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- 1「洞察力」の意味とは?
- 1.1洞察力の英語表現
- 2「洞察力」と「観察力」の違いとは?
- 3「洞察力」の使い方と例文を紹介
- 4洞察力が鋭い人の特徴
- 4.1人や物事をよく観察している
- 4.2いろいろな経験と知識が豊富
- 4.3何事も客観的に捉えられる
- 4.4落ち着いて冷静な判断ができる
- 4.5直感的に物事を察することができる
- 4.6失敗を受け止め次に活かせる
- 4.7偏見や先入観で物事を判断しない
- 5洞察力を鋭くするために鍛える方法
- 5.1人の価値観に触れて視野を広げる
- 5.2やりたいことをやり経験値を上げる
- 5.3ポジティブ思考を意識する
- 5.4たくさん本を読む
- 6洞察力はありすぎることでデメリットにもなる?
- 7洞察力を鍛えて仕事やプライベートで上手に活かそう
「洞察力」の意味とは?
「洞察力」の意味は「物事を深く鋭く洞察する能力」のことを言います。物事を観察して、その本質的なものを見抜くという意味の「洞察」と「力」を合わせた意味ということになります。
洞察力の英語表現
洞察力を英語にすると"insight"(インサイト)という単語になります。
また、"good judgement"(グッドジャッジメント)という言い回しもできます。
"insight"tは、マーケティング用語としても使われます。その際のinsightとは「人を動かしている無意識レベルの心理」という意味合いで、マーケティングをする側が対象相手の生活パターンや行動パターンを洞察して、消費行動につなげるための心理を探ることを指します。
"good judgement"は、常識的な判断というニュアンスが含まれた表現です。
「洞察力」と「観察力」の違いとは?
よく「洞察力」と「観察力」が似た意味であることから、引き合いに出されることがあります。両方の単語とも似ている意味のようで実は違います。
「観察力」の意味は「細かく観察して、細かな物事によく気づく力」といった意味合いを持っています。
一方、「洞察力」の意味は「物事の性質や原因を見極めたり、推察したりする能力」とされています。つまり、「観察力」は物事を一面的に捉える力に対して、「洞察力」は物事の本質的な原因を探ることができる能力とされているところが大きな違いです。
前提として観察力があり、そのうえで見えない本質を察する洞察力が生じます。
「洞察力」の使い方と例文を紹介
洞察力は第三者から見た能力であるという捉え方なので、自分から「洞察力がある」という言い方はあまりしません。
例文としては次のようなものがあります。
観察と沈着と現実に対する透徹した洞察力を求めるところへ進んで来ていることであろう。
「ポー逝いて後の傾向に照し彼の鋭い洞察力に感ぜざるを得ないではありませんか」
洞察力が鋭い人の特徴
それでは、洞察力が鋭い人の特徴はどのようなものか、考えてみましょう。
人や物事をよく観察している
洞察力に優れている人は「人や物事をよく観察」しており、物事を客観的に捉えることができます。周りの人が気が付かなかったことを冷静に指摘できるため、周囲から一目置かれる存在となります。
いろいろな経験と知識が豊富
洞察力がある人は自身の経験や今まで得てきた知識を元に物事を客観視するため、いろんな経験や知識が豊富です。
他者から見ると、ときに修羅場ともいえる経験を潜り抜けてきたり、エビデンスがある統計や科学的なことについて知識が豊富だったりします。
何事も客観的に捉えられる
洞察力がある人は「何事も客観的に捉える」ことができます。人間関係も客観的に捉えることができるため、他人がどのように感じ、考えているのか思いやりが持てるとも言えます。主観をいれないため、偏った見方をすることなく中立的な立場で物事をみます。
落ち着いて冷静な判断ができる
洞察力が鋭い人はとっさに物事を本質を見抜くことができるため、落ち着いて冷静な判断ができます。
人が冷静でいられないとき、自分が未知のものや想像できないものに恐怖するため、冷静な判断が下せないと言われています。
しかし、洞察力が鋭い人は物事の流れを想像する力に長けているため、落ち着いて対処することができるのです。
直感的に物事を察することができる
洞察力が鋭い人はこれまでの経験から直感的に物事を察することができます。
