「苦悩の梨」とは?
「苦悩の梨」とは、16~18世紀にヨーロッパで使われていたとされる拷問器具です。
中世ヨーロッパでは、拷問は自白を促す有効な手段として行われていました。そのため、さまざまな拷問器具が発明されたのです。「苦悩の梨」も、拷問器具として誕生しました。
名前の由来
「苦悩の梨」の名前の由来は、形状が洋梨に似ているため名付けられたといわれています。
しかし、かわいらしい見た目とは相反して、過酷な苦痛を体に刻む恐ろしい拷問器具です。
堕天使・リリス
見た目に騙されて甘く見ていると後悔するわ。自白するなら今のうちよ……。
「苦悩の梨」の別名
「苦悩の梨」の別名は、苦悶の梨、苦痛の梨のほか、懺悔の梨、教皇の梨などとも呼ばれていました。
いずれにしても梨を象った器具であり、激しい苦痛が伴うことを意味する名称です。
「苦悩の梨」の英語名をご紹介しましょう。
・Pear of Anguish(ペアー・オブ・エングイシュ)訳は日本語名と同じ「苦悩の梨」です。
・Choke pear(チョーク・ペアー)訳は「息が詰まる梨」です。
「苦悩の梨」の使い方は?
「苦悩の梨」の使い方は単純で、口、肛門、膣に挿入し、ネジを回して先端を拡張させて固定します。
「苦悩の梨」の本体は縦に3~4分割されており、ネジを回すと先端が開く仕組みです。挿入した部分を内部から引き裂くように、あるいは破裂させるように破壊するとされ、その苦痛は計り知れません。