「トライポフォビア」とは?
ボブ
うわぁ!なんだよこれ!! 気持ち悪いな...。
鳥肌が止まらないよ...。
輝ちゃん
えー、ただの蓮の花の穴じゃない。
もしかしてボブってトライポフォビア?
ボブ
トライポふぉ...?よくわかんないけどなんだい、それは?
トライポフォビアとは集合体恐怖症を意味し、ぶつぶつや密集する穴に対して恐怖や嫌悪感を覚える恐怖症の一種です。上の画像の蓮を代表としてハチの巣や植物や果物の種、泡や円を描く模様もトライポフォビアの対象となります。
怖さや気持ち悪さを感じるだけでなく鳥肌や悪寒、めまい、人によってはかゆみや吐き気を催す感覚、動悸などの身体的症状が引き起こされる場合もあります。
魚卵や果物などのつぶつぶのある食べ物が口にできなくなったり、慢性的に蕁麻疹に悩まされたりする人も一定数いるようです。重度になるとそれが原因でパニックに陥り気を失ってしまうこともある不安障害ですが、現状ではトライポフォビアは医学的に病気として認識されていません。
「トライポフォビア」の語源
トライポフォビアは造語で、ギリシャ語が言葉の元になっています。「trypo(トライポ)」という「穴堀」を意味する言葉と、「phobia(フォビア)」という「恐怖症」を表す英語が合体してつくられた言葉です。
言葉の歴史は新しく、2005年に投稿されたのが最初と言われていますが詳細は不明です。2009年にアメリカの学生がネットに画像を投稿してトライポフォビアの診断を行ったことで注目を集めました。限定された人にしか感じられないこの症状の原因や実態解明の研究が現在でも進められています。
ボブ
そういえば小さいときにカエルの卵を見つけて隣の町まで走って逃げたことがあるよ。トライポフォビアって病気じゃないの!? 僕のような人ってあんまりいないのかな...?
「トライポフォビア」の人は意外に多い?
マイナーな恐怖症の認識のあるトライポフォビアですが、かなり多くの割合でぶつぶつに恐怖や嫌悪感を覚える人が存在しているのが現状です。調査によると人口の1割がこの感覚を持っていると言われています。
「トライポフォビア」と言われている芸能人
トライポフォビアと言われている芸能人も多数みられます。有吉弘行さんや北斗晶さんは、自身のSNSやブログで集合体に対する嫌悪感を公言しており、キング&プリンスの平野紫耀さんもトライポフォビアであるとカミングアウトしています。
平野さんの場合はコンサートや舞台で大勢の観客を前にステージに立つ機会も多いのですが、「群衆」として意識するのではなく一人一人に焦点を合わせることで恐怖感に打ち勝っているようです。
トライポフォビアの芸能人の場合、出演する番組内でさまざまな映像や画像を見ることはもちろん、観客や群衆を前にすることも珍しくないためその度に恐怖を覚えるのはきついことでしょう。
輝ちゃん
普通に生活してても気になっていろんな症状が出てしまったら大変よね。
トライポフォビアの原因って何なのかしら?