カラーセラピーとは?
カラーセラピーは日本では「色彩治療法」とも呼ばれており、心理学と色彩学を合わせメンタルケアとして取り入れられています。
人間は無意識のうちに身体や心の状態を表した色を選ぶと言われており、好きな色だけでなく今日選んだ服の色なども含めて、今のあなたの状態を示しています。
また、カラーセラピストとは相手が選んだ色から相手の状況を読み取り、適切なアドバイスや色の使い方を教えるなど心理療法を行う人を指します。
カラーセラピーの色彩による効果
カラーセラピー(色彩治療法)は色彩により、さまざまな効果をもたらします。その効果についてまとめました。
色は自律神経のコントロールに有効
色は人間の視覚に訴えかけ、自律神経をコントロールすることができます。
自律神経は自分の意思でコントロールすることはできません。自律神経は視覚や触覚などの外からの刺激を受けて働いています。
自律神経が最も影響を受けるのは視覚からの刺激であり、光だと言われています。そして、色は光を分解した物であるため、自律神経をコントロールするのに有効です。
暖色系の色の効果
暖色系の色は「アドレナリンを放出」させる効果があります。
赤やオレンジなどの暖色系の色はアドレナリンを放出させ、血圧を上げることで筋肉が動きやすくなります。
暖色系の色でアドレナリンが放出する理由として、炎を連想させるためだと言われています。人間には本能で炎から逃げます。そのため、素早く逃げられるようにアドレナリンを放出させ、筋肉の活動をスムーズにさせます。
寒色系の色の効果
寒色系の色は「心身をリラックス」させる効果があります。
青や水色などの寒色系の色は副交感神経を刺激し、身体を休める効果があります。
寒色系の色で心身がリラックスする理由として、海や空などを連想させるためだと言われています。そのため、暖色系の炎のように逃げる必要がありません。そのため、身体を休めるように副交感神経が働き、リラックスすることが出来ます。
カラーセラピーでは色の効果を利用し、心身の状態を改善していきます。
カラーセラピーの色別の意味
具体的にカラーセラピーにおける色別の意味について詳しくまとめました。
色 | ポジティブな意味 | ネガティブな意味 |
レッド | アクティブ、情熱的 | 怒り |
イエロー | 期待、希望 | 神経質 |
オレンジ | 刺激的 | 快楽主義 |
グリーン | 自然 | 優柔不断 |
ブルー | 静けさ、平和 | 自己の抑制 |
インディゴ | 深さ | 孤独 |
バイオレット | 精神性 | プライド |
ピンク | 優しさ | 甘え |
ローズマゼンダ | 円熟 | 自己犠牲 |
ターコイズ | 柔軟性、自由 | 迷走 |
ゴールド | 豊かさ | エゴイズム |
クリア(白) | 可能性 | 疲労 |
レッド
レッドにはアクティブや情熱的、怒りなどの意味があります。
レッドを自然に選んでいるときは、何かアクティブに物事に取り組もうとしているときです。また、やる気に満ちあふれており、エネルギッシュな活動を行う反面、情熱的に取り組み過ぎオーバーヒートしてしまうことを示唆している場合もあります。
さらに、レッドには怒りなどのマイナスなメッセージも込められています。あなた自身の中にある不満が今にもあふれ出しそうになっていることを教えてくれている場合もあります。
一度立ち止まって自分がレッドを選んだ理由を考えてみましょう。
イエロー
イエローには期待や希望、神経質などの意味があります。
イエローが好きだと感じた時は、未来へ期待や希望などを抱いているときです。また、イエローは精神的な刺激を求めており、新しい知識を取り入れるのに適した時期です。
一方、イエローには神経質などのマイナスなメッセージも込められています。神経質になりすぎるあまりに周囲の人とうまくいかなかったり、トラブルになってしまう可能性を示唆している場合もあります。
オレンジ
オレンジには刺激的、快楽主義などの意味があります。
オレンジの服などを自然に選んでいるときは、あなたがいま新しい刺激を求めていることを示しています。新しい物事や知らない食べ物など刺激的な生活を送りたいと考えているようです。
気をつけたいのは、オレンジには快楽主義などのマイナスなメッセージも込められている点です。刺激を求めるあまりに、快楽主義になってしまい生活のバランスが崩れてしまうことを示唆している場合もあります。
グリーン
グリーンには自然や優柔不断などの意味があります。
グリーンを自然に選んでいるときは、伸び伸びと自分らしい成長や変化が起こっているときや、そうなりたいと感じている時です。
