ハリネズミのジレンマの原因と対処法
ハリネズミのジレンマは、近づきすぎたり離れすぎたりして、傷つくことへの恐怖が原因で起こります。相手に好意を持てば持つほど、拒否されたり嫌われたりするのが怖くなってしまうのです。
また、近づきすぎて相手を失ってしまった、という過去のトラウマがある場合はよりいっそう葛藤が起こりやすくなります。幼い頃に両親に否定的な言葉ばかりかけられて、自分に自信を失っている場合、ハリネズミのジレンマに陥りやすいでしょう。
そしてネガティブな思考が強い人は、ものごとを悪い方向に考え、相手の何気ない一言に過敏に反応します。プライドが高すぎる場合も自分の情けない姿を見せることができず、本音が言えなくなりがちです。
ハリネズミのジレンマが起こっている、と感じたら、次の対処法を試してみましょう。
ハリネズミのジレンマが起こったときの対処法
- 傷つくことは当たり前と考える
- 自分と相手の価値観は違うことを思い出す
- 急に距離を縮めようと焦らない
- 戸惑っている気持ちを正直に話す
フロイト先生
試行錯誤を繰り返して、お互い心地よい距離感をつかむことが大切じゃな。そして、いくら努力しても上手くいかないと感じたら、思い切って関係を終わらせることも必要じゃ。相手との関係に執着しすぎるのは良くないぞ。
ハリネズミのジレンマから得られる人間関係のコツは?
痛いと感じる針の長さは人によって違います。踏み込まれたら嫌だと思う基準も人によって違うということです。針の長さを知るには、相手をよく観察し、お互いの針が刺さらない適切な距離を見つけることが必要です。そのためには、自分の思い込みは捨て、勇気を出してコミュニケーションをとることが大切です。
本当に親しくなるためには、傷つくという過程も必要なのです。親しくなろうとして傷ついているのはあなただけではありません。傷つくことが怖いというのは、その分相手に強い感情があるということです。
恋愛だけでなく、あらゆる人間関係で同じことがいえます。価値観が同じ人はいないことを悟り、怖くても試行錯誤を続けましょう。
ハリネズミのジレンマとは?まとめ
ハリネズミのジレンマは、ネガティブな意味だけを持つ言葉ではありません。近づきたいけれど怖いという感情を乗り越え、「お互いにとって心地よい距離を見つける」という前向きな意味も含まれています。ハリネズミのジレンマは、誰もが感じたことのある心の葛藤です。苦しんでいるのは自分だけではありません。傷つくことを恐れずに、行動を起こすことが大切です。
ハリネズミのジレンマとは
- 元々は“ヤマアラシのジレンマ”という心理学用語だった
- 「自己の主張」と「他者との一体感」という2つの欲求の間で葛藤する心理のこと
- ハリネズミのジレンマに陥って人間関係につまづくケースが多い
- 相手との適切な距離を知るため、恐れずコミュニケーションをとることが大切
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