「マジ卍」とは？女子高生が良く使う言葉の意味や使い方について解説

『卍』とは古来より『吉祥の印』としてヒンドゥー教や仏教で用いられてきました。

「マジ卍」の読み方はマジ（まじ）と卍（まんじ）を合わせて「まじまんじ」と読みます。

本来、宗教的な関わりの強い「卍」ですが、その文字が使われている「マジ卍」とはどういった意味を持っているのでしょうか。「マジ」はご存知のとおり本気（マジ）の意味です。そこに「卍」の文字をつけたもので「卍」意味としては、

●調子に乗っている
●強い、すごい、やばい
●かわいい、美味しい
●句読点のかわり

などが挙げられます。

つまり「本気（マジ）ですごい」といった感覚的な言葉であり、形容詞の意味を持っています。これをみると宗教とは無関係で、そして文章で使うことよりも会話の中で多く使われています。その場面の文脈からニュアンスが変