その他にも、グリーンには優柔不断などのマイナスなメッセージも込められています。グリーンには調和を意味していることもあり、周りに合わせるうちに自分の意見を見失ってしまい優柔不断になってしまうこともあります。
ブルー
ブルーには静けさや平和、自己の抑制などの意味があります。
ブルーのものをを自然に選んでいるときは、自分を振り返る時期であり、周囲の人とぶつかることはないことを教えてくれています。また、ブルーはあなたの考えや思いを他の人に伝えることをサポートしてくれる色です。
そのほか、ブルーには自己の抑制などのマイナスなメッセージも込められています。平和を求めるために慎重になりすぎてしまい、自分を抑え込んでしまっているときに選ぶ色だとも言われています。
インディゴ
インディゴには深さや孤独などの意味があります。
インディゴの色を使った服やアクセサリーなどを自然に選んでいるときは、物事の深さを見つめており、物事の本質を見定めているときだと言われています。
また、インディゴには孤独などのマイナスなメッセージも込められています。物事の深さを追求するあまりに飲み込まれ、周りから孤立している状態を示している場合もあります。
バイオレット
バイオレットには精神性やプライドなどの意味があります。
バイオレットの小物や服などを自然に選んでいるときは、ブルーと同じような自分を振り返る時期にさしかかっています。人生を見つめ直し、自分にしか成し遂げられないようなことが出来る人生に向かっています。
しかし、バイオレットにはプライドが高すぎるなどのマイナスなメッセージも込められています。プライドが高すぎるあまり、失敗することを恐れ挑戦をしないことがあります。そのため、新しいことに挑戦できないなどマイナスなことを招く可能性もあります。
ピンク
ピンクには優しさ、甘えなどの意味があります。
ピンクなどの服やアクセサリーを自然に選んでいるときは、あなた自身が優しさに溢れており、周囲の人に優しく愛を提供することが出来る状態を示しています。
ただし、ピンクには甘えなどのマイナスなメッセージも込められています。ピンクは周囲の人に助けを求め、責任を負いたくないという甘えが出てきている場合もあります。
ローズマゼンタ
ローズマゼンタには円熟や自己犠牲などの意味があります。
ローズマゼンタを選ぶときは、自分が行ってきた物事の成果が表れて、周りにもその良い成果を分け与えられる状態を示しています。
他方で、ローズマゼンタには自己犠牲などのマイナスなメッセージも込められています。ローズマゼンタを選ぶときには周りの人のことを中心に考え生活してしまうため、自分のことがつい後回しになってしまいます。
ターコイズ
ターコイズには柔軟性や自由、迷走などの意味があります。
ターコイズは水の流れを意味しており、柔軟であり自由を意味しています。そのため、物事に対して柔軟で自由な発想をすることが出来ます。
しかし、ターコイズは自由で柔軟な発想により迷走してしまうことがあります。
ゴールド
ゴールドには豊かさやエゴイズムなどの意味があります。
ゴールドはお金などを連想させ、豊かさの象徴とも言われています。そのため、自分自身豊かになりたと感じており、他者にも豊かさを分け与えたいと考えています。
ただし、ゴールドにはエゴイズムなどのマイナスなメッセージも込められています。目先の豊かさを手に入れることに必死になり、周りが見えなくなってしまうことを示唆しています。
クリア(白)
クリア(白)には可能性や疲労などの意味があります。
クリア(白)は全ての色をバランスよく持つと言われており、カラーセラピーでは特別な意味を持ちます。クリア(白)は新しい物事への挑戦や可能性を示唆しており、あなた自身が大きく成長するときを意味しています。
しかし、クリア(白)には疲労などのマイナスなメッセージも込められています。クリア(白)という色は影響を受けやすい色だと言われており、些細なことで傷つき疲労をため込んでしまいます。
カラーセラピーの効果を日常にも取り入れよう
カラーセラピーの効果によって私たちの生活も彩りあるものになります。
服装やアクセサリーだけでなくインテリアや雑貨など日常生活で目にするものに取り入れるのもおすすめです。
日の当たらない部屋には暖色系のインテリアを置いて暖かみを出したり、寝室には気分を落ち着かせる寒色系のインテリアを置くなど日常生活に取り入れていきましょう。
カラーセラピーまとめ
- カラーセラピーは日本では「色彩治療法」とも呼ばれる
- 自律神経をコントロールする働きがある
- 色ごとに効果は異なり、選ぶ色によってメンタルケアも可能