かのえ(庚)とは?
かのえ(庚)は十干の7番目に位置し、音読みは「コウ」、訓読みが「かのえ」です。
十干は、十二支とともに方位を表すことに用いられ、庚に対応した方角は西南西のやや南寄り、具体的には北から、時計回りに255°になります。なお乙・庚の年は、庚の方位が縁起が良いといわれる恵方です。
かのえ(庚)
- 音読み:コウ
- 訓読み:かのえ
- 方角:西南西
五行での「かのえ」がもつ意味
五行 | 木 | 火 | 土 | 金 | 水 | |||||
陰陽 | 陽 | 陰 | 陽 | 陰 | 陽 | 陰 | 陽 | 陰 | 陽 | 陰 |
兄 | 弟 | 兄 | 弟 | 兄 | 弟 | 兄 | 弟 | 兄 | 弟 | |
訓読み | きのえ | きのと | ひのえ | ひのと | つちのえ | つちのと | かのえ | かのと | みずのえ | みずのと |
十干 | 甲 | 乙 | 丙 | 丁 | 戊 | 己 | 庚 | 辛 | 壬 | 癸 |
かのえは「金の兄」の意味をもち、陰陽五行説を基に占う四柱推命では、金の属性かつ陽の属性になります。
かのえの性質は、鉱物、原石に例えられます。発掘された際には単なる石であるものが加工されて変化するように、育った環境によって強さをもったり、ひ弱であったりと変わるのです。共通点は、学ぶことによってどこまででも伸びるというところでしょう。
五行における「かのえ」の意味
- かのえ(庚):金の兄を意味する
- 陰陽:陽の属性
- 五行:金の属性
かのえ(庚)の性格と特徴
庚の人は、鉱物、原石からイメージできる性格や特徴を兼ね備えていると言われます。ここでは、日柱に「庚」をもつ人の性格や特徴をいくつかご紹介します。
素早い反応をする
庚の人は、物事に素早く答えを出す性格です。
鉱物や原石が打てば響くように、庚の人の回答には曖昧さはありません。イエスかノー、白か黒といったように二択で決めていきます。迷うぐらいなら、腹をくくって決断して進むことを選んでいくのです。
ただ、ときに極端な行動に出て周囲を顧みないところがあります。すべての人が同じように迷いなく進むことはできません。行動で伝えるだけでなく、コミュニケーションをしっかり取ることを心掛けましょう。
学ぶごとに強さを増す
庚の人は、学ぶことを好み、それを力に変えられる性格をしています。
鉄は熱いうちに打てといいますが、たとえ失敗に終わったことでも経験として身に着けていくのが庚の人の特徴です。
鉱物は加工することで強度を増していき役立つものに変化します。原石は磨かれることで美しい宝石となるでしょう。庚の人は、鍛えられ磨かれるほど人間性を高めていきます。
ただ、金属が刃物など凶器になるように、悪い環境に流されると周りを傷つける人にもなる可能性が高いのです。自分の性格を理解し、楽な方へ逃げないようにしましょう。
義理堅さと個の強さを併せ持つ
庚の人は、筋を通すため信頼した人を裏切らない性格です。
金属が固いように、庚の人は意志の強い頑固な性格をしています。何でもこなす器用さはありませんが、一度目標を決めたら一直線に進んでいきます。周りの空気を読むことはないため、基本的に個人プレーを得意としますが、利害が一致し信頼すれば裏切ることはないでしょう。
ただ、曖昧なことを嫌うことから、妥協はできません。周りの人たちに合わせるためにも、ときには自分の意見を緩めることも大切だということを覚えておきましょう。
「かのえ」のまとめ
かのえ(庚)は、「金の兄」の意味を持ち、五行では「金」、陰陽では「陽」を表します。鉱物や原石などに例えられ、日柱に「庚」をもつ人の性格も、鉱物などの金属からイメージできるものが多くなるのです。
庚の人の性格は、二者択一のようなはっきりした性格をしています。迷った際に相談すれば、頼りになる決断力をもっているでしょう。負けず嫌いの頑固者ですが、どんな逆境でもくじけない強さをもった人です。
庚の干支一覧表
日柱に庚を含む干支の性格についてまとめています。