【考察】ウイルスは人間にとって必要な側面もある
ウイルスは生物っていうより機械に見えるよね。。
— ドミニク⚕ (@29dq10) April 14, 2020
遺伝子を運搬するナノマシーン:ゲノムキャリア・・・キリンの首はなぜ長いのか?ーウイルス進化論(ウイルスによる遺伝子の水平伝播が進化に影響するという考え)は、ありだと思ってる。 https://t.co/bkBC9zOnI6 pic.twitter.com/0HG5fZB7Va
ここからは、セレスティア編集部の妄想ですが、
ウイルスといえば、人や動物に寄生する病原体のイメージで捉える方がほとんどでしょう。しかし、近年の研究により、生物を守る側面もあることが明らかになっています。
赤ちゃんはウイルスの壁に守られている
母親の免疫系にとっては父親の遺伝形質は異質な存在であり、普通であれば免疫反応によって胎児内の父親遺伝形質を拒絶しようとするはずです。
ところが、拒絶反応の担い手である母親のリンパ球は、一枚の細胞膜によって胎児の血管に入るのを阻止し、一方でその細胞膜は、胎児の発育に必要な栄養分や酸素の通過は遮りません。
ウイルス考古学
— Bio-Station/バイオステーション (@Bio_stations) December 24, 2019
ゲノムに眠る古代ウイルスの化石(=内在性レトロウイルス)を解析することで、ウイルスと哺乳類が繰り広げてきた進化的バトルを明らかにした論文
筆頭著者による論文紹介です!裏話や管理人とのQ&Aまで盛りだくさんなのでぜひご覧ください!@SystemsVirologyhttps://t.co/JzUoCrbpAM
長い間この細胞膜の構造は謎に包まれていましたが、2000年にヒト内在性レトロウイルスにあるシンシチンというタンパク質の作業により作られていることが明らかになりました。
内在性レトロウイルスとは
内在性レトロウイルスとは、太古に感染したレトロウイルスが「感染先の動物(宿主)の生殖細胞」に入り込み、ゲノム(遺伝情報の総体)の一部と化したDNA配列のことです。
レトロウイルスはヒトの遺伝子情報に組み込まれており、ヒトゲノム(ヒトの遺伝情報の1セット)の5%から8%を占めるとされています。
ウイルス複製の阻害が原因か?
胎児は半分父親の遺伝子でできていて、母親からしたら体内に異物がある状態です。
母親の免疫細胞が胎児を攻撃しないのはなぜなのか、長年生物学の謎でしたが、実は胎児がもともと体の中に持っているウイルスが、免疫細胞から胎児を守るバリアを作ってくれていたために、母親の免疫細胞に殺されないということが明らかになりました。
もしもアビガンにウイルスを阻害する機能があるとすれば、胎児を守る良いウイルスの働きを阻害してしまうからかもしれませんね。
アビガンは使わないほうがいい?
アビガンは副作用が恐ろしいとマスコミに常々言われてきましたが、、、
— Ryu2 (@Ryu237244338) April 15, 2020
危険な期間は7日? pic.twitter.com/VO3s6M38BJ
現在、新型コロナウイルス感染症には有効な治療薬やワクチンは見つかっていません。アビガンには奇形児が生まれる副作用がありますが、使わないほうがいいのでしょうか?
【提言】高齢者は使用し、若者は使用を控えるべきでは?
ここまで読んでいただきありがとうございました。
結局アビガンについてですが、
早期の段階でアビガンを服用すると、肺炎の重症化が阻止され、死亡率が大幅に減少することは事実でしょう。
しかし、大きなリスクとして男女ともに催奇形性の影響があることを開発元の富士フィルムが喚起しています。
もう主出産の予定がなく、催奇形性の影響を受けない高齢者はアビガンを使用し、これから子供を作る若い世代は使用を控えたほうがいいのではないかというのが編集部の意見です。
アビガンの危険性についてまとめ
- ウイルスの複製を阻害し、新型コロナやインフルエンザに効果がある
- 開発元が奇形児が生まれるリスクについて喚起している
- 高齢者はアビガンを使い、若者はアビガンを控えるべきでは?