「すきぴ」の意味とは？言葉の使い方や彼ピ、彼ピッピとの違いを紹介

「すきぴ」とは、好きな人を意味する若者言葉で、「好きピ」と書く場合もあります。

この場合の、好きとは男女間の恋心とは違い好意を持っているというレベルの好きです。ですから、性別や世代や関係性などを問わず、すきぴ（好きピ）という感情は存在します。

「すきぴ」の語源は、日本語の「好き」と英語の「people（ピープル）」です。このふたつの言葉の組み合わせである、好きなpeopleという造語が略されて、「すきぴ（好きピ）」という言葉が生まれました。

すきぴはその後、主に女子高校生の間で使われる若者言葉として知られるようになりました。そして次第に「ぴ」の部分が複数の意味を持つようになり、今では、言葉を使う本人自身や人以外の物などを意味することもあります。

物を意味する場合は、その対象物が好きという気持ちを可愛らしく強調する意味として使われているようです。

すきぴ（好きピ）の使い方を紹介します。

ツイッターではこのような使われ方をしています。

語尾にぴ（ピ）が付く若者言葉は他に、彼ピと彼ピッピがありますが、この二つの言葉に使われているピはピープルのピではなく修飾語のような役割を果たしています。

彼ピとは彼氏のことです。カレシよりカレピという響きの方が、女子高校生の心にフィットしたのでしょう。恋人に対する愛おしさを強調したい気持ちが、ピに含まれているのかもしれません。

彼ピッピとは、友達以上恋人未満の相手を意味します。彼ピではないけれど、すきぴよりは距離が近い異性を示します。あの人は友達以上だけど恋人未満だ。というよりも一言で済む彼ピッピの方が、使いやすいには違いありません。

すきぴ（好きピ）の類語は、自分にとって印象が良い人や物を表現する言葉になります。

主なものとしては、好ましい、お気に入り、愛おしい、お気に召したなどが挙げられるでしょう。

「すきぴ（好きピ）」は、若者言葉の中でも特に女子高生の間で流行しています。しかし、ある調査によると女子大生の間ではほとんど知られていないという結果も出ているようです。

一部の限られた層に浸透しているという特徴がある一方で、すきぴの持つ意味合いは、幅広いものがあります。なぜなら、「彼ピ」や「彼ピッピ」も、ぴ（ピ）の意味合いは違えども、すきぴに含まれる人々だからです。いうなれば、自分にとって好きな人全員がすきぴといえるでしょう。しかも、人以外の好きなものを指す場合もあります。

そのような背景を考えると、すきぴという言葉には女子中高生特有のポジティブで開放的な思いや感情が反映されているといえるでしょう。本質的な語源はその辺りにあるのかもしれません。