「パラサイト・シングル」とは?その意味・抜け出すための方法や解決策を紹介

「パラサイト・シングル」とは?その意味・抜け出すための方法や解決策を紹介

現在、社会問題になっている「パラサイト・シングル」について解説します。一人暮らしをするよりも、親元にいる方が楽だという理由でパラサイト・シングルの状態を続けてしまうと、老後に深刻な問題が待ち受けています。パラサイト・シングルから抜け出すための方法・解決策とは?

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  1. 1「パラサイト・シングル」とは?
  2. 2「パラサイト・シングル」の問題点
  3. 2.1両親が他界すると困窮に陥りやすい
  4. 2.2親の介護が重くのしかかる
  5. 2.3将来的な年金の不安
  6. 2.4孤独死の不安
  7. 3「パラサイト・シングル」から抜け出す方法や解決策
  8. 3.1親も子どもも自立心を持つ
  9. 3.2お互い依存していることを自覚する
  10. 3.3仕事をして貯金をする
  11. 3.4生活費を払う
  12. 3.5家事を分担する
  13. 4共依存をやめパラサイト・シングルから抜け出そう
  14. 5まとめ

「パラサイト・シングル」とは?

パラサイトシングルとは
Photo bykeresi72

パラサイト・シングルとは、学校を卒業しても親と同居し続ける未婚の男女のことを指し、両親に寄生(パラサイト)する、独身者(シングル)という意味です。

パラサイト・シングルは、働いている人と働いていない人の2種類に分けられます。働いている人の場合は、生活費がかからず給料は全部自分のものにでき、家事は親にやってもらえる実家暮らしが気楽だ、という理由で親に依存しています。働いていない人の場合は、経済的にも生活面においても親に依存しており、ニートもしくは引きこもりの状態に陥っています。

現在は、パラサイト・シングルの年齢が上がってきていて、40代を過ぎたパラサイト・シングルのことを「中年パラサイト・シングル」と呼ぶこともあります。

子供

子供

中年なのに、お父さんとお母さんにお世話してもらっているなんて…と、世間の目は冷たいだろうし、親ももうお年寄りになってきているだろうし、大変だろうなあ……。

マイルド君

マイルド君

パラサイト・シングルと似た意味で使われる「子供部屋おじさん」という言葉もあるんだ。「子供部屋おじさん」は、成人後も実家の子供部屋(親元)を使い続ける男性のこと。最近では女性版の「子供部屋おばさん」も増えているらしいよ。

「パラサイト・シングル」の問題点

現在の日本では、高齢化社会とパラサイト・シングルの増加は、社会的に問題視されています。

なぜパラサイト・シングルが問題視されているのか、高齢化社会とどう関係しているのかについてみていきます。

両親が他界すると困窮に陥りやすい

両親が他界すると困窮に陥りやすい
フリー写真素材ぱくたそ

パラサイト・シングルの生活を支えているのは両親です。

親が働いているうちは親の給料、親が年老いたら親の年金がパラサイト・シングルの生活を支えています。その両親が他界してしまったとき、パラサイト・シングルは一気に生活が困窮してしまいます。

子供

子供

「年老いた親が亡くなったのに届出をしなかった息子」というニュースを見ることがあるよね。この息子は親の年金が収入源で、親の年金の受給がストップすると自分が生活できなくなってしまうから、届け出なかったんだって。おとななのにそんなズルするなんて…って思っちゃうなあ。

親の介護が重くのしかかる

親の介護の問題は誰にでもあることです。しかしパラサイト・シングルの場合は、親が要介護状態になった時に共倒れする可能性が非常に高いのです。

一つ目の理由として、パラサイト・シングルに生活能力がないことがあげられます。経済的なことから日常的な家事まで、全て親任せにしてきたため、自分のことすらできません。

二つ目の理由として、パラサイト・シングルには親の介護をする能力がないことがあげられます。自分のことすらしてこなかった人に、親の介護に対する備えや知識はありません。

介護生活は突然やってきます。精神的に追い込まれ、途方に暮れることしかできず、結果共倒れすることになってしまいます。

将来的な年金の不安

無職のパラサイト・シングルに起こる問題として、将来的な年金の不安があります。

パラサイト・シングルで、親がしっかりと国民年金や国民保険料まで管理してくれていた場合はよいのですが、年金や国保の支払いが滞ったり、未払いにしている人が多くいます。

そのことにより、将来自分が年金受給年齢に達したときに問題が発生します。高齢になっても無年金状態か、生活できないほど少ない年金額しか支給されないことです。将来、金銭的に非常に困ることが考えられます。

孤独死の不安

例えばパラサイト・シングルが60歳のときに親が他界し、一人暮らしになったとします。これから正社員として仕事を探すのは大変ですし、自分が病気になる可能性も高くなります。

手術が必要な際、同意書にサインしてくれる人を見つけることに手間がかかります。家で一人で亡くなってしまうと、社会とのつながりがないため、しばらく誰にも気づかれない…こちらも社会問題になっている孤独死という事態にもなりかねません。

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「パラサイト・シングル」から抜け出す方法や解決策

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