〇〇初めとは?
新年を迎えてから初めての行事を「◯◯はじめ」といいます。
または生まれてから初めて行う儀式や行事にも使われたりします。
「仕事初め」と「仕事始め」正しいのはどっち?
「仕事始め」とは、新年を迎えて最初の出勤日を示す言葉です。
行政では12/29~1/3が年末年始の休みと法律で決められている為、一般的な会社では仕事はじめとする日は「1月4日」です。
ちなみに、1月4日が土曜や日曜の場合は、1月の5日または6日を仕事はじめとすることになっています。
「初め」と「始め」漢字の意味は?
「仕事始め」と「仕事初めで漢字を迷ってしまいがちですが、漢字で書くと正しくは「仕事始め」です。それでは漢字本来の意味を見てみましょう。
- 「初め」…ものごとの最初。英語では「first」
- 「始め」…ものごとの始まり。英語では「start」
英語での表現の仕方も異なることからわかるように、「初め」と「始め」は同じ読み方をする者の、意味には大きな違いがあります。初めは「最初」、始めは「開始」と覚えるとわかりやすいですね。
「仕事初め」は間違い!正しくは「仕事始め」
「仕事初め」は間違い!正しくは「仕事始め」
年を開けて久しぶりに取り掛かる仕事について言う時は、「仕事始め」が正解です。
人生初の仕事に取り組むのではなく、仕事を再び開始するという意味となります。かなりややこしいので、年末年始に新年の仕事始めのお知らせをするビジネスメール等で間違わないように注意しましょう。
「仕事初め」を使う人は意外に多い?
SNSで「仕事初め」と検索すると、結構な数の人が間違って使っていることが分かります。ビジネスメールとなると、SNSよりは誤字に注意するものの、間違って使ってしまう人は少なくありません。
では、どうしてそんなに多くの人が「仕事初め」と誤字を使ってしまうのでしょうか?
間違った「仕事初め」を使ってしまうのはなぜ?
間違った漢字なのに「仕事初め」を使ってしまう理由には、電子機器の文字変換が生む罠があります。
例えば「しごとはじめ」と入力した後に変換すると、辞書によっては「仕事初め」が先に検索候補に出てくることがあるのです。パソコンが変換した結果なのだからこれが正解なのだろう、と思ってそのまま「仕事初め」に変換してしまう事が一番の原因です。
誤字を回避するには、正しい言葉を覚える以外に、「パソコンに入っている辞書を過信しない事」と「辞書ツールを見直す事」がオススメです。
「初め」と「始め」正しい使い分け
「初め」と「始め」の使い分けについて、使い方の例をご紹介します。
まず「初め」の例文です。
- 挨拶の「初めまして」
- 初めて海外に行く
- 社会人になって初めての出勤
- 掃除を始める
- 海外旅行から帰って仕事を始める
「初め」と「始め」公用文での使い方
公用文とは、国や役所や警察などの公共機関で使われる文書や法令などで用いられる文章のことです。公用文では、漢字や言葉の使い方には十分注意されており、正しい日本語が使われています。
もちろん、公用文では「初め」と「始め」の使い分けについても指針が定められています。
例えば「日本をはじめアジア各国では」といった文章について、ここでの「はじめ」は初めと始めどちらの意味かはっきりしません。公用文ではこういった場合、「はじめとする」とひらがなで書くよう定められています。
「仕事初め」と「仕事始め」のまとめ
- 正しいのは「仕事始め」
- 英語で始めは「start」初めは「first」
- 誤字の危険性があるため、パソコンの変換を過信しないことが大切
「仕事初め」と「仕事始め」正しいのはどっち?