3月の季語一覧と時候の挨拶の文例まとめ!【手紙/書き出し】

3月の季語一覧と時候の挨拶の文例まとめ!【手紙/書き出し】

3月の季語一覧と時候の挨拶の文例についてご紹介します。季語は手紙やハガキの冒頭に使うことで季節の挨拶ができる美しい日本の言葉です。今回はプライベートだけでなくビジネスでも使える3月の季語と時候の挨拶の文例をご紹介します。

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  1. 1時候の挨拶とは
  2. 1.1季節を表す言葉や季語を使用
  3. 2俳句でも使われる3月の季語
  4. 33月の手紙で書き出しに使える季語や文例
  5. 3.13月の季語を使った書き出し文例
  6. 4ビジネスなどでも使える3月の時候の挨拶(漢語調)
  7. 4.13月上旬で使える書き出し
  8. 4.23月中旬から下旬で使える書き出し
  9. 53月の結びの挨拶文例
  10. 6【シーン別】3月の時候の挨拶文例
  11. 6.1ビジネスの挨拶文
  12. 6.2お礼状の挨拶文
  13. 6.3招待状の挨拶文

時候の挨拶とは

時候の挨拶とは
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時候の挨拶とは、手紙の冒頭に季節を感じさせる言葉を用いた文章のことを言います。
プライベートな手紙でもビジネス文書であっても、いきなり本題を記入するのではなく本文の前に季節を感じさせる挨拶を入れ、最後に相手の近況や健康面を気遣うような言葉を添えるのが一般的です。

それでは3月の手紙で書き出しに使える季語や文例を見ていきましょう。

季節を表す言葉や季語を使用

季節を表す言葉や季語を使用

3月の季節を表す言葉や季語をご紹介します。3月というと厳しく寒い冬が終わり、だんだん暖かくなる頃です。

3月の季語は桜の花や春のポカポカとした温かさが感じられる挨拶文が喜ばれますが、手紙を出す時期や場所によってはまだまだ残雪のみられるところもあります。手紙を出す時々にあった季語を選んで、季節感のある美しい手紙を書きましょう。

俳句でも使われる3月の季語

俳句でも使われる3月の季語
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3月の季語のうち俳句でも使われる季語を一覧でご紹介します。
3月は寒さがまだまだ感じられる上旬と、日ごとに春めく中旬・春のぬくもりを感じる下旬があり、冬から春へと季節がうつろう頃です。そのため3月は上旬・中旬・下旬で使う季語も変わってきます。

上旬の季語…「雛祭り」「鶯(うぐいす)」「啓蟄」「弥生」「春雨」

与謝蕪村の俳句:雛祭る 都はづれや 桃の月
夏目漱石の俳句:鶯や 障子あくれば 東山
高浜虚子の俳句:東山 低し春雨 傘のうち

中旬の季語…「初桜」「春の雷(はるのらい)」「燕」「涅槃西風(ねはんにし)」「彼岸桜」

松尾芭蕉の俳句:初桜 折しも今日は よい日なり
正岡子規の俳句:下町は 雨になり 春の雷
村上鬼城の俳句:田のくろに ねこのつめとぐ つばめかな

下旬の季語…「蒲公英(たんぽぽ)」「卒業」「椿」「木蓮」「春の海」

中村草田男の俳句:蒲公英の かたさや海の 日も一輪
長谷川素逝の俳句:木蓮の つぼみのひかり 立ちそろふ
与謝蕪村の俳句:春の海 終日のたり のたり哉

3月の手紙で書き出しに使える季語や文例

3月の手紙で書き出しに使える季語や文例
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3月の手紙を書く際に、冒頭に使える季語や文例にはどのようなものがあるのでしょうか?
3月の季語や文例をご紹介していきます。

3月の季語を使った書き出し文例

3月の季語を使った書き出し文例
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3月の季語を使った書き出し文例をご紹介します。

●「早春の候、いかがお過ごしでしょうか」(季語:早春)
●「陽春の候、桜の便りも聞かれ始めましたが」(季語:陽春)

3月はだんだん暖かさが増してくる季節でもありますが、まだまだ寒さも残っているので結びの挨拶文に相手を気遣うような言葉を付け加えると良いでしょう。

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ビジネスなどでも使える3月の時候の挨拶(漢語調)

ビジネスなどでも使える3月の時候の挨拶(漢語調)
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ビジネスなどでも使える3月の時候の挨拶(漢語調)をご紹介します。

漢語調とは「~の候」「~のみぎり」「~の折」を文頭に付けるもので、ビジネス文書などに用いられます。ちなみに話口調のような「日ごとに温かくなり春めいてきました」「春風が心地よい季節となってまいりました」といったカジュアルな文は口語調と言います。

3月上旬で使える書き出し

3月上旬で使える書き出し
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3月上旬で使える書き出しをご紹介します。

