椿の花言葉は色の種類で異なる?
椿(ツバキ)の全般的な花言葉をご存知ですか?椿は花の香りがしないということから「控えめな優しさ」という花言葉がつけられています。
椿には赤椿、白椿、ピンク椿がありますが、椿は花の色合いごとにそれぞれ花言葉の意味が異なります。色合いごとに花言葉の意味が変わるのはとても興味深いですね。それでは赤椿、白椿、ピンク椿、3種類の椿の花言葉をご紹介しましょう。
赤の椿の花言葉とは
椿(ツバキ)の中でももっとも知られているのが赤い色の椿です。赤い椿の花言葉は次のとおりです。
- 「高潔な理性」
- 「気取らない優美さ」
- 「気取らない魅力」
- 「謙虚な美徳」
- 「見栄を張らない」
- 「控えめな素晴らしさ」
椿の花言葉は日本だけではなく西洋にもあり、西洋で赤い椿は「憧れ、敬愛、感嘆(admiration)」「完璧、熟達、理想(perfection)」という花言葉がつけられています。西洋での赤い椿の花言葉の一文としては「あなたは私の胸の中で炎のように輝きます(You are flame in my heart)」というものがあります。
白の椿の花言葉とは
- 「素晴らしい魅力」
- 「申し分のない魅力」
- 「理想的な愛情」
- 「最高の愛らしさ」
- 「至上の美」
- 「完全なる美しさ」
- 「冷ややかな美しさ」
ピンクの椿の花言葉とは
椿(ツバキ)の中でもピンクの椿、とくに淡いピンク色の椿は珍しいと言われています。ピンク椿の花言葉は次のとおりです。
- 「控えめな愛」
- 「控えめな美」
- 「慎み深い」
もちろん、西洋でのピンク椿の花言葉も少なく「切望、熱望、恋しく思う(longing)」といった一つの花言葉が使われています。
椿にまつわる怖い話も…
昔、墓を掘り起こした人が早死にし、その後掘り起こした墓がいつの間にかキレイに整備され椿の木が埋められていた、という話です。整備した人が誰かわからなかったということも昔の人たちからすると不気味だったのでしょう。他にも椿には怖い花言葉である「裏花言葉」が存在しています。
椿の裏花言葉とは
椿の裏花言葉を聞いたことありますか?
椿の裏花言葉はフランスの小説「椿姫」からきており「犯罪を犯す女」と言われています。「犯罪を犯す女」という裏花言葉から連想されるのは殺人のイメージですが、椿姫とはいったいどのような内容なのか紹介していきます。
椿の花の貴婦人
フランス小説の「椿姫」とは原題で「椿の花の貴婦人」とつけられています。
椿姫の内容ですが、まず主人公である娼婦の美しい女性(マルグリット)を象徴する花として椿が登場します。マルグリットはある男性(アルマン)と恋に落ち一緒に暮らすようになりますが、アルマンの父親に反対され、悩み、アルマンに理由を告げず自ら別れを切り出します。
アルマンは裏切られたと思い、マルグリットに対して怒りを露わにしますが、後にマルグリットは病気のため他界。他界後にアルマンはマルグリットの生前日記を手にして真実を知るという流れです。
この内容だと「犯罪を犯す女」という裏花言葉は怖い意味で使われているようには感じられないので、違う見解があったのでしょう。アルマンを愛するうえの優しい嘘が、犯罪を犯す女というインパクトの大きなものにしたのだという見解もあります。
椿にまつわる怖い話は嘘?椿は縁起の良い植物!
椿(ツバキ)の怖い話や裏花言葉、あなたはどう思われましたか。怖い話の真相は当時の人たちにしかわかりませんが、裏花言葉については悪い感じはしません。
ただ、椿は木から散るとき、花が丸ごと落ちるという特徴があるため、その様子が武士からすると「首切りの首」のようだと言われていたといいます。そんなこともあり、お祝いやお見舞いごとには遠慮されているのは事実です。
ですが、椿は新年向けの花や成人式での髪飾りにも用いられたりするとても縁起が良い花なのです。本当に縁起が悪ければ、新年や成人式では使われませんし、選ばれることもないでしょう。
姫椿は椿と同じ花?
姫椿の花言葉は「ひたむきな愛」「愛嬌」とつけられており、「控えめ」が多く使われる椿の花言葉と比べると一途な可愛らしさが伺える花言葉です。
椿の花言葉のまとめ
- 全般的な椿の花言葉は「控えめな優しさ」
- 椿の花言葉は色によって異なった意味を持ち、花言葉の種類も多くなる
- 椿は新年、成人式にも使われる縁起の良い花