振込の意味には「電信扱い」と「文書扱い」がある?
振込は「電信扱い」と「文書扱い」があるってご存知でしたか?
一般的な振込と言うと、電信扱いを指します。
銀行の窓口やATMで振込される方は多いですが、文書扱いで振り込まれる方は少ないです。
窓口で振込をお願いする時であっても、銀行員さんにわざわざ「電信扱いでお願いできますか?」などと言わなくても、電信扱いにしてくれるのですね。
電信扱いの正式な名前は 「全国銀行データ通信システム」 と言うのですが、振込に時間がかからないのが大きなメリットです。今はネット社会ですから、振込もネット上で完結することもありますが、ネット銀行を持っていない場合でも電信扱いはATMや窓口でも行えるので大変便利です。
文書扱いが人気のない最大の原因は、振込に時間がかかる点です。
そのため、今は文書扱いが使われることがなくなりました。
「電信扱い」の銀行振込とは
「電信扱い」とは、前述もしましたが、銀行の窓口やATMで手続きできます。
電信扱いですと、非常に簡単に振り込みができるのですが、注意点として窓口やATMには営業時間が存在するという事です。
電信扱いの振込は、電信扱い振込とは、銀行振込のことで、相手の口座に即時に入金される方法です。支払い時に、支払先の情報(金融機関名、支店名、口座種別、受取人名義、金額)の情報が必要で、入力や記入の手間がかかりますが、送金されたら相手に即時に入金されます。特に窓口の場合、9時から15時までしか営業していないことも多く、ATMであっても18時以降には手数料がかかります。
電信扱い振込をするには、以下の方法があります。
- 銀行窓口で振込依頼書を使って現金で振り込む
- 銀行ATMで現金またはキャッシュカードで振り込む
- コンビニATMでキャッシュカードで振り込む
- ネットバンキングで銀行口座から振り込む
以上が電信扱い振込のやり方です。
またATMであっても、指定された時間帯で手続きを終わらせないと、その日ではなく翌営業日に振込作業が行われます。
振込手数料も基本的にはかかりますので、電信扱いであっても、手数料が足りなくならないように事前に残高を確認する必要があります。
最近のネットバンキングでは、同行間であれば手数料が無料になることもありますが、基本的に電信扱いは手数料がかかると覚えておいて下さい。
「文書扱い」の振込とは
「文書扱い」の振込とは、磁気テープ(カセットテープなどと同じ)を使った振込方法になります。
※文章扱いではありませんので注意が必要。
窓口を通す必要がある点と振り込まれるまでに2~5日と長く日数がかかる不便な点で、今では使われることはなくなりました。
文書扱いのメリットとして、手数料が安いことがあげられまず。
しかし、窓口の銀行員さんに磁気テープを渡して振込手続きが必要なので、電信扱いに比べると不便な点が多いです。
そのため、文書扱いを知らない世代も増え、意味を知っている方は少ないと言えます。
「文書扱い」とは、窓口で取扱う他行向けの振込で、振込票を相手先金融機関に送付して行うものをいいます。
ゆうちょ銀行の電信払い込みとは?
ゆうちょ銀行では、電信扱い振込には「振替」「通常払込み」「電信払込み」の3種類があります。
- 振替:ゆうちょ銀行の口座から他のゆうちょ銀行の口座へ即時に入金される方法。手数料は110円。
- 通常払込み:ゆうちょ銀行の口座から他の金融機関へ翌営業日に入金される方法。手数料は330円。
- 電信払込み:ゆうちょ銀行の窓口から他のゆうちょ銀行の口座へ現金で即時に入金される方法。手数料は660円~880円。
銀行で「電信扱い」振込をおこなう方法は?
