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- 1ペッパーランチ事件とはどんな事件だったのか?
- 1.1犯人は「三宅正信」「北山大輔」
- 1.2ペッパーランチ事件の手口は?
- 2ペッパーランチ事件は常習性疑わせる犯行だったのか?
- 2.1常習性を疑わせる理由
- 2.2犯人たちは暴行しただけではなく殺害も考えていた?
- 3ペッパーランチ事件が不自然といわれる理由は?
- 3.1短すぎる警察の捜査期間
- 3.2不自然な報道の遅れ
- 3.3ペッパーランチ事件が都市伝説といわれる理由は?
- 4ペッパーランチ事件に共犯者はいたの?
- 4.1インターネットに流れる噂
- 5ペッパーランチ事件の判決は?
- 6ペッパーランチ事件の主犯格のその後は?
- 7卑劣なペッパーランチ事件は本当に逮捕された被疑者だけが犯人なのか?真相は闇の中へ
ペッパーランチ事件とはどんな事件だったのか?
ペッパーランチ事件とは、株式会社ペッパーフードサービスが運営する飲食チェーン「ペッパーランチ」店内で発生した婦女暴行事件のことで、同社の不祥事として知られています。
2007年5月、ペッパーランチ心斎橋店の店長と従業員の男が共謀して女性客を拉致監禁・暴行したと報道され、世間に大きな衝撃を与えました。報道された翌日にはペッパーフードサービスの株価が大暴落し、不祥事の責任として役員報酬の20%がカットされる事態となります。
この恐ろしい事件はどのように起こったのでしょうか。ペッパーランチ事件の犯人と犯行の手口について解説します。
犯人は「三宅正信」「北山大輔」
2007年5月、大阪府警は女性客を拉致監禁した上で強盗強姦を行ったとして、ペッパーランチ心斎橋店長の北山大輔と従業員の三宅正信を強盗強姦・逮捕監禁致傷容疑で逮捕しました。北山と三宅は私生活では友人同士でした。2人とも事件当時25歳で、泉佐野市内の中学の同級生でもあります。
北山は2006年7月にペッパーフードサービスへ入社し、8月に尼崎店の店長の職に就きました。その後、2007年3月に本人の強い希望で退社。4月に業務委託契約を結び、心斎橋店のオーナー店長となりました。同4月、三宅を誘って従業員に雇用しています。忙しい時間帯には別のアルバイトもいたものの、北山と三宅のほぼ二人で店を切り盛りしていました。
心斎橋店は若い女性客が頻繁に訪れていました。若い女性を見て欲情した2人はレイプの計画を立てます。最初は一人歩きの女性を車で拉致しようとしましたが、上手くいきませんでした。そこで自分たちの店で襲うことを思いつき、犯行に及びます。
ペッパーランチ事件の手口は?
北山大輔と三宅正信はスタンガンや睡眠薬、革製の拘束具を心斎橋店の店内に常備し、ターゲットの女性が現れるのを待ちました。
5月9日午前0時すぎ、被害者となる20代前半の女性客が訪れます。三宅は閉店の準備を装って店のシャッターを閉め、北山は被害者の首にスタンガンを押しつけて「騒ぐと殺す」と脅し、睡眠薬を無理矢理飲ませました。
意識を失わせた後、北山は女性の財布から現金55000円を抜き取り、携帯電話を破壊します。目隠しをし、拘束具で手足を縛って身動きを取れないようにもしました。
その後、三宅が運転する車で女性を連れ去り、泉佐野市の貸しガレージに監禁、複数回に渡りレイプしました。レイプした後、犯人たちは女性を全裸で手足を縛った状態でガレージに置き去りにし、仕事に戻ります。
午前9時半ごろ、女性が近くのガレージ利用者に助けを求めたことで事件が発覚。通報を受けた警察が店内にいる犯人たちに任意同行を求め、南署で通常逮捕されました。
ペッパーランチ事件は常習性疑わせる犯行だったのか?
ペッパーランチ事件の悪質な手口は常習性を疑わせるものでした。レイプ後に女性を死亡させるつもりだったとも噂されています。真相はどのようなものであったのでしょうか。
常習性を疑われた理由とその真相、死亡させる意図があったかについて解説します。
常習性を疑わせる理由
事件発覚当初、スタンガンや睡眠薬ををあらかじめ用意し、閉店作業を装って監禁する手口は手慣れているとみられました。常習性が疑われましたが、調べを進めるうちに場当たり的な犯行であると判明します。
北山大輔と三宅正信は、睡眠薬、緊急避妊用ピル、精力剤、スタンガン、アダルトグッズ、SMプレイ用の拘束具等を、携帯の通販サイトで購入しました。これらの購入に約10万円かかっています。
一見入念な準備をしているようですが、女性に何を使うのか明確に決めておらず、送料を無料にするために購入したものもありました。睡眠薬は用意した量では足りず、犯行現場に向かう途中のコンビニで酒を買って女性に飲ませています。
また、心斎橋店近くに車を用意していなかったため、拉致にかなりの時間がかかり、泉佐野市のガレージに着く頃には夜が明けていました。
次第に他のガレージ利用者も出入りするようになり、午前8時頃には現場で若い男の声を聞いたと証言されています。そして犯人たちが現場を去った直後、他のガレージ利用者よって女性が救出されました。
お金や労力をかけたものの早々に事件が発覚しており、充分に犯行の計画を練っていなかったことが伺えます。
犯人たちは暴行しただけではなく殺害も考えていた?
北山大輔と三宅正信は制服で犯行に及んでおり、顔も見られています。口封じのため女性を殺害するつもりだったのではないかと疑われましたが、当人たちは殺意を否定しています。
彼らは「女性を囲っておくつもりだった」と供述しており、監禁して何度もレイプしようと考えていました。いつまで監禁するか、どのように女性の世話をするかは具体的に考えていませんでした。
狭いガレージの中、拘束状態で監禁し続けるのは大変危険な行為です。殺意がなかったとしても、事故などで女性が死亡する可能性は十分ありました。女性を辱めるばかりか死亡の危険にもさらしており、非常に悪質な犯行だったといえます。
- ペッパーランチ事件とは、大手飲食チェーン「ペッパーランチ」の不祥事である
- 心斎橋店の店内で店長と従業員の男が共謀し、客の女性を拉致監禁・レイプした
- 計画性のない場当たり的な犯行だったが、被害者は死亡する可能性もあった