ワンドのキング(棒の王)は、コートカード(宮廷カード)の中では最もカリスマ性のある人物とされています。多大な影響力を持つワンドのキングから読み取れることやアドバイスを解説していきます。
ワンドのキングの意味・概略
ワンドのキング(棒の王)は「カリスマ的な権力」を象徴しています。
タロットカードと関わりの深い秘教カバラの「生命の樹」では、キング(ケテル)は流出(アツィルト)界(神性界)に属します。すべての源である神と共に生きる意識の階層にあることから、神に次ぐ存在ともいえます。その内的意識・我の強さは、他のどの王よりも強力であるとされています。目に見える動きはさほどありませんが、本質を見抜く能力に長けている人物を表しています。
ワンドのキングの絵柄について
ワンドのキング(棒の王)の絵柄には、王としてふさわしい権威や地位があること、誇り高き権力者であることが表現されています。
炎の形の冠を被った王が花咲く棒(ワンド)を持っています。彼は赤い服を身にまとい、黄色のトカゲ柄のマントを付けています。玉座の背にはトカゲと獅子が描かれています。足元の黒いトカゲは日に当たっています。炎の形の王冠と赤い服は「炎のように熱い情熱」を、黄色のトカゲ柄のマントは「知性」を象徴しています。トカゲは光を求める性質から「魂の光を求める」こと、獅子は火の精霊を表しています。
ワンドのキング 正位置が出た場合の解釈
ワンドのキングが持つ正位置での意味は以下のように考えられます。
- カリスマ的
- 実業家
- 誇りを持つ
- 父親
- 先見性
- 行動力と決断力のある野心家
恋愛
ワンドのキングのカードは、恋愛では「年上の頼もしい男性、父親の影響で相手を選ぶ」のように解釈されます。
片思い中であれば、お相手は力強く頼もしい人物を表しています。父親の影響力もありますので、何となく父親に似ている人に片思いしてしまうことが多いと考えられます。また、「思いがけない結婚」を示すこともあるカードですから、お見合いなどにも良い出会いが期待できます。
仕事
ワンドのキングのカードは、仕事では「情熱的な上司、創業者」のように解釈されます。
スタミナもあり、何事にも意欲的・情熱的に取り組むリーダータイプといえます。守るより攻めることを得意とし、多少ワンマンなところがあっても、それすら人を惹き付ける魅力となります。
転職を視野に入れている場合、やる気も増している状態なので、先を見据えた前向きな転職ならばうまくいくことが予想されます。
運勢
運勢面でワンドのキングが出た場合は、行動力と決断力に優れ、迷いもないため、あっという間に目標を達成できることを示しています。また、予期せぬ相続に関するカードともいわれていますので、近いうちに何か知らせがあることも暗示しています。
ワンドのキング 正位置が出た場合の対策
では、ワンドのキングからのアドバイスを見ていきましょう。
どんな相手でも説得できてしまう情熱と意欲にあふれていますが、行き過ぎると高圧的な態度になりかねません。言動に結果が伴うので文句を言われることもありませんが、なるべく親しみやすい雰囲気作りを心がけ、孤立しすぎないように注意しましょう。
ワンドのキング 正位置が出た場合の解釈と対策
- 恋愛:年上の頼もしい男性や、お見合いにも良い出会いが期待できます。
- 仕事:意欲的・情熱的に取り組むタイプです。前向きな転職ならばうまくいくことが予想されます。
- 運勢:行動力と決断力が備わっているため、あっという間に目標を達成できます。
- 対策:相手を圧倒してしまうほどの情熱と意欲にあふれていますが、孤立しすぎないよう親しみやすさを忘れないことが大切です。


ワンドのキング 意味と概略