令和元年(2019年)の秋分の日はいつ?
令和元年(2019年)の秋分の日は、2019年9月23日です。
秋分の日は毎年9月23日と考える人も多いようですが、実は毎年23日とは決まっていません。事実、来年の2020年の秋分の日は9月22日ですし、2000年以降現在までの秋分の日を見てみると、2012年と2016年は9月22日でその他は9月23日でした。
統計的に見ると秋分の日は9月23日が多いのですが、「秋分の日はいつ」と聞かれた場合の答えは、毎年「9月22日~23日ごろ」が正解です。
「秋分の日はいつ」と聞かれて「ごろ」と言葉を付け足したのには、理由があります。22日や23日は過去の統計上導き出された日にちであって、未来において定まった日にちではありません。
秋分の日は、毎年2月1日に閣議会議の中で「国民の祝日に関する法律」により、来年の秋分の日が決定されます。つまり、秋分の日が定まっているのは2020年の9月22日までで、それ以降は未定です。
ただし、毎年行われる秋分の日の決定に重要な役割を果たしているのが、国立天文台が発表している「暦象年表」です。地球の公転や自転の関係で昼と夜が同じ長さの日を秋分の日と定めるので、秋分の日が大幅に狂うことは考えにくく「9月22日か23日」と答えてもあながち間違いではないといえます。
「秋分の日」とは何をする日なの?
「秋分の日」の読み方は「しゅうぶんのひ」ですが、漢字だけ見ても何をする日なのかわかりづらいですね。国は秋分の日を祝日と定め何をする日なのか、1948年に法律できちんと定めています。
国は秋分の日を「国民の祝日に関する法律」の中で「先祖を敬い、亡くなった人をしのぶ日」と説明していますので、「秋分の日」は家族みんなでお墓参りや先祖供養を行う日、つまり各家庭のやり方で先祖に感謝し手を合わせる日といえます。
秋分の日と彼岸の関係
秋分の日と彼岸の関係を説明すると、秋分の日をはさんだ前後の3日間を合わせた7日間を「彼岸」とし、読み方は「ひがん」です。多くの家庭では、彼岸の間に先祖供養やお墓参りを行います。
具体的には、秋分の日を「彼岸の中日」と呼び、秋分の日を境に前3日を「彼岸の入り」後の3日後を「彼岸明け」と呼びます。令和元年(2019年)は彼岸の入りが9月20日、彼岸の中日が9月23日、彼岸明けが9月26日です。
「彼岸」とは仏教の言葉で、「煩悩から解脱した悟りの世界」を意味し、「ご先祖様たちの霊が住む極楽の世界」との考えもあります。彼岸に対しこの現実の煩悩の世界を「此岸」といいます。読み方は「しがん」です。
「彼岸」は西の方角に、「此岸」は東の方角にあるとされています。秋分の日は、太陽が昇る位置が真東で真西に沈むので、彼岸と此岸の距離が身近に感じられる日と考えられています。
これらのことから秋分の日は、国の定めている法律においても仏教的な考えにおいても、先祖に感謝し供養するのに最適な日といえるのです。
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秋分の日の意味や由来を説明
秋分の日が先祖供養の意味を持つ由来は、明治時代になり宮中で先祖祀りを行うようになってからだと考えられています。それ以前の古(いにしえ)の農村部では、自然信仰から先祖の霊を山の神と考えていました。春分ごろになると豊作を祈って先祖の霊を山から里へ向かい入れ、秋分ごろには豊作を祝って先祖の霊を里から山へ送る儀式が行われていました。その後、仏教が日本に定着してくると、秋分の儀式が先祖に対する「秋の彼岸」の供養の意味合いを持ち始めました。
国は明治11年に秋分の中日に当たる日を宮中の儀式として「秋季皇霊祭」と定め、祝日としました。秋季皇霊祭の読み方は「しゅうきこうれいさい」です。宮中で歴代の天皇や皇族の霊を祀る儀式が行われるようになると、一般市民にも「秋分の日は先祖供養を行う日」としての認識が定着していったようです。
「秋季皇霊祭」という呼び名は戦後の制度改革により廃止されましたが、国の祝日や先祖祀りの認識は戦後「秋分の日」と改められ、現在につながっています。
秋分の日を英語で何と言う?
「秋分の日」を英語で言うと、「Autumnal Equinox Day」で名詞扱いです。Autumnalは「秋のような」や「秋らしい」の意味で、Equinoxは「分点」と訳され天の赤道と横道が交差する天球上の点のことです。この点を太陽が通過する日が秋であれば秋分の日とされ、春であれば春分の日とされます。Dayは「日」を意味します。
秋分の日を含んだ英語の例文を見てみましょう。
- It will soon be the autumn equinox holiday.
- The Autumn Equinox Day. falls around September 23 of each year.
令和元年(2019年)の秋分の日はいつ?のまとめ
- 令和元年の秋分の日は2019年9月23日です。
- 秋分の日が何をする日かは、国の法律で「先祖を敬い、亡くなった人をしのぶ日」と定められています。
- 秋分の日を英語で言うと、「Autumnal Equinox Day」です。
令和元年(2019年)の秋分の日はいつ?