つちのと(己)とは?
つちのと(己)は、十干の6番目に位置し、音読みは「キ」、訓読みが「つちのと」です。
十干は、十二支と一緒に方位を表わすのにも用いられますが、己は中央を表わす土の属性のため、対応している方角はありません。
ただし、恵方の考え方では、己の年は甲の年と同じ方角(東北東の東寄りの方角)が縁起の良い方角になります。
つちのと(己)
- 音読み:キ
- 訓読み:つちのと
- 方角:なし
五行での「つちのと」がもつ意味
五行 | 木 | 火 | 土 | 金 | 水 | |||||
陰陽 | 陽 | 陰 | 陽 | 陰 | 陽 | 陰 | 陽 | 陰 | 陽 | 陰 |
兄 | 弟 | 兄 | 弟 | 兄 | 弟 | 兄 | 弟 | 兄 | 弟 | |
訓読み | きのえ | きのと | ひのえ | ひのと | つちのえ | つちのと | かのえ | かのと | みずのえ | みずのと |
十干 | 甲 | 乙 | 丙 | 丁 | 戊 | 己 | 庚 | 辛 | 壬 | 癸 |
つちのとは、「土の弟」の意味をもち、陰陽五行説を基に占う四柱推命では、土の属性かつ陰の属性になります。
つちのとは、自然界では田畑や村などを象徴しています。人間が生きていくために必要な作物は、適度に水をふくんだ土でなければ育ちません。田園の湿った土のようなイメージで、優しく寄り添うような印象を与えてくれます。
五行における「つちのと」の意味
- つちのと(己):土の弟を意味する
- 陰陽:陰の属性
- 五行:土の属性
つちのと(己)の性格と特徴
己の人は、豊かな大地からイメージできる性格や特徴を兼ね備えていると言われます。ここでは、日柱に「己」をもつ人の性格や特徴をいくつかご紹介します。
面倒見がよい
己の人は、面倒見がよい性格をしています。
土には様々な養分が含まれ、多くの種類の作物を育てるように、己の人は周囲の人を育むことが得意です。お母さんのような見返りを求めない、深い愛情と面倒見のよさを兼ね備えているため、多くの人に慕われるでしょう。
柔軟で才能豊か
己の人は、柔軟な性格と豊かな才能を持っています。
大地が水や肥料を吸収し糧にするように、己の人は学んだ知識や経験した出来事を吸収し、自分のものにします。また、柔軟な性格から、何事も器用にこなせるでしょう。
チャレンジ精神も旺盛で、自ら情報収集をしたり勉学に励みますが、どちらかというと狭く深くというよりは、広く浅く知識を持つことを好みます。
優柔不断
己の人は、優柔不断な性格をしています。
好奇心旺盛ですが、気の迷いも多く決断力に欠けています。大地は多くの栄養や水分を吸収し、受け身ではありますが行動的ではありません。己の人も同じ性質を持っているため、自分で決断するより、周囲の意見を受け入れる傾向があります。
しかし、しっかりと目標や方針を固めると、地道に努力ができるタイプなので、計画性を大切することで成功を掴めるでしょう。
「つちのと」のまとめ
つちのと(己)は、「土の弟」と表し大地の要素を含んでいます。広大な大地は多くのものを吸収し、育みます。己の人も同様に、人を育み、自身も様々なものを吸収し成長する能力に長けています。
また、日柱に「己」の要素を含む人の大地のようなおおらかな性格は、多くの人に慕われるでしょう。
己の干支一覧表
日柱に己を含む干支の性格についてまとめています。