干支の「卯年」生まれの人はどんな性格?
卯年生まれの人の基本的な性格は明朗、社交的で人から好かれるタイプです。また、平和主義者で敵を作らず、礼儀正しい印象を相手に与えます。
卯年生まれの人の性格について、より詳しく見ていきましょう。
基本性格
卯年生まれの人は、どんな環境でも高い適応力を発揮し、場の空気を読むことに関しては天才的といえます。常に周囲への配慮を欠かさず、自ら敵を作ることはほとんどありません。誰とでも親しんでしまうコミュニケーション能力の高さも相まって、万人から愛されやすいキャラクターです。
卯年生まれには、二面性があるともいわれます。如才なく器用に立ち回るかと思えば、他人のちょっとした言動に傷ついたり、小さな誤解で落ち込んでしまったりといった、多感さゆえの苦労もかかえています。いったんネガティブになると立ち直るまで時間がかかるため、まわりにも「面倒な人」という印象を与えてしまいがちです。
豊かな感受性を持つ卯年生まれの人は、芸術・芸能といった分野に強く、身に着けるものにも気を配ります。固定のスタイルにこだわるというより、その時々の流行を上手に取り入れて楽しむタイプです。
卯年生まれの人の特徴
十二支では卯年に動物の「うさぎ」が当てられたことから、卯年生まれの人には愛らしい「うさぎ」のイメージがついてまわりますが、実際にはどんな特徴があるのでしょうか。「うさぎ」の意味と卯年生まれの恋愛傾向、仕事に対する姿勢について見ていきましょう。
卯年の「うさぎ」の意味は?
「卯年」には、「うどし」「うさぎどし」と二つの読み方があります。どちらも正しい読み方です。
もともと年月を数えるための記号だった干支は、それぞれ動物を当てはめることで一般に浸透しました。「卯(う)」をうさぎと呼ぶようになったのもこのためです。ちなみに中国の一部やチベット、タイ、ベトナム、ベラルーシ、フランスでは、「卯(う)」の位置には猫が当てはめられています。
「卯」は方角では東を表し、時刻では午前5時から7時を指します。漢字の「卯」の元々の意味は「入り込む、かぶさる」で、植物が茂って葉が上からかぶさる時期を示したとされます。干支の順番としては四番目にあたる「卯」ですが、陰暦四月の異称である「卯月」の由来とは無関係です。
卯年生まれの恋愛傾向
気配り上手でセンスがいい卯年生まれの人は、華やかな恋愛遍歴をかさねるタイプではありませんが、パートナーには不自由しません。上品な物腰でユーモアにあふれ、相手を楽しませるのに長けているので、フリーでいても自然と恋人候補があらわれるなど異性に好かれます。
やさしいのですが、情に溺れることがないのも卯年生まれの人の恋愛傾向です。あくまでもお互いを尊重した、理性的な関係を築こうとします。相手の行動を束縛しようとしたり、嫉妬に狂ったりといった醜態を晒すことはまずありません。
また、卯年生まれの人は誰に対しても分けへだてなく接するため、相手に勘違いをさせてしまう罪作りな一面があります。場の雰囲気にも流されやすいので、あとになって修羅場に陥ることが出てくるかもしれません。とくに特定のパート―ナーがいる場合、そうした優柔不断さには注意が必要です。
卯年生まれの仕事に対する姿勢
卯年生まれの人の仕事への姿勢は、平和主義そのものです。機知に富み、人間関係でも上手に立ち回るので、目上の人から引き立てられる場面にも多々めぐまれます。
きめ細やかなフォローとサポートを得意としているのも、卯年生まれの人の特徴です。上司や取引先といった難しい相手とのコミュニケーションも円滑にこなし、万事にそつがありません。美的感覚がすぐれているため、クリエイティブな仕事でも高い評価を受けることができます。
ただし、責任やプレッシャーといった精神的圧迫にめっぽう弱く、波風を立てることを嫌うあまり頼まれたら断れない一面もあります。これは卯年生まれ特有の繊細さに起因するものです。卯年生まれの人が社会を生き抜くためには、ストレスと上手に付き合う方法を身に着けることが不可欠といえるでしょう。
卯年の守護本尊
卯年生まれの人の守護本尊は、文殊菩薩です。「三人寄れば文殊の知恵」といわれるように、智慧を象徴する仏様として知られています。
正式には「文殊師利菩薩」といって、仏教では「般若経典」に登場することで有名です。「般若経典」では文殊菩薩が釈迦にかわって説法を行う場面があり、多くの仏弟子のなかでも重要な存在として位置づけられているのがうかがえます。実際、法隆寺に代表される釈迦三尊像では、釈迦の左脇へ侍している文殊菩薩の姿を見つけることができるでしょう。
霊妙な智慧をそなえた文殊菩薩は、学業成就、合格祈願などにもご利益絶大といわれます。他人に振り回されてしまいがちな卯年生まれの人にとって道標のような存在です。心を落ち着かせて一心に文殊様の真言をとなえれば、どんな願望も成就すること間違いなしです。
まとめ
気づかいに溢れた卯年生まれの人は、その繊細さゆえに傷つきやすい傾向があります。人間関係ありきの社会では諸刃の剣となりかねませんが、本来のコミュニケーション能力が発揮できればこわいものはありません。
卯年生まれならではの多感さを上手に活かせば運気も上昇、周囲も自分もハッピーな毎日を過ごせるはずです。
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