●「浅春の候、いかがお過ごしでしょうか」
●「桃の蕾が膨らみ始める季節となりました」

季節を感じさせる季語を取り入れ、まだまだ寒さの残る3月上旬ですから相手を気遣う文章も入れましょう。

3月中旬から下旬で使える書き出し

3月中旬から下旬で使える書き出し
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3月中旬から下旬で使える書き出しをご紹介します。

●「春暖のみぎり、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます」
●「春の便りが利かれる頃となりましたが、皆様ご健勝でいらっしゃいますか」
●「春風の候、皆様いかがお過ごしでしょうか」

春暖の候に関しては春らしい温かさを感じる季節という意味があり、寒い冬が完全に終わって春を感じられる季節に使います。ですが地域によっては中旬に雪が降るところもありますので、手紙を出す相手の住む地域を考慮して使うと良いでしょう。

4月の季語一覧と時候の挨拶の挨拶文例まとめ!【手紙/書き出し】
時候の挨拶とは、それぞれの季節の季語や情景を盛り込んだ礼儀文です。4月は桜や花を使って、春の様子を送る相手に伝えることができます。この記事では4月の時候の挨拶に使える季語一覧、また挨拶文の例文をまとめてご紹介します。手紙を書く際の見本にしてみてください。

3月の結びの挨拶文例

3月の結びの挨拶文例
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3月の結びの挨拶文例についてご紹介します。なお、お礼状や挨拶文の結びとして季節の時候を書くこともできます。是非参考にしてみてください。

●「浅春の折、風邪などひかれませんように」
●「新年度を迎えましても、なにとぞ変わらぬおつき合いの程、よろしくお願い申し上げます」
●「天候変わりやすい季節ですので、どうぞお身体ご自愛くださいませ」

【シーン別】3月の時候の挨拶文例

【シーン別】3月の時候の挨拶文例
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3月の時候の挨拶文例をビジネス・お礼状・招待状のシーン別にご紹介します。ビジネスシーンでの挨拶文は漢語調を用い、私的なお礼状や招待状では口語調を使い、季語や結びの言葉を上手に活用して挨拶文を作成しましょう。

ビジネスの挨拶文

ビジネスの挨拶文
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ビジネス文書の場合は謹啓・謹白などの「頭語」と結びの「結語」は必ずセットで使いましょう
3月のビジネスの挨拶文は書き出しに頭語・季語を入れ結語で締めくくり、プライベートな文書には季語を入れた後に相手の体調などを気遣うような言葉を入れると良いでしょう。

【プライベートなシーンで使える口語調の挨拶文】
●「春風が心地よい季節となってまいりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか」
●「春三月、桃の蕾も膨らみ始め春を感じる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか」

【ビジネスシーンで使える漢語調の挨拶文】
●「拝啓 浅春の候、貴社ますますご繁栄のこととお喜び申し上げます…敬具」
●「謹啓 春暖のみぎり、いよいよご壮健の由、大慶に存じ上げます…謹白」

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お礼状の挨拶文

お礼状の挨拶文
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3月に送るお礼状の挨拶文をご紹介します。お礼状は送る相手によって漢語調と口語調を使い分けた方が良いでしょう。ビジネスでは漢語調を使用し、近しい間柄であれば口語調の方が堅苦しさを感じさせず感謝の気持ちを伝えることができます。

【プライベートなシーンで使える口語調の例文】
●「庭の桃の蕾も膨らみ始め、春を身近に感じられる季節となってきました。皆様お変わりございませんか」
●「春の日差しも暖かく、穏やかな日々をお過ごしのことと存じます」

【ビジネスシーンで使える漢語調の例文】
●「謹啓 春分の候、貴社ますますご清祥のこととお喜び申し上げます…敬白」
●「拝啓 春陽の候、貴社ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます…敬具」

招待状の挨拶文

招待状の挨拶文
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3月に送る招待状の挨拶文をご紹介します。
3月は冬から春へと季節が移行する時期で、実際まだ花冷えの日々であっても招待状に「春」の字を使うことで華やかな印象の招待状を作ることができます。

【プライベートなシーンで使える口語調の例文】
●「日ごとに暖かさが増し、春に日差しに包まれるこの頃、いかがお過ごしでしょうか〔案内内容記入〕」

【ビジネスシーンで使える漢語調の例文】
●「謹啓 萌芽のみぎり、貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てにあずかり、心よりお礼申し上げます。〔案内内容記入〕…謹白」

注意すべき点としては、結婚式の招待状など慶事の招待状には句読点は使わないようになっています。
なぜなら、句読点の「切れる・終わる」が縁が切れる・幸福が終わると連想させてしまうためです。

3月の季語と時候の挨拶の文例のまとめ

  • 季節を感じる言葉や季語を使い美しい挨拶文を作ることができる。
  • 3月は上旬・中旬・下旬で季語が違ってくるので、送る地域によって季語を選択する。
  • プライベートとビジネスで口語調と漢語調を使い分ける。
  • ビジネス文書は「頭語」と「結語」をセットで使用する。

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