アビガンの副作用・危険性
アビガンがパンデミック用の薬剤として流通が厳しく制限されているのは、「催奇形性」という副作用があるためです。アビガンの副作用についてご説明します。
奇形児が生まれる危険性
超重要:安倍首相が「希望する患者の皆さんへの使用をできる限り拡大。備蓄量を200万人分まで拡大」と連呼する治験段階のアビガンについての警鐘記事。
— 山本宗補 (@asama888) April 18, 2020
「ウイルスが増殖した患者さんには厳しいのでは」、「副作用に関する丁寧な説明を」、「動物実験で胎児への奇形をもたらす」など。(信毎4月18日) pic.twitter.com/RcxGU1GaCN
アビガンには「催奇形性」という、妊娠中に服用すると胎児に奇形が起こる副作用が指摘されています。
薬による催奇形性が認識され始めたのは、1960年代に起こったサリドマイドの薬害事件がきっかけで、「あざらし症」と呼ばれる手足に重い奇形を持った赤ちゃんが生まれ、世界的な問題となりました。
この反省を踏まえ、現在では新薬の開発にあたっては催奇形性の厳重なチェックが行われています。
開発元の富士フイルムからのリスク喚起
アビガンは、動物実験において、ラットで初期胚(受精卵が発達して胎児になる前の個体)の致死が、マウス、ラット、ウサギ及びサルで催奇形性が認められました。
この動物実験の結果を受け、ヒトにおいても胎児への影響が否定できないとして、妊婦又は妊娠している可能性のある女性に投与することが禁忌となっています。
富士フィルムのリスク喚起資料
動物実験の結果については、開発元の富士フイルムが資料を公開しているのでご参照ください。
アビガンのヒトの初期胚及び胎児への影響に関するデータはなく、妊婦及び胎児にどのような影響があらわれるか不明であるため、妊娠期間における投与は禁止されています。
妊婦はもちろん男性にも影響
アビガンを男性が服用すると、薬の成分が精液に移行します。そのため、性交渉を通してパートナーに薬の成分が移行し、胎児へ影響を与える危険性があるため注意が必要です。
アビガンも妊婦に対する副作用(実は妊婦だけでなく、男性側服用でも女性を妊娠させた際の副作用が取り沙汰されている)が全く議論されないまま、日本とって一番優位性保てる薬だから政府が頼っているけれど、更なる検証をやっていないと、後で取り返しが付かないことになる可能性がある。#chaki954
— Dark Knight (@DarkKnight_jp) April 18, 2020
男性にアビガンを投与する際は、危険性について十分に説明をした上、服用中から服用終了後7日間は必ずコンドームを着用した避妊をし、妊婦との性交渉を行わないよう指導しなければなりません。