銀行で「電信扱い」振込をおこなう方法は、窓口に用紙を持って行って銀行員さんに渡す方法とATMを使って自分で操作する方法があります。
どちらの方法も、営業時間や手数料など利用する金融機関によって若干異なります。
振込をその日のうちに済ませたいなら、利用している銀行の営業時間などをチェックする必要があります。多くの場合、金融機関では大抵の場合、15時までに手続きが終われば、その日うちに振込扱いになることが多いです。
ただ、ネットバンキングへの振込の場合は、手数料が高いことがあるので要注意です。
もしその日のうちに銀行振込をしたいなら、出来れば14時までに手続きを終わらせるようにすると良いでしょう。
銀行のATMを利用した振込
銀行のATMを利用した振込は、慣れてしまえば、窓口よりもずっと簡単に振り込むことが出来ます。
端末の画面を見ながらボタンを押して操作するだけで、すぐに振込が完了します。
窓口が混んでいる場合やいちいちやり取りが面倒と言う場合に便利な振込方法なのですね。
金融機関によっても違いがありますが、利用する金融機関の通帳やカードを持っている場合は、通帳の残高から引き落としができますので、現金がすぐに用意できない場合は、キャッシュカードから銀行振込の手続きをすることもできます。
銀行の窓口で振込
銀行の窓口で振込をする場合は、銀行員さんに「振込をお願いします。」と伝えれば、やり方をしっかりと教えてくれるので安心ですね。専用の用紙が必要になりますが、初めての場合は書き方を聞けば、教えてもらえるので安心です。
ただ、銀行の窓口は大抵の金融機関の場合、15時頃で閉まってしまうので、時間には気を付けないといけません。ATMは待ち時間だけで利用できますが、窓口の場合は二度待ち時間が出来るので、そこはデメリットと言えます。
ネットバンキングを利用した振込
ネットバンキングを利用した振込は、銀行振込よりも簡単で手数料が安いというメリットがあります。時間帯によっては、当日振込がされず、翌日営業日以降になることもありますが、ネットを利用できる環境であれば、思い立ったらすぐに振込が出来るのは便利です。
同行間はもちろん、提携している銀行であれば、手数料が無料になることも多く、また残高確認も容易なので、ネットバンキングは大変便利です。最近では「ゆうちょダイレクト」といった総合口座向けのサービスで振込も出来るのです。
電話での振込(テレホンバンキング)
電話での振込(テレホンバンキング)の意味は、その名前の通り、電話でオペレーターを通して振込をするサービスです。銀行によっても若干差はありますが、基本的にはお客様センターなどに電話をして、オペレーターの方に振込をお願いします。
テレホンバンキングの最大のメリットは、手数料が無料になる点です。電話での応対になるので、多少手間と時間はかかります。ただ、銀行間によっては手数料が無料になるので、使っている方も沢山いらっしゃいます。少額の振込の場合手数料がネックになることもありますので、その点でもテレホンバンキングは嬉しいサービスです。
銀行で「電信扱い」振込が可能な時間帯は?
銀行で「電信扱い」振込が可能な時間帯は、銀行によっても様々ですが、一般的には下記の営業時間などが目安になります。
- 窓口:営業時間内(8時半~15時までが一般的)
- ATM:ATM営業時間内(8時半~18時くらいまでが一般的)
- ネットバンキング:基本的に24時間
- テレホンバンキング:金融機関によって異なる
当日に「電信扱い」振込で振込むためには?
当日に「電信扱い」振込で振込むためには、時間帯を知っておく必要があります。
当日のうちに送金されるための一般的な時間帯は、提携していない銀行同士の場合は、15時までとされています。ただ、同行間の銀行同士の場合は15時以降でも大丈夫で、ATMの利用でも、18~19時までの時間帯なら当日のうちに送金が可能です。
また、土日祝日の場合は、振込が出来ないので、手続き後翌営業日に行振込がわれることもあります。土日にしか外出できない方には意味がありますが、平日動けるようなら平日の方が結果的には早く振り込めるという事ですね。
コンビニATMで「電信扱い」振込はできる?
コンビニATMで「電信扱い」振込はできるかですが、結論から言いますと、コンビニでも振込は出来ます。ただ、現金を使っての振込が出来ない点と手数料が二重にかかってしまうというデメリットがあります。
またコンビニのATMは、銀行振込とは違い、操作には制限があります。コンビニのATMで出来るのは「通帳の残高照会」「お金の引き出し」「お金の預入」だけです。そのため、コンビニのATMを使って振込をしたいなら、銀行のキャッシュカードが必須です。
銀行のATMなら無料で出来るサービスであっても、コンビニのATMでは有料になる可能性もありますので気を付けて下さい。

DATSUさん
インターネット網の発達によって便利になった半面、犯罪や違法行為も比例して増加し、それに伴うお金のやり取りも増えているのも事実です。そんな闇の部分をピックアップした都市伝説を2つご紹介します。
銀行振込の「電信扱い」のまとめ
- 電信扱いには便宜上2種類がありますが、文書扱いは現在ほとんど使われていません。
- 振り込む銀行によっては、手数料が無料になったり、高くなったりします。
- コンビニなどのATMでも振込は出来ますが、手数料が高い点と銀行のクレジットカードが必要というデメリットがあります。
振込は「電信扱い」と「文書扱い」がある?