「雲水」の体験ができる永平寺
最近では、禅が身近なものになってきたこともあり、一般の人が雲水を体験できるお寺があります。
中でも曹洞宗の大本山永平寺では体験希望者を積極的に受け入れています。雲水の体験には、1泊2日の「参籠(さんろう)」コースと3泊4日の「参禅(さんぜん)」コースがあります(※体験には恩金が必要)。若者の申し込みも多く、全国から参加者が集まってくるようです。特に3泊4日のコースは、午前・午後・夜と1日5時間もの座禅を組み、作務や勤行も修行僧たちと一緒に行うという本格的な雲水修行です。
日常生活でも使われる四字熟語「雲水行脚」
雲水が修行の一つとして旅に出ることを「雲水行脚」といいますが、この言葉は日常生活でも使われる四字熟語の一つで、使い方は二通りあります。
1 本来の意味どおり修行の旅といえるような状況に対して、主にビジネスの場面などで使う。
2 雲や水のように目的を定めず気の向くままに旅するようすを表現する場合に使う。
具体的な使い方は次の通りです。
使い方
1.修行の旅というような状況を表す
金丸さん
不敵くん
この資格を得るために、雲水行脚のつもりで学びました。
2.気の向くまま旅するようすを表す
情熱系社員
いつかは雲水行脚のような日々を送ることが夢です。
オタクくん
彼はまるで雲水行脚のような世界一周旅行を楽しんでいるようです。
キミまち!
— 佐々木 舞香 (@sasaki_maika) August 24, 2019
ありがとうございました🌈
今回は
雲水行脚イベントへ行ってきました😊
たくさんお話ししてくださって、イベントもとっても楽しそうでした✨
そしてゲストの逢田梨香子さん💌
ツーショットも撮ってもらっちゃいました🙈🙈#kimimachi pic.twitter.com/oIaxySkcRc
雲水行脚で村塾に立ち寄った僧侶に「この子は心に龍を飼っているから気性が荒い。楽器でも習わせて気を鎮める技を得たほうがいい」と言われ、三味線を習う事になるが、力任せに撥を打ち付け弦を千切ってしまう高杉少年。
— リタ (@gurapachi88) October 14, 2019
盲目の師匠は「女に触れるつもりでそっと弾きなさい」と説く。
って小説よみたい
まとめ
雲水として禅寺に入る人の多くは、寺の跡を取る若者が多いようです。生まれてから20年前後を俗世で暮らし、それとは真逆ともいえる未知の世界に入ることは、仮に持って生まれた宿命と割り切ったとしても、とても勇気がいることでしょう。覚悟のほどが伺えます。
また、禅の世界に触れたい気持ちで雲水を体験したいという人々も増えているようです。これは自助努力の一つの現れなのかもしれません。雲水体験は一般人であっても、本気でさえあれば受け入れてもらえる修行の場です。時代がどのように変わろうとも、長い歴史に培われた確固とした存在に、ある種のあこがれを感じる人が多くなっているのかもしれません。
雲水とは
- 雲水とは、雲や水のように自由気ままである様子を象徴した言葉
- 雲水とは、諸国を旅しながら修行する僧や禅寺の修行僧を指す呼び名でもある
- 雲水の修行は宗派によって違いはあるが、基本は禅に始まり禅に終わる
- 僧にならなくても雲水体験をすることができる
修行僧・雲水
「雲水」についてはわかりましたか?
興味がある人は、修行体験に申込んでみるのもおすすめです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
- 1
- 2
この商品を世に出すまでは、まるで雲水行脚のような道のりでした。