みずのと(癸)とは?
みずのと(癸)は十干の10番目に位置し、音読みは「キ」、訓読みは「みずのと」です。
十干は、十二支と一緒に方位を表わすのにも用いられ、癸に対応した方角は北北東の北寄り、具体的には北から時計回りに15°の位置になります。
みずのと(癸)
- 音読み:キ
- 訓読み:みずのと
- 方角:北北東
五行での「みずのと」がもつ意味
五行 | 木 | 火 | 土 | 金 | 水 | |||||
陰陽 | 陽 | 陰 | 陽 | 陰 | 陽 | 陰 | 陽 | 陰 | 陽 | 陰 |
兄 | 弟 | 兄 | 弟 | 兄 | 弟 | 兄 | 弟 | 兄 | 弟 | |
訓読み | きのえ | きのと | ひのえ | ひのと | つちのえ | つちのと | かのえ | かのと | みずのえ | みずのと |
十干 | 甲 | 乙 | 丙 | 丁 | 戊 | 己 | 庚 | 辛 | 壬 | 癸 |
みずのとは、「水の弟」の意味をもち、陰陽五行説を基に占う四柱推命では、水の属性かつ陰の属性になります。
みずのとの性質は、雨の雫や霧など、天然の水に例えられることが多いです。
渇いた大地を優しく潤す雨は癒しの象徴とみることが出来ます。また、小さな水滴でもしたたり落ち続ければ、年月を経て岩に穴を穿つことが出来ることから、コツコツと努力を積み重ねられる芯の強さを秘めているイメージを持てるでしょう。
五行における「みずのと」の意味
- みずのと(癸):水の弟を意味する
- 陰陽:陰の属性
- 五行:水の属性
みずのと(癸)の性格と特徴
癸の人は、雨の雫や霧からイメージできる性格や特徴を兼ね備えていると言われます。ここでは、日柱に「癸」をもつ人の性格や特徴をいくつかご紹介します。
優しく愛情深い
癸の人は、優しく愛情深い性格です。
大地を潤す恵みの雨のように、相手の心の渇きを敏感に察して優しく寄り添い、思いやることが出来ます。困ったときに差しのべられる救いの手を意味する「干天の慈雨」という言葉がありますが、まさしく癸の性格を表しているようです。
普段は控えめで物静かなタイプであるため、クールでとっつきにくい印象を与えることもあるかも知れませんが、実際はとても愛情深く、平和を好む博愛主義な性格でしょう。人の役に立てることに幸せを感じられるのが癸の人なのです。
努力家
癸の人は、努力家な性格です。
癸の人は、思索や探求を好みます。そのため、自分に不足している部分があると感じたならば地道に学び、スキルを磨いて、自分自身を高めていける性格の持ち主です。
また、癸の人は、周囲の理解を得られない環境や逆境においても、置かれた現状と真摯に向き合い、黙々と努力を積み重ねていくことが出来ます。
慎重かつ臆病
癸の人は、慎重かつ臆病な性格です。
雨が断続的に降るように、癸の人は変化を好まない傾向があります。そのため、周囲のちょっとした変化に対して自己防衛本能が働きます。
また、臆病な性格でもあることから、その場になって突然焦ったり慌てたりしないように事前によく計画を練り、頭の中であらゆる事態を想定してから挑みたいタイプです。
「みずのと」のまとめ
みずのと(癸)は、「水の弟」の意味をもち、五行では「水」、陰陽では「陰」を表わします。
癸の人の性格は雨に例えられることが多く、物静かでクールな雰囲気は、周囲に何を考えているのかわからないミステリアスな人物という印象を与えることもあるでしょう。
しかし、内面にあたたかい愛情を持っていて、必要なときには乾燥を潤すミストのようにさりげなく動くことのできる人なのです。
癸の干支一覧表
四柱推命で日柱に癸を含む干支の性格についてまとめています。