サンジェルマン伯爵は驚異の博識者?虚言者とも
【サンジェルマン伯爵】
— ♆世界の謎♆ (@U_MA_MU) July 1, 2019
記録としては最初に中世ヨーロッパに現れ、20ヶ国の言語を操れた。現代でも発明出来てないダイヤモンドの傷を消す方法や、歳を取らない事でも知られている。 pic.twitter.com/PUvcHWUOKH
世界史などの表舞台で語られることのない「サンジェルマン伯爵」ですが、彼には「不老不死」や「タイムトラベラー(時間旅行者)」などの噂があります。
しかも、その噂は市民などの証言によって生まれたものではなく、国王やその周りの著名人の証言によって今も語り継がれています。
サンジェルマン伯爵はヨーロッパを中心に活動しており、ギリシャ語やラテン語、サンスクリット語、アラビア語、中国語などに加え、さまざまな国の言葉を話すことが出来た人物と言われています。また、語学だけではなく、音楽や化学、錬金術にも長けた人物と言われており、さまざまな知識を持っていました。
そのため、サンジェルマン伯爵は「イニシエート」と呼ばれる、人類を導く人物の1人だと言われています。
秘伝の書『La Très Sante Trinosophie』の著者
サンジェルマン伯爵は、希代の詐欺師と言われているカリオストロ伯爵が所有していたという、秘伝の書『La Très Sante Trinosophie』の著者であるとも言われています。
ですが、秘伝の書『La Très Sante Trinosophie』に関しては情報があまりなく、しっかりとした根拠がないため正確なことは判明していません。
ダイヤモンドの傷を消す方法など、宝石の類にも非常に詳しかったと言われています。
タイムトラベラー(時間旅行者)
サンジェルマン伯爵にはタイムトラベラー(時間旅行者)という話も出ています。
サンジェルマン伯爵は以下のようなことをさまざまな人に話していたそうです。
「バビロニアにいた時にはバビロンの都にも行きました。」
「200年ほど昔にスペインの国王、フェルディナンド5世の大臣を務めていたこともありました。」
「イエスは水を酒に変えて見せ人々は驚き、これがカナの婚礼の奇跡と呼ばれるようになったわけです。」
と、目の前で実際に見たように語ったりしていたと言われており、公的な文書を見せるなど事実だと証明するものも多く持っていたと言われています。
また、サンジェルマン伯爵は、日中戦争で目撃されていたという情報もあり、彼がタイムトラベラー(時間旅行者)ではないかと言われる要素の一つになっています。
ポンパドール夫人も腰を抜かした『不老不死』
パリ社交界でも活躍しており、名を馳せていたサンジェルマン伯爵は国王の愛人のポンパドール夫人とも関わりがありました。
サンジェルマン伯爵は寿命を延ばすという秘薬を持っており2000年以上とも4000年以上とも言われる、普通の人間では考えられないほど長生きをしていたと言われています。
その様子にポンパドール夫人は驚き、不老不死の薬を聞き出そうとしましたが、サンジェルマン伯爵は取り合わなかったと言われています。
また、サンジェルマン伯爵はさまざまな知識を持っていたため、ルイ15世が政治について助言を求めることもしばしばあり、それを快く思わない人々により、フランスを追放されるという事件が発生します。
そして、フランスを追い出されたサンジェルマン伯爵はさまざまな国を渡り歩き、1762年にクーデターを起こしたオルコフ将軍を助け、「ヴェルダン伯爵」と名前を変え、活躍していたと言われています。
そしてルイ15世が亡くなった後に、フランスに戻り新しく国王となったルイ16世とその王妃であるマリー・アントワネットに会っています。その際、サンジェルマン伯爵は見た目が全く変わっておらず、数十年経った様子が全く感じられなかったと周囲の人を驚かせました。
パリ社交界でも魅了される人が続出!『サンジェルマン伯爵』に関する証言
パリ社交界でも、サンジェルマン伯爵の不思議な魅力に取りつかれる人が続出しました。
サンジェルマン伯爵に魅了された人々の証言をいくつかご紹介します。
カサノバが話すサンジェルマン伯爵
世界史に残る『回想録』の著者であるカサノバもサンジェルマン伯爵と直接交流があった人物です。
