月の基本的な意味
リーディングのキーワード
タロットカードの大アルカナ18番目の「月(ムーン)」は、人間の潜在意識や能力といったものを表しています。さらに月は満ち欠けすることから、状況の不安定さなどを示しています。
- インスピレーションやひらめき、創造力
- 心の奥深くに潜む人間の本能
- 不安定な感情、喜怒哀楽が激しい
- 落ちこむような出来事やトラブル・アクシデント
- 状況が目まぐるしく変化する、不安定な状態
- 気が付いていない嘘や秘密
- 夢や神話を表していることも
関連した数字
タロットカード「月(ムーン)」は大アルカナの18番目のカードです。18という数字は6+6+6から導き出される数字です。新約聖書「ヨハネも黙示録」で666は獣の数字として忌み嫌われます。しかしカバラ数秘術における6は感受性や母性、精神世界や美的感覚を表しています。
月の寓意画について
月からは長い光線と短い光線が放たれています。合計32本。これはカバラのセフィロトの樹の22のパスと10個のセフィラーの合計と同じです。そのため月のカードがセフィロトの樹と関連づけされることもあります。
この月が放つ光は実際には太陽の光が月面に反射した光です。月のカードの次に来る大アルカナの19番目のカード「太陽」が、万物を明るく照らし出す光であるのに対して、月の光は人間の内面的な部分を照らし出す光と解釈されます。
月の下には小さな木の葉のようなものが降っていますが、これはヘブライ文字のヨド(聖なる四文字の最初の文字)です。マナと解釈されることもあります。
そして中央の小さな道を挟んで左側には犬、右側には狼が月を見上げています。なぜ犬と狼のか?これにはさまざまな解釈があり、犬は社会性を、狼は野性的な部分や本能を示しているとされます。
下の部分にはザリガニがいます。ザリガニは醜い魔物(死神とも)の象徴とされますが、水(無意識の世界)のない所では生きられません。しばしば地上(顕在意識)に姿を現しますが、最終的には無意識の世界に戻っていきます。
両側にある2つの塔は、大アルカナ13番目の「死神」の右奥にも描かれています。手前の世界にいる犬や狼・ザリガニといったものが死神と同じダークな領域のものだとしたら、塔の向こう側のヨドが降る世界、つまり奥の山は私たちが理想とする世界なのかもしれません。理想の領域に行くための道、そしてその前に立ちふさがる不安や心配を月の光が照らしだして、私たちに示しているのです。
月の意味の解釈
月が正位置で出たときの意味
月(ムーン)のカードが正位置で出た際には次のような意味があります。
心の不安定な状態。インスピレーション。直感力・霊能力などのサイキック能力。クリエイティブなパワー。心の奥深くに眠る感情など。裏切り。嘘。トラブルやアクシデント。
月が逆位置で出たときの意味
月(ムーン)のカードが逆位置で出た際には次のような意味があります。
苦しい状況が改善される。明るい見通し。アクシデント・トラブルが鎮静化し、解決に向かう。隠されていた真実・秘密が明らかになる。不安や恐怖から解放される。
タロットカード「月(ムーン)」のキーワード