ハイランダー症候群は医学界で疾患として認められていないだけでなく、症状の報告そのものも現状インターネット上でしか確認されていないことから、病気の存在自体がデマである可能性も十分にあります。
なお元ネタとして最も有力なのは韓国のテレビ番組であり、そこではシン・ヒョミュンさんという26歳の男性をハイランダー症候群の患者として紹介していたようです。
彼は容姿が10歳相当であるほか第二次性徴期も迎えておらず、何らかの疾患を抱えていることは間違いないでしょう。
ハイランダー症候群と噂された人は?
本項ではハイランダー症候群の患者として画像が出回っている人物の中から、特に有名な3人を紹介します。
イザベル・アジャーニ
イザベル・アジャーニ(Isabelle Adjani)は、フランスの女優、歌手であり、多数のフランス映画や国際的な映画で活躍してきた人物です。
彼女は1955年6月27日にフランスのパリで生まれ、1970年代後半から1980年代初頭にかけて、フランス映画界で最も成功した女優の1人として知られるようになりました。
しかし彼女の最大の特徴は容姿であり、60歳を超えているにも関わらず20代そこそこの美貌を持っていることから、ハイランダー症候群ではないかとネット上で疑われています。
実際にはイザベルさんが老化しないという事実はありませんが、病気を疑われるほどの若さを保っているところに一流女優としての凄みを感じます。
とはいえ芸能界には「歳の割に若すぎる」人があまりにも多く、1人くらい本当にハイランダー症候群の人がいても不思議ではありません。
荒木飛呂彦
引用元 twitter
荒木飛呂彦さんは日本を代表する漫画家の1人で、代表作『ジョジョの奇妙な冒険』は週刊少年ジャンプで実に20年以上も連載を続けています。そしてその20年間、ほとんど容姿が変わっていないことから、ハイランダー症候群の疑いがある人物としてもネットを賑わせているようです。
しかし荒木さんに関しては他にも「前世は土方歳三」「モナリザのモデル」など荒唐無稽なウワサが飛び交っており、ハイランダー症候群に関しても信憑性はゼロといって差し支えないでしょう。
Sammyちゃん
Sammyちゃんはハイランダー症候群の疑いがある人物の中でもひときわ有名であり、小学生くらいにしか見えない女性がタバコを握っている画像はインパクト抜群です。
しかし「22歳の女性」として紹介されているSammyちゃんは実際には本当に少女であり、さらに画像のソースがダークウェブ上の児童ポルノサイトなので、詳細を探ることはおすすめしません。
ハイランダー症候群のまとめ
ハイランダー症候群については原因や症状、そして患者とされる人物まで様々な情報が飛び交うものの、今のところ病気の存在を認定するには至っていないことがお分かりいただけたと思います。
ハイランダー症候群に限らず、都市伝説はデタラメと分かっていてもつい色々調べたくなるものです。現代ではメジャーな都市伝説の大半はネットで詳細を知ることができるので、気になる情報があれば気軽にウェブ検索してみてください。
ハイランダー症候群まとめ
- ハイランダー症候群は年を取らない病気といわれており、症状や患者について様々な情報が出回っているものの真偽は定かでない。
- ハイランダー症候群の人は「老化しない」とされているものの、細胞の異常によって様々な病気のリスクが高まるため、決して長生きするわけではない。
- ハイランダー症候群の疑いがある人としては、フランス女優のイザベルさんや漫画家の荒木飛呂彦さん、そしてダークウェブ上の「Sammyちゃん」などが有名。また病名の元ネタは、韓国のテレビ番組といわれている。