カサノバはサンジェルマン伯爵に会った際の出来事をいくつか述べています。
「サンジェルマン伯爵は、用意されたご馳走に見向きもせず、ずっと話をしていたが、少しも煩わしさはなく自然と話に引き込まれた。」
「彼はどの国の言葉も知っており、とても物知りで、大音楽家の一面もありつつ大化学者でもあると感じた。」
「彼は洗練された物腰と美しい見た目により、女たちに好かれていた。さらに、女性の肌を美しくするオーデコロンなどを与えていた。」
「彼は、ダイヤを溶かして最も美しいダイヤを1ダース作って見せると言ったり、秘薬のおかげで食事はいらないし、本当は300歳だと言っていた。」
「怪しい話ではありながらも彼は人々を不快にさせることのない、不思議な人物であった。」
と、サンジェルマン伯爵に関して、驚きを隠せなかったことが伺えます。
また、カサノバはサンジェルマン伯爵の実験室に招かれた際のエピソードも披露しています。カサノバは実験室で不思議な板のようなものに銅貨を置くようにいわれました。その後、サンジェルマン伯爵が不思議な動きをするとたちまち炎があがり、銅貨が金に変わっていたそうです。
サンジェルマン伯爵は銅を金に変えるだけでなく、真珠さえも作って見せたと言われており、人々は錬金術師が求めている「賢者の石」を彼が発見したのではないかと噂していました。また、賢者の石の噂に関して、サンジェルマン伯爵は否定することも肯定することも無かったと言われています。
ヴォルテールが話すサンジェルマン伯爵
哲学者であり文学者、歴史家でもあるヴォルテールもサンジェルマン伯爵があまりにも全てのことを知りすぎているため、驚きを隠せなかったと言われています。
ヴォルテールは1760年4月15日にフリードリヒ2世に宛てて書かれた文書の中で、サンジェルマン伯爵を「決して死ぬことがなく、すべてを知っている人物」と記しています。また、その文書を受け取ったフリードリヒ2世も「死ぬことのできない人間」と表現しています。
カリオストロ伯爵とは正反対!『サンジェルマン伯爵』は評価されていた
秘伝の書『La Très Sante Trinosophie』を所有していたカリオストロ伯爵はサンジェルマン伯爵と同様にさまざまな肩書を持っていたと言われています。
しかし、カリオストロ伯爵は上流階級に紛れ込み、低い身分からのし上がろうという姿勢で、先ほどご紹介したように詐欺師と呼ばれていました。
詐欺師と呼ばれていたカリオストロ伯爵と違い、サンジェルマン伯爵は詐欺師とは程遠い存在として周囲の人々に尊敬され、愛されていました。
日本のサンジェルマン伯爵とは?
サンジェルマン伯爵は実は日本にもいると言われています。
日本のサンジェルマン伯爵として名前が挙がっているのは漫画家である「荒木飛呂彦氏」とタレントや数学者として活動する「ピーター・フランクル氏」です。
荒木飛呂彦氏は「ジョジョの奇妙な冒険」の作者と知られている人物です。荒木飛呂彦氏は連載当時から容姿が変わっておらず、むしろ若返っているように見えるため、サンジェルマン伯爵ではないかと噂されています。
また、ピーター・フランクル氏はハンガリー語やドイツ語、ロシア語、スウェーデン語、フランス語、スペイン語、ポーランド語、英語、日本語、中国語、韓国語、タイ語を話すことが出来ると言われているためサンジェルマン伯爵ではないかと言われています。
サンジェルマン伯爵は恐ろしいほど人々を魅了した博識者
サンジェルマン伯爵は社交界に突然現れ、何千年もの間生き続けていると言われている不思議な人物です。
あり得ない量の知識や、遠い昔の話をあたかも見たように話しているのにも関わらず、誰にも疑いの目を向けさせることのない不思議な魅力を持っています。
また、さまざまな経験や豊富な知識から「イニシエート」として人類を導いているとも言われています。
不老不死でタイムトラベラー(時間旅行者)と言われているサンジェルマン伯爵はすぐそばにいる可能性があります。
サンジェルマン伯爵のまとめ
- サンジェルマン伯爵は不老不死であり、タイムトラベラー(時間旅行者)と言われる人物
- さまざまな国の言葉が話せ、音楽や化学、錬金術に長けた人物
- イニシエートとして人類を導くために存在する