エンパスとは?
エンパスとは、人の心と同調しやすいいわゆる「共感力」の強い人のことを指します。人は生きていく中で共感力は重要で、程度の差はあれ、だれでも持っているものです。しかし、ここでいうエンパスと呼ばれる共感力とは、人並みはずれた共感力の強さで、場合によってはサイキック能力や第6感が優れている人と結びつけられます。
日本人は、古来から共感し合いながら助け合い、近隣と良い人間関係を保ってきました。このようにもともと日本人は、世界の中でも共感力の高い民族です。その証拠に、エンパスで有名なローズ・ローズトゥリーさんによると、全体的なデータではエンパスの人は5%であるのに対し、日本人は20%にも上るとされています。
エンパスとHSPとの関係
HSP(Highly sensitive person)とは心理学者であるエイレン・N・アーロン博士が提唱した概念で、「人の気持や光、音、香りなど外からくる刺激に敏感で感受性の強い人」たちのことをいいます。中には、共感覚を持っている人もいます。HSPは、人間だけでなく猿や犬、鳥、魚などにも見られる特性ともいわれ、およそ20%がHSPだと言われます。ちなみに、共感覚とは音に色を感じるなど、通常の感覚と違った知覚現象のことです。
エンパスとHSPとの関係を見てみると、エンパスとHSPはどちらも外界から影響を受けやすい感受性の強い性質ですが、エンパスは人との共感力に特化していますのでHSPの一部に属するといえるでしょう。
エンパスの6つのタイプと能力
時折、普通では考えられない能力を発揮する人がいます。これらの人はエンパス体質の人で、大きくわけて6つのタイプに分けられるようです。具体的に見てみましょう。
身体直感型
身体直感型のエンパスは、対面している人の身体の状態が直感的にわかります。たとえば、腰を痛めている人と対面すると腰の痛いのがわかるし、もっと能力が強くなると自分の腰も痛く感じる場合があります。
身体ワンネス型
身体ワンネス型のエンパスは、人の身体に起きている状態を自分も同じように感じるタイプです。たとえば、転んで足を骨折している人を見て、自分も骨折したかのような足の痛みを感じるといった具合です。自分は骨折していないのに痛みを感じるわけですから、辛い症状ですね。
感情直感型
感情直感型のエンパスは心を見抜く能力があります。言っていることと思っていることの違いを直感的に感じるタイプです。本音と建て前を見抜くので、上手く立ち回れるタイプといえるでしょう。逆に、信頼している人の嘘の心を見抜いて、深く傷つく結果になることもあります。
感情ワンネス型
感情ワンネス型のエンパスは、相手の感情が自分に乗り移ったかのように相手と同じように感じてしまうタイプです。たとえば、配偶者を亡くして悲しむ友人の心情を同じように感じて、自分も辛く悲しくなります。その反対に、喜びの絶頂にある感情を感じると自分も幸福感を味わえます。
知的変容型
知的変容型のエンパスは、相手の思考や知的能力を自分の中に取り入れることができるタイプです。たとえば、医者や弁護士の側にいるだけで、専門的な知識や理論が手に取るように理解できるといった具合です。勉強していない分野でも知識を得ることができるので、便利な能力といえますね。
霊的一体型
霊的一体型とは、目の前で向き合っている人だけでなく、遠方にいる人やすでに亡くなっている人、また過去の賢者、守護霊ひいては八百万の神までも、その記憶や内面を理解できる能力です。霊的一体型は、能力の差はあるもののだれでも魂を磨くことで得られる能力といわれています。