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- 1レミニセンスとは?
- 2湯川秀樹もやっていたレミニセンスを実践してみよう!
- 2.1実践の仕方
- 2.2実践する際のポイントは?
- 3レミニセンス現象とは?
- 3.1レミニセンス現象はどうして起こるの?
- 3.2レミニセンス現象には「休憩」が必要不可欠!?
- 4レミニセンス効果とは?
- 4.1ワード・ホブランド効果
- 4.2バラード・ウィリアムズ効果
- 4.3レミニセンス効果はどんな時に起こりやすいの?
- 5レミニセンス効果を活用した勉強法とは?
- 5.1勉強は寝る30分前に集中して行う
- 5.2休憩をしっかりとる (仮眠もOK!)
- 5.3複数回に分けて復習する
- 5.4どうしても覚えたいことはよく見る所にメモを貼る
- 6試験勉強にレミニセンス効果を取り入れれば成績アップ間違いなし!
レミニセンスとは?
「レミニセンス」とは「一定期間経過した方が、記憶を呼び覚ましやすいこと」を意味しています。
レミニセンスは英語で「reminiscence」と書き、日本語では「追想法」と言われています。
レミニセンスには2種類存在し、「ワード=ホブランド効果」と「バラード=ウィリアムズ効果」があります。この2つの違いに関しては後ほど詳しく解説していきます。
湯川秀樹もやっていたレミニセンスを実践してみよう!
日本人で初めてノーベル賞を受賞した日本の理論物理学者の湯川秀樹氏も追想法と言われるレミニセンスを実践していました。
湯川秀樹氏は1935年に原子核の内部にある、陽子や中性子を結合させる媒体である中性子の存在を理論的に予言しており、1947年に中性子の存在が確認され、予言が正しいことが判明しました。
その結果、湯川秀樹氏は1949年に日本人初のノーベル賞受賞にいたります。
ノーベル賞受賞者が実践していたレミニセンスを行う方法についてご紹介します。
実践の仕方
実践の仕方は至ってシンプルです。
適度な休憩を挟みながら、勉強やトレーニングなどの活動を行うというものです。
「適度な休憩」とはどのぐらいの感覚でとるのが良いのでしょうか。以下で説明していきます。
レミニセンス効果を活用した勉強法については後ほどご説明します。
実践する際のポイントは?
実践する際のポイントは「30分間集中する」「余計な情報を入れない」「習慣づける」などがあります。
人間の集中力は30分までしか持たないと言われています。そのため、30分間きっちり集中して取り組み休憩や仮眠を挟みましょう。休憩時間は15分ほどが良いと言われています。仮眠を取る際は寝すぎてしまうと脳がぼーっとしてしまうため、長くても20分程度に治めるようにしましょう。
また、脳が記憶を整理する際に余計な情報はとても邪魔になります。
気分転換にスマートフォンやテレビを見ることも大切ですが、記憶を整理することを妨げてしまうような余計な情報を入れないように見過ぎないことが大切です。
レミニセンス効果はすぐに表れるものではありません。そのため、何度も反復して行うことが大切です。
レミニセンス現象とは?
レミニセンス現象とは「昨日まで覚えていなかったものが、翌日になったらばっちり覚えていた」「何度考えても解決出来なかったことが翌日簡単に解決した」などの時間を置いたら成果が出たり解決したりする現象を言います。
視覚から得た情報などの暗記学習だけではなく、運動トレーニングや音楽トレーニングなどの感覚や運動の記憶でも起こります。そのため、昨日出来なかった逆上がりが翌日急に出来るようになったり音程が急に取れるようになったりということもレミニセンス現象の1つです。
レミニセンス現象はどうして起こるの?
レミニセンス現象が起こる理由として、「集中力低下の阻害」や「記憶の整理」が挙げられています。
人間は物事を記憶する際に、邪魔をする要素がいくつかあります。その1つが集中力の低下です。記憶を定着させるためには邪魔をする要素をレミニセンスは排除してくれます。その結果レミニセンス現象が起こります。
また、私たちは寝ている間に記憶を整理します。そのため、勉強やトレーニングのあとすぐ寝ることで記憶の整理がしやすく、レミニセンス現象が起こりやすいです。
レミニセンス現象には「休憩」が必要不可欠!?