アメリカドレクセル大学の神経科学者のジョン・キャニオス博士の研究によると、人は直感的に答えたほうが言語的な問題、視覚的な問題両方で理論で答えたときよりも正答率が高いという研究結果が出ています。
失敗を受け止め次に活かせる
洞察力が鋭い人は「成長マインドセット」を持っているため、失敗を受け止めて次に活かすことができます。
成長マインドセットとは「人間の能力は常に変えることができる」という考え方のことで、トライアンドエラーを恐れず、果敢に挑戦するため、失敗を恐れなくなります。
さらに失敗を恐れないからこそ、仮に失敗をしても「失敗から学び取る」力が高いとも言われています。洞察力が鋭い人は失敗の経験を経過であるととらえて、次の努力に繋げることができます。
偏見や先入観で物事を判断しない
鋭い洞察力を持つには人は、人間は常に偏見や先入観などのバイアスに支配されているということを意識しています。
そのため、物事を判断するときは自分が「偏見や先入観」に考えを支配されていないかを考慮して判断します。
洞察力を鋭くするために鍛える方法
このように洞察力を鋭くするにはどのような方法で鍛えるのがいいのでしょうか。方法を考えてみましょう。
人の価値観に触れて視野を広げる
人は多くの人と関わることにより、価値観の視野を広げることができます。
時系列で変化を捉えることで、自分の洞察力が高まります。
自分が当たり前だと思っていることは実は周りや世間では「当たり前」ではなかったり、自分では当たり前だと思っていないことが世間では「当たり前」だと思っていることがあると思います。
こうした、自分の当たり前と世間の当たり前のずれを意識するためにも「周りをよく見て関心を持つ」ということが大切です。
やりたいことをやり経験値を上げる
洞察力を鋭くするには「成長マインドセット」を育てる必要があります。人の能力は生まれつき決まっていて、変えることができないという考え方を「硬直マインドセット」と言いますが、それをできるだけ、成長マインドセットに近づけるのが「やりたいことをやり経験値を上げる」コツになります。
例えば、何か物事を始めるときは何かと労力がいるので、それがやりたいことでもつい「硬直マインドセット」に支配され、なかなか行動に結びつきません。それを勇気をだして、行動を繰り返していくことにより「成長マインドセット」の考え方に近づきます。
成長マインドセットを手に入れることこそ、経験値アップに直結します。
ポジティブ思考を意識する
予想に基づいた「ポジティブ思考」を意識することで洞察力が高まり、大きな成果に結びつく可能性が高いという心理学での研究結果があります。
予想に基づいた「ポジティブ思考」とは現状から成功する可能性が高くて望ましい未来を判断することを言います。
しかし、ただ空想的なポジティブ思考をすると将来への成功率が低くなるので注意が必要です。
たくさん本を読む
たくさんの本を読むことで知識を得て、物事を客観的に捉えることができるようになります。物事を客観的に捉えるにはエビデンスに基づいた正確な情報を日頃から収集することが大切です。正確な情報から洞察眼が生まれます。
また、小説などの物語で感情表現に触れることにより、情動を鍛えられます。情動を鍛えることにより、とっさの場面で人を思いやる言動をすることができるようになるでしょう。
洞察力はありすぎることでデメリットにもなる?
洞察力があるとメリットだらけかと思いますが、ときにはデメリットになる場合もあります。それは物事を冷静に捉えて先読みをし過ぎてしまい、それによってなかなか行動に移せないパターンです。
人が決断力が鈍るとき、情報バイアスにかかってしまうことがあります。情報バイアスとは情報を集めすぎ、無駄な選択肢を多く考えてしまい行動をためらってしまうというものです。洞察力が鋭い人は情報を取りすぎて疲れる傾向であるとも言えます。
洞察力が鋭い人は情報バイアスに陥り、疲れる事態に発展しやすいので注意が必要です。
洞察力を鍛えて仕事やプライベートで上手に活かそう
洞察力を鍛えると自分の人生の視野が広がり、仕事やプライベートに活かすことができます。特に洞察力が鋭い人の特徴でもある「成長マインドセット」を普段から鍛えておくことにより、人生で困難な事態が発生しても、乗り越えることができるでしょう。
あなたも洞察力を鍛えて、今の人生をより深みのある人生に変えていきましょう。
洞察力の意味・特徴や鍛え方のまとめ
- 「洞察力」の意味は物事の性質や原因を見極めたり、推察したりする能力
- 洞察力を鍛えるには、成長マインドセットを手に入れる