「石女」とは?その意味や語源・歴史について解説

「石女」とは?その意味や語源・歴史について解説

「石女」は妊娠しない女性を揶揄するために使用されていた言葉です。この記事では「石女」の意味や読み方、語源について解説しています。現代では放送禁止用語として扱われ、見聞きする機会が減った「石女」という言葉の歴史について紐解いていきます。

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  1. 1「石女」とは?
  2. 1.1読み方
  3. 1.2意味
  4. 2石女地獄
  5. 3「石女」の語源
  6. 4石女の歴史
  7. 4.1昔は不妊=離婚であった
  8. 4.2不妊の原因は女性だけにあるわけではない
  9. 5まとめ
よしこ

よしこ

「石女」とは、子供ができない女性のことよ。今は子供をもたない人も多いけど、昔の社会では子供ができない石女を嫌う傾向にあったんだって…。

フィアちゃん

フィアちゃん

「石女」という言葉は、今はほとんど使われることはないけど、昔の女性には「子供を持たない」という選択肢はなかったのね。

「石女」とは?

フリー写真素材ぱくたそ

石女」とは、男尊女卑が染みついていた時代に子供ができない女性を嫌い、差別する言葉です。現在は差別用語(放送禁止用語)に当たるということで、メディアで見聞きすることはほとんどありません。

ここでは「石女」の読み方や意味を解説します。

読み方

「石女」の読み方は以下の通りです。

  • うまずめ
  • せきじょ

「不生女」「不産女」「産まず女」と書いて同じく「うまずめ」と読ませることもあります。

意味

「石女」とは、冒頭で紹介した通り「子供ができない女性」を指す言葉です。かつては日本の各地で不妊症の女性を揶揄する言葉として使用されていました。

山口県玖珂郡では、「ホトトギスが鳴く初夏の頃、女子が大声で人を呼ぶと石女になる」という言い伝えがあり、この時季には女性はなるべく戸外に出なかったといいます。

また島根県では、石女がいると村が枯れる(途絶える)と子供ができない女性を村から追い出したり、村中から厭われ離婚を迫られたりしたともいわれています。

これらの例は、大昔のことではありません。昭和の時代ごろまではこのような偏見や差別から子どものできない女性を忌避してきた事例が少なからずあるのです。

フィアちゃん

フィアちゃん

仏教では「石女地獄」といって、子供を産まなかった女性が堕ちる地獄というのがあるそうよ。

石女地獄

石女地獄
Photo byMyriams-Fotos

人は死んだら、天国か地獄どちらかに行くのだと子供のころ聞かされた人も多いでしょう。仏教では地獄には女性専用の地獄が存在し、生涯子供を産まなかった女性は皆「石女地獄」へ堕とされるとされています。この石女地獄に堕ちた女性は、灯心(ろうそくの芯)を用いて硬い竹を根っこから掘って引き抜くという辛く単調な作業を延々と課せられます。

恐ろしいことですが女性専用の地獄はこれだけではありません。もう一つの「血盆地獄」は月経や出産を経験した女性が堕ちる地獄で、池の血を1日3回飲まされるのだとか。これでは、ほとんど全部の女性が地獄に落ちることになってしまい、ちょっと理不尽な気もします。

また、地獄では阿弥陀如来や地蔵菩薩が地獄に堕ちた人に救済措置を施す場合がありますが、石女地獄には救済者がいません。ただ、石女地獄に落ちた女性の多くは生前犬や猫を可愛がっていたため、地獄でも犬や猫が竹の根を抜く作業を手伝ってくれるといいます。

スケ番

スケ番

ふざけんな!「石女」って言葉もそうだけど、女性専用地獄とは…女性蔑視もいい加減にしろよ。

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「石女」の語源

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