立春大吉のお札の貼り方
それでは具体的に立春大吉札の扱いに関して、貼る場所や張り方、また、一年が終了した場合の処分の方法などをご説明します。
お札を貼る場所
玄関もしくは建物の入口に正面に向かって右側に張るのが一般的です。地域によっては家の鬼門(北東)の方角に貼る場合や、家の中に貼る場合もあります。実は貼る場所に関しては厳格な決まり事はなく、子供部屋の入口や寝室の入口などに貼っても問題はありません。お札は仏教の曹洞宗が起源ですが神棚に飾る地域もあり、これは特定の宗教を離れて日本の生活文化に根付いている証拠といえます。
貼り方
お札を貼る際は、目線の高さに合わせるように注意をします。また、お札に接画鋲(がびょう)を刺したり、セロテープを付けたりすることは避けましょう。白い紙などでお札を入れる額を作成しお札自体に傷をつけない工夫が必要です。
貼る期間
お札は立春の午前1時を過ぎてから貼るのが一番良いとされていますが、この自今(じこん)以降であれ次の二十四節季である「雨水(うすい)」までの間であればいつ貼っても問題はありません。
そしてお札は次の立春まで1年間大切に貼っておきましょう。
処分の方法
お寺でいただいたお札であれば、翌年のお札をいただく際に交換で奉納させていただくのが一番良い処分方法となります。また、神社やお寺で行なわれるお焚き上げに持参して供養していただいても良いでしょう。神社でのお焚き上げはどんど祭りとも呼ばれ、お正月に来ていただいた歳神様が焚き上げの火に乗って天に帰ると伝えられており、その火でお札を一緒に燃やすのはとても縁起のいい行いです。
立春大吉についてのポイント
- お札は玄関に向かって右側に貼るのが基本ですが、地域によっては家の中や家の鬼門の方向などに貼る場合もあります。
- 視線の高さに貼るように注意し、貼る際にはお札を傷つけたりしないように紙で額を作りましょう。その額に画鋲やセロテープを貼る配慮をします。
- 立春の午前一時以降から次の二十四節季の雨水までに貼るようにし、貼ったお札は次の立春まで大切にします。
- 一年を経過したお札は、翌年の立春に新しいお札と交換していただくのが一番良いとされていますが、お寺や神社のお焚き上げなどに持参して供養していただくこともできます。。
- 1
- 2
立春大吉のお札の貼り方