今年2019年の中秋の名月はいつ?
夜空に月が見えるとなんだかうれしい気持ちになる方も多いでしょう。特に満月であればなおさら写真に撮っておきたくなるほどです。1年に何度か満月を拝む機会に恵まれますが、その中でもとりわけ美しいとされるのが中秋(読み方:ちゅうしゅう)の名月です。今回は中秋の名月について理解し、お月見も楽しむことができるようにその意味や由来、お月見で欠かせない食べ物をご紹介します。
最初に今年2019年のお月見がいつなのか見ておきますと9月13日です。ただ2017年が10月4日、2018年が9月24日というように、中秋の名月の日は年によってかなりのばらつきがあります。だからこそ中秋の名月を見たいと思うのであれば、いつ見られるのかをあらかじめ知っておくことが大切です。
もちろんいつ見られるのかがわかっていても、天気が雨では見られません。
中秋の名月に満月は見れる?
中秋の名月と聞くとつい満月をイメージしがちですが、本当にこの日に満月を見られるのでしょうか?
残念ながら多くの場合、中秋の名月の日に満月を見られないケースが多いです。というのも中秋の名月は「旧暦で8月15日の夜に見られる月」を意味します。そして満月は「月が地球を挟んで太陽と向かい合っているときに見える月」を指すため、簡単には中秋の名月=満月にならないケースが多いのです。2019年も中秋の名月の翌日に満月が出る予測になっています。
ただし中秋の名月では完全に満月を見られないわけではありません。年によってはこの日に満月を拝められる場合もあり、次に満月の中秋の名月を見られるのは2021年の9月21日となります。
中秋の名月の動画
上の動画のように中秋の名月は、くっきりとした輪郭を伴いかつ空気が澄んでいる中を昇っていきます。
中秋の名月とは?その意味について
中秋の名月については名前ならよく耳にするものの、具体的に何を指すか、その意味、そして中秋がいつなのかがなかなか知られていません。ここからは中秋の名月の意味や由来、別名も見ていきましょう。
まず「中秋」ですが、秋の真ん中の日を指します。今も昔も春夏秋冬はそれぞれ3ヶ月ずつで、加えて旧暦の秋は7月から9月(今の暦で8月から10月ごろ)を意味しており、そのうちの8月がちょうど真ん中です。さらに突き詰めて考えると8月の真ん中の日が15日になるため、「旧暦8月15日の名月」を意味します。
中秋の名月と仲秋の名月はどちらが正しい?
なお中秋の名月には似た呼び方として「仲秋の名月」もあります。「仲秋(読み方:ちゅうしゅう)」も実は旧暦の8月を意味する点では中秋と同じです。ただし中秋が旧暦8月15日と日付まで指定するのに対し、仲秋では8月のことだけを指します。
このため「旧暦8月15日の名月」の意味から考えると、中秋の名月の方が正しいです。ただし現代では中秋と仲秋はかつてほど区別されず、むしろ読み方だけではなく意味も同じで、別名とみなされていないこともあるのです。
中秋の名月の別名
なお中秋の名月には、地方によって別名もあります。特に知られた別名として「芋名月」で、「いもなづき」や「いもめいげつ」という読み方です。
旧暦の8月では、サトイモが収穫の時期を迎えるため、採れたてのサトイモを月が見えるところにお供えしたことから、上記の呼び方をします。
他にも「十五夜(読み方:じゅうごや)」という非常に有名な別名もあり、こちらは旧暦8月15日の夜を字句通り意味するものです。童謡『うさぎうさぎ』にも使われています。
今年の中秋の名月はいつなのか