吊るされた男(ハングドマン)の基本的な意味
誰もが知る占いのひとつに、タロット占いがあります。
タロット占いは、タロットカードによって、これから起きる運命を示唆する占いですが、それぞれのカードが何を意味しているのか気になるところです。
今回は、タロットカードの「吊るされた男(ハングドマン)」について紹介していきます。
リーディングのキーワード
吊るされた男(ハングドマン)のタロットカードは、一見拷問のように吊されている男が描かれているため、困難や苦痛のイメージを受けますよね。
しかし、吊るされた男の意味は、正位置と逆位置で異なるものの、「献身」「慈愛」など、相手や自分の身の回りのことに関する気遣いの意味が強くなります。
困難や苦痛という意味ではないことに、少し意外に感じる人も多いかもしれませんね。
また、吊るされた状態から、身動きが取れないという解釈もあるため、正位置や逆位置にかかわらず、「現状維持」がベターということを示唆しているとも言われています。
吊るされた男のリーディングキーワードは下記のようになります。
- 現状維持
- 苦労が報われる
- 自己犠牲
- 相手に尽くす奉仕の心
- 見込み違い
- 苦労が報われない
- 自己中心的
関連した数字
タロットカードは、22枚の大アルカナと56枚の小アルカナがあり、全部で78枚のアルカナから構成されています。
吊るされた男(ハングドマン)は、大アルカナで12番のカードとなります。
また、足の形が数字の「4」を表わし、腕の形が三角を形作っているため「3」を暗示しているとも言われています。
この2つの数字を掛け合わせることで、「3×4=12」となり、大アルカナの12という数字を暗示しているという説もあります。
吊るされた男の寓意画について
大アルカナで12番目のタロットカードとなる吊るされた男(ハングドマン)ですが、タロットカードに吊された男は、苦悶の表情を浮かべていません。
むしろ、タロットカードによっては、笑みすら浮かべているように見えます。
吊るされた男は、誰に吊るされたわけでもなく、自らこの姿勢をとることで悟りを開いていると言われ、頭の位置からは、神々しい光が差しているようにも見えます。
これは、自分が吊るされることで、他者が幸せになると知っているからだと解釈されています。
また、先に少し触れましたが、吊された男の足の形は、4の字を描いています。
「4」を表わす足の形は、十字架を意味していると言われています。
吊るされた男(ハングドマン)の意味の解釈
タロットカードは、正位置と逆位置で、示している意味が異なります。
ここでは、吊るされた男(ハングドマン)の正位置と逆位置の意味について紹介していきます。
吊るされた男が正位置で出たときの意味
タロットカードの吊るされた男が正位置で出たときは、今の状況を試練だと考えて我慢すれば、今後、努力や苦労が報われて幸せをつかむことができることを示していると言われています。
現状が色々と厳しいこともあると思いますが、その厳しいことも幸せをつかむためには必要な事なのです。
また、周囲の人を思いやることで、良い結果に結びつくということを意味しているとも言われていますので、世の中の人のために尽くそうとする気持ちを大切にしてみて下さい。
吊るされた男が逆位置で出たときの意味
タロットカードの吊るされた男が逆位置で出たときは、物事が裏目に出てしまい、今までの努力や苦労が無駄になってしまうかもしれないことを示しています。
また、現状上手くいかないことが原因で、次の新しいことにチャレンジする精神も失われてしまう恐れがあります。
しかし、厳しい状況なのは、自分だけではないということを考え、新しいことに目を向けてみることも大切なことを意味しています。