レミニセンス現象を起こすには「休憩」が大切なポイントです。
記憶は休憩をしている間に整理され、定着します。そのため、ひたすら勉強や練習を重ねるよりも何度か休憩や仮眠を挟むことでレミニセンス現象を起こすことができます。
レミニセンス効果とは?
レミニセンス効果とは、物事を記憶した直後よりもある一定期間経過した方が記憶が定着しており、思い出しやすいことを指しています。
このレミニセンス効果はさらに2つに分類することができます。それは「ワード=ホブランド効果」と「バラード=ウィリアムズ効果」の2つです。
それぞれ、どんな特徴を持った効果なのかまとめてご紹介します。
ワード・ホブランド効果
ワード・ホブランド効果とは特に意味の持たない単語であったり内容だったりの記憶に関して、覚えてから数分~数時間後に思い出しやすいことを示しています。
バラード・ウィリアムズ効果
バラード・ウィリアムズ効果は小説や論文、詩など意味を持った内容のものは覚えた直後よりも数日経った方が記憶として思い出しやすいという効果のことを意味しています。
レミニセンス効果はどんな時に起こりやすいの?
レミニセンス効果は「記憶しておきたい物事を頭に入れて、すぐに睡眠をとった場合」に起こります。
私たちの睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠の2つで出来ています。この2つにはそれぞれ、記憶を整理する役割を持っています。レム睡眠時は新しい記憶と昔の記憶を紐図ける作業や、記憶をスムーズに取り出せるようにする作業をしています。
ノンレム睡眠は深いノンレム睡眠と浅いノンレム睡眠が存在します。深いノンレム睡眠は嫌な記憶を消すという働きをしており、浅いノンレム睡眠は調理の仕方や服の着方など日常の動作の記憶を固定する働きがあります。
レミニセンス効果を活用した勉強法とは?
テスト勉強や受験勉強などにぜひ、レミニセンス効果を活用しましょう。
レミニセンス効果を活用した勉強法についてご紹介します。
勉強は寝る30分前に集中して行う
勉強は寝る30分前に集中することがポイントになります。
30分前は勉強のみ、スマートフォンを触ったりテレビを見たり余計な情報は入れないようにしましょう。
休憩をしっかりとる (仮眠もOK!)
レミニセンス効果を出すためには脳を休めたり、記憶の整理ができるように適度な休憩が必要です。
ひたすら勉強するだけでは集中力が落ちてしまい、時間を使う割には記憶できていないことが多くあります。
そのため、リフレッシュするようにおやつを食べたり、音楽を聴いたり、記憶の整理ができる仮眠もおすすめです。
複数回に分けて復習する
記憶をより定着させるためには複数回に分けて復習することが大切です。
一度覚えてから数十分以内に1回や長くても1週間以内に1回は復習するようにしましょう。そうすることで、より記憶に残りやすくなります。
また、予習などにもレミニセンス効果を取り入れることでより記憶が定着しやすくなります。予習し寝ることで記憶を定着させ、授業で記憶の補強を行います。そして、帰宅後復習することでさらに記憶が定着していきます。
これを繰り返すことにより、今まで以上に記憶を定着させておくことが出来るでしょう。
どうしても覚えたいことはよく見る所にメモを貼る
記憶を定着させるには何度も目にする場所にメモを貼るのもおすすめになります。
日常生活で必ず目にする冷蔵庫のドアやトイレなどに張ってみましょう。何度も目にすることで無理に覚えようとするよりスッと頭の中に入ってきます。
試験勉強にレミニセンス効果を取り入れれば成績アップ間違いなし!
レミニセンス効果は記憶を定着させるのに効果的な追想法と呼ばれる記憶法です。
先ほどご紹介したようにレミニセンス効果を勉強に取り入れることで成績もアップすること間違いありません。
休憩をしっかりとり、レミニセンス効果を効率よく勉強に取り入れることで、心身のストレスも軽減され、集中力を持続させることができます。
レミニセンスのまとめ
- 日本語で追想法と呼ばれる記憶法
- レミニセンス現象は一定期間時間を置くことで、記憶が定着しやすくなる現象
- 勉強だけでなく、運動トレーニングや音楽トレーニングにも使える記憶法