今回は大アルカナの愚者(フール)に関して、恋愛・仕事など、運勢の解釈について解説します。
相手の気持ちなどを占うときに、愚者のタロットカードが示すメッセージを正しく読み解く参考にしてください。
愚者(フール)のタロット
愚者のカード(The Fool:フール)は、自由奔放にわが道を切り開くことを象徴しており、これまでの考えにこだわらず、別の角度や広い視野で問題に向き合う心がけが必要であるという意味を持ちます。
愚者のカードの絵には、右手に荷物、左手に白バラを持って腕を広げ、はるか彼方を見る若者が描かれています。晴れやかな表情と元気に飛び跳ねる足元の犬からも活気を感じさせます。
彼の冒険は今まさに始まったところで、これから残りのカードに描かれた経験を通り抜け、最終的には第21番に位置する完全なる「世界」に達しなければならないのです。若者が立っている断崖絶壁は、この先の冒険で出会うであろう人生の困難や落とし穴の暗示とも解釈できるタロットです。
愚者が正位置で出たときの意味
正位置で出たときは、
- 自由
- 無邪気
- 純粋
- 可能性
- 発想力
無邪気さや無欲さから周囲の支援を得ることができ、前進する勇気が与えられています。思い込みや先入観を捨て、自分が本当に望む道を目指すときが来たことを意味しています。常識にとらわれない独創性が成功の鍵となることを示しています。
愚者が逆位置で出たときの意味
逆位置で出たときは、
- 軽率
- わがまま
- 意気消沈
- 注意欠陥
- 焦り
落ち着きや緊張感のなさが目立ってしまいます。不注意や無責任な態度が原因となり、同じ失敗を繰り返してしまう可能性があることを意味しています。そのときの気分や思いつきで行動するのではなく、しっかりとした説得力のある考えをする必要があると示しています。
愚者の恋愛・結婚に関する解釈とアドバイス
恋愛や結婚を知りたいときに出た愚者のカードには、どんな意味が込められているのでしょうか。正位置と逆位置での意味を見ていきましょう。
正位置
正位置で出たときは、
- 自由な恋愛
- 純粋な感覚
- 新しい恋
- 真実の恋を探している
無邪気に自由に恋愛を楽しむことができるタイミングが来たことを示しています。個性的な恋人ができる暗示でもありますので、あれこれ先を考えるのではなく、自信を持った行動がポイントとなります。現状に変化を起こすことによって大きく発展していくことでしょう。
逆位置
逆位置で出たときは、
- 遊びの恋
- 勝手気まま
- 成り行き任せ
- 恋人が見つからない
熱しやすく冷めやすい恋愛を暗示しています。衝動的な行動は結果的に何も残りません。相手と真剣に話し合う時間を持つことや周囲の声にも耳を傾け、自己中心的で破壊的な行動を起こさないようにしましょう。
愚者の仕事・勉強に関する解釈とアドバイス
仕事や勉強について知りたいときに出た愚者のカードには、どんな意味が込められているのでしょうか。正位置と逆位置での意味を見ていきましょう。
正位置
正位置で出たときは、
- 独創的
- 芸術的
- 楽観的に始める
- 新たなスタート
- 独立する
新境地での開拓を暗示しており、さまざまな縁や出来事から何か新しいことが始まりそうです。新しい仕事仲間での活動や未知の分野に進むときは、不安や恐れる気持ちを持ってしまいがちですが、今は実際に行動を起こすことがポイントとなります。感が冴えているときなので、思い切った行動にチャンスがありそうです。
逆位置
逆位置で出たときは、
- 無計画性
- 定まらない職
- ニート
- 夢ばかり見ている
軽はずみで無責任な行動から今の立場を外されたり、会社を辞めたりと気苦労ばかりが増えてしまいそうな暗示です。ネガティブ思考になり仕事も長続きしない傾向にあります。なぜそのようなことになったのかと自分自身の言動を改め、もう一度緊張感をもって仕事や課題に取り組みましょう。
まとめ
愚者のカード(フール)には、晴れやかな表情ではるか彼方を見る若者の絵が描かれています。汚れを知らない純粋な存在である愚者は、ときに非凡な才能を発揮して想像もつかないことを成し遂げます。未知の世界へと旅立つときは、怖いもの知らずの無鉄砲さから失敗や困難を多く招く場合もありますが、そのぶん大きな可能性も秘めています。単なる「おろか者」で終わらないように、一つ一つの経験を糧にして、勇気を持って自分が望む道へと進んで行きましょう。無心で頑張る姿が魅力となって周囲の人を惹き付け、多くの人が助けてくれるはずです。