ミステリーサークルについて知ろう。宇宙人からのメッセージ？その真相に迫る

「ミステリーサークル」とは、田んぼや畑などの一部が円形に倒されている現象やその痕跡のことを意味した言葉です。

形状は円形のもの以外に、円がいくつも組み合わさっているものや幾何学模様のものなどさまざまあります。

さらに 2000年以降は人の顔やエイリアンの顔などを模したものまで出現し、年々複雑化する傾向がみられます。

英語では「クロップサークル」（Crop circle）と呼ばれるのが一般的です。
”Crop ”には「穀物、収穫」の意味があり、”Crop circle””で「円形農地」という意味合いになります。

ミステリーサークルは1678年には存在していたとイギリスの木版の瓦版に書き記されています。

瓦版によるとイギリスに住む農家が、オート麦畑を刈るために必要な料金の支払いを拒否し、「悪魔が代わりに刈ってくれればいい」と言ったその夜に、畑が炎に包まれているような現象が見られます。次の日には完全に畑が刈られており、それは悪魔の仕業だったのでは、と記されています。

また、瓦版の挿絵には円形に刈り倒された様子が描かれていました。

ミステリーサークルには何らかのメッセージが込められていると解釈されています。

そのメッセージとはどのようなものなのでしょうか。

ミステリーサークルが発見される際には、UFOの姿を目撃している証言が多数あり、宇宙人がなんらかのメッセージを送っているのではないかと言われています。

また、グレイと呼ばれる宇宙人の絵が描かれていたものもあり、宇宙人はミステリーサークルと深い関わりがあるのではないかとされています。

宇宙からのメッセージを読もうとメッセージの解読への試みも始まりました。

NASAを中心に専門家によって円周率や二進法などを用いたさまざまな解読方法が発表されています。
さらにNASAでは、宇宙へ向けてメッセージを込めてミステリーサークルを作るなど、宇宙人との交信を試みる実験をしています。

謎があまりにも多いため、どのように誕生したのか度々論争が起こるようになりました。

そのなかで出たいくつかの説をご紹介します。

最も有力な説はこの「人工的に作られた説」です。

この説は「単にいたずら心」という説と「宇宙人と交信するため」という説の2種類があります。

実は1991年に、ミステリーサークルを作ったと「ダグ・バウワー」と「デイブ・チョーリー」という老人の2人組が名乗りを上げました。2人は実際に作るところを見せ、人の手によって作ることを証明しています。

2つ目の説である「宇宙人と交信するため説」ですが、宇宙について詳しい人が交信するためにメッセージを送ったという説です。

どちらにしても、大半は人工的に作られたというのが最も有力な説です。

「UFOが着陸する際に出来た跡」なのではないかという説もあります。

しかし、形や模様など同じものが非常に少なく、いくつも同じものが発見されるというケースはありません。

そのため、UFOの着陸の際に出来たというのはあまり信憑性がないと考えられていますが、もしかしたらUFOの種類も数多くあるのかもしれません。

宇宙人や人などは全く関係なく、「自然の力」で作られたという説もあります。

もしかすると、人類がまだ知らない生物や現象などによって作成されたという説です。

少数派ですが、「プラズマ」によって出来上がった説も出回っています。

そもそもプラズマは、「固体」、「液体」、「気体」に続く4つ目の状態であると定義づけられています。

簡単に説明するとプラズマは荷電粒子群と電磁場がお互いに作用しあっているものになります。

粒子群の動きが電磁場に影響を与え、さらに電磁場が粒子群に影響を与えることでプラズマが発生し、その際に発生した強い光の影響でミステリーサークルが出来るという説です。

プラズマは電磁場と強い関係性があるため、磁場の変化や強い光などの目撃証言があっても不思議ではありません。

「シロアリ」によって作られたという説が唱えられている場所があります。

ナミブ砂漠で発見されたミステリーサークル全てに、シロアリが生息していることが判明しました。

シロアリは植物の根を食料とするため、根を食べられた作物は枯れてしまいます。その枯れてしまった植物の代わりに根を食べられていない作物が水を吸い、作物が伸びることでミステリーサークルが出来たと言われています。

世界で発見されているミステリーサークルをいくつかご紹介します。

2014年には最高傑作と呼ばれるミステリーサークルがイギリスのドーセット州で発見されました。

このミステリーサークルは全長約120メートルで、一晩で作られました。また、画像のようにサイズが大きいだけでなく、円周がバラバラな円が均等に並べられており、線も用いられた複雑な幾何学模様でした。

 

中国では、一夜にして直径2キロメートルのミステリーサークルが出現したと話題になりました。

通常は直径200メートル以内のものが多いのに対して、はるかに大きく、そして人や作った後や機械を使った痕跡が全くなかったため、多くの人が驚愕しました。

日本では1990年9月17日に福岡県糟屋群に直径20メートルと5メートルのミステリーサークルが確認されています。

また、奄美大島の海底にミステリーサークルが出現したと話題になりました。

しかし、その後ミステリーサークルは画像のようにアマミホシゾラフグという魚によって作られていたものだと判明しました。

人工的に作られた説が濃厚なミステリーサークルですが、人の手では不可能と言われた現象がいくつも発見されています。一覧にまとめました。
 

ミステリーサークルは専門家やマニアがいくつか説を唱えています。また、円形や幾何学模様など芸術的センスのあるもの多く、さまざまな人々の興味を惹いています。

ミステリーサークルの長年の謎が解ける日は来るのでしょうか。