クンダリーニ症候群とは？その症状や対処法について解説します。

「クンダリーニ症候群」とは、クンダリーニが精神・身体的に何の準備も整っていない状態で中途半端に覚醒してしまったことにより、様々な精神・身体症状を発症することです。

クンダリーニ症候群は病院へ行っても診断がつく可能性は低く、症状が自律神経失調症と似通っている部分が多いため、自律神経失調症と誤診されることがあります。あまり知られていない症候群であるため、クンダリーニ症候群の患者は原因不明の症状に何年も苦しむ人もいます。

この記事ではクンダリーニとは一体何なのか、クンダリーニ症候群の症状や原因、対処法・治療法について解説します。

クンダリーニとは誰もが体内に所有している生命エネルギーのことです。クンダリーニが覚醒すると、オーラ―が見えたり、透視ができたりといった神秘体験をすると言われています。クンダリーニは、普段は仙骨あたりにある第1チャクラに眠っており、第1チャクラから体内を上昇していき、頭頂部の第7チャクラから放出されることで覚醒します。

クンダリーニの覚醒はクンダリーニ・ヨーガや瞑想など、指導者の下で修業することで可能になりますが、意図的に行わなければ精神・身体に害を及ぼします。クンダリーニが中途半端に覚醒してしまうことでクンダリーニ症候群となってしまうのです。

次に、クンダリーニ症候群の症状について解説していきます。クンダリーニ症候群には様々な症状が存在し、どのような症状があるのかは人それぞれです。他の病気にもみられるような症状が出るため、誤診されることもあります。クンダリーニ症候群の症状を身体症状・精神症状に分けて見ていきましょう。

クンダリーニ症候群の主な身体症状は以下の通りです。
 

• 吐き気
• 脈拍数の増加
• 偏頭痛
• 疲労感
• めまい

クンダリーニ症候群の主な精神症状は以下の通りです。
 

• 神経症
• 抑うつ
• 性欲の増加や減少
• 幻視
• 幻聴
• 解離症状

ここでは、クンダリーニ症候群の原因について見ていきましょう。

クンダリーニは修行によって覚醒できると言われ、インドに古くから伝わるクンダリーニ・ヨーガにおいて呼吸法により、7つのチャクラを順番に解放し、頭の先からクンダリーニを放出することで覚醒します。膨大なエネルギーを持つクンダリーニは、覚醒に失敗すると身体の内部に留まります。行き場をなくしたクンダリーニにより身体が不調和をきたし、クンダリーニ症候群を引き起こしてしまうのです。クンダリーニ覚醒の修行や誤った覚醒方法は危険であり、クンダリーニ症候群になってしまうのはこのためです。

クンダリーニ覚醒の修行以外でクンダリーニ症候群の原因として考えられるものもあります。
 

• 出産
• 事故による仙骨への刺激
• 精神的ショック
• 精神疾患の既往歴がある

ここでは、クンダリーニ症候群になったときの対処法・治療法についてご紹介します。クンダリーニ症候群になってしまった場合、どのような対処法や治療法が有効なのでしょうか。見ていきましょう。

クンダリーニ症候群の対処法として、休息を取ることが有効です。クンダリーニ症候群の原因は出産や事故などの物理的ショックや、精神的ショックが挙げられます。

様々なショックにより、心も身体も悲鳴を上げているのです。そのため、休息を取って心身共にリラックスをして、崩れてしまったバランスを取り戻せるよう努めましょう。

クンダリーニ症候群の治療法としては精神科や不定愁訴外来を受診するという方法があります。クンダリーニ症候群は病院の内科では精密検査をしても原因が特定できず、はっきりとした治療法が見つからないことで不安になってしまいます。

クンダリーニ症候群の症状として精神症状が多数あることと、精神疾患の既往歴がある人はかかりやすいことがあるため、精神科や不定愁訴外来を受診することが有効です。