干支の「未年」生まれの人はどんな性格?
未年生まれの性格は、謙虚で上品、しかし芯はしっかりしているのが特徴です。
温厚柔和で物分かりがよく、人と争うことを好みません。おっとりとした優雅な物腰は生来のもので、とくに年上からは可愛がられます。基本的には自己主張の少ない未年生まれの人ですが、いざとなると驚くほどの気の強さを見せることもあるようです。
そんな未年生まれの人の特徴とは、他にどんな点があげられるのでしょうか。様々な視点から分析してみましょう。
未年の意味
未年は「ひつじどし」と読みます。
もともと暦上の記号に過ぎなかった干支は、それぞれ動物を当てはめることで一般化されました。干支のなかでも8番目にあたるのが「未(ひつじ)」です。「未の月」は新暦7月(旧暦6月)、「未の刻」は午後1時から午後3時の約2時間を指します。方角としては南南西よりやや北、五行では「土」、陰陽は「陰」です。
「未」には「いまだ」「幼い」などの意味があります。これは「地表にかぶさる木に若い枝が生えた」様を表す象形文字を由来とするためで、「まだ熟していない」状態を指すともいわれます。
なぜ、干支の「未」に「ひつじ=羊」が充てられたかは不明ですが、中国では「羊」は「祥」に通じることから吉祥動物とされています。吉祥とは「めでたい兆し」のことで、つまり羊は縁起の良い動物というわけです。
未年生まれの人の特徴
ここでは、控えめでも芯が強いといわれる未年生まれの性格・恋愛・仕事の傾向を詳しく解説していきます。
基本性格
未年生まれの人の基本的な性格は、温順で謙虚です。
干支動物のひつじ同様、一見のんびりとした性格に見えますが人の機微には敏感で、場の空気もよく読みます。出しゃばらず、上手に他人を立てるタイプであることも未年生まれの特徴で、誰に対しても親切に接するため、周囲には「常識的でまじめな人」という印象を与えます。また容姿も端麗で柔和な雰囲気と相まって、気品をたたえたその姿は実に優雅です。
自分の意見をあまり口にしない未年生まれの人は、ミステリアスな存在として見られることもあります。切迫した場面でも曖昧な態度をとりがちなので、優柔不断と評価されてしまうケースも少なくありません。本音を隠したがるわりに意地っ張りなところがあり、時に無口な強情さを発揮してはまわりの手を焼かせます。未年生まれの人が社会でうまく立ち回るには、もう少しだけ他人に心を開く必要がありそうです。
恋愛傾向
甘え上手な未年生まれの人は、恋愛では親密な関係を築こうとします。
強引に差し迫るような押しの強さではなく、あくまで陰日向となって相手に寄り添おうとするのが特徴です。もともと愛されるのに充分な素養を備えているので、恋人とは尽くし尽される間柄となります。未年生まれはどちらかといえば恋愛に関して受け身ですが、愛情豊かな恋愛体質ともいえるでしょう。結婚には向き不向きがあるものの、子宝運は悪くありません。
未年生まれの人の思いやりの精神は、パートナーシップにも顕著です。相手を尊重するあまり嫉妬や不安といった感情をひとりで抱え込み、自滅してしまうパターンも珍しくありません。引っ込み思案が災いして、片思いのまま終わってしまうことも多いでしょう。NOと言えない性分なので、勘違いさせたままトラブルに発展してしまう場合もあります。未年生まれの人が恋愛スキルを磨くには、人あしらいを学ぶのが早道かもしれません。
仕事に対する姿勢
未年生まれの人は、仕事ではどちらかというと頭脳派です。
自分からイニシアチブを取ろうとしない分、目配り気配りが徹底しています。人の話にもよく耳を傾けるので、かゆいところに手が届くようなアシストをするでしょう。組織のなかでは縁の下の力持ちとして重宝され、上司からも目をかけられます。物静かですが穏やかな存在感があり、そこにいるだけで空気をなごませる役目を果たしているのです。
職場では業務成績や雰囲気アップに貢献する反面、これといった行動力に乏しいのも未年生まれの人の特徴といえます。対人関係はおおむね良好ですが、どっちつかずの姿勢が「日和見の事なかれ主義」とみなされてしまうこともしばしばです。頼まれたら断れない性分から、つい無理をしてしまう傾向もあります。未年生まれの人にとって穏健さは処世術のひとつですが、たまには物申す勇気を持ってもいいでしょう。