玉を火縄銃の30匁筒などの大筒に詰めて放つものを焙烙火矢と言います。
忍者の武器・道具10.手甲鉤
手甲鉤(てっこうかぎ):日本。戦国~江戸期に登場。忍びの者や一部の武芸者が使用。鉄の輪に鉤爪が付いており、手の甲に付ける。鉤爪を突き刺したり引っかくほか、敵の攻撃を防いだり、武器を捻りとって奪う事もできる。また木に登る際も使えた。pic.twitter.com/gorkTiNaXQ
— 世界の武器防具百科!! (@emonok1) April 24, 2019
手甲鉤は熊手のような形が特徴的な暗殺用の武器です。利き手にはめて相手を攻撃したり、格闘中に相手の攻撃を防ぐための防具として使ったりします。武器以外の用途として、穴を掘ったり、樹木や壁の上り下りをしたりする時にも使われていました。
忍者の武器・道具11.くない
くないは鉄製の爪状になっている両刃の道具です。現代でいうサバイバルナイフのようなもので、相手を攻撃する以外にも壁を登るときや穴を掘るときにも使いました。また、刃とは反対側にあるの輪に水を張ってレンズにしたり、縄を通して投げたりと様々な使い方があります。
忍者の武器・道具12.千本
コスプレ画像ですみません。
— レイ (@rrrei6633) January 9, 2017
白お誕生日おめでとう~!思い返せば2次元の初恋キャラだった。
綺麗で強くて最高です。これからも大好き!#白生誕祭2017 pic.twitter.com/nqCm6Gzevh
千本は忍者が護身用に隠し持つ道具です。特にくの一が持っていた道具であり、針のように細く鋭いのが特徴的です。
忍者の武器・道具の一覧のまとめ
- 忍者の武器や道具には、暗殺用として隠し持つことができるものもある。
- 忍者の武器や道具には、攻撃対象に応じて、近距離用・遠距離用を使いわける。
- 忍者の武器や道具には、火を使うものもあり、相手を怯ませたり茅葺きの屋根に投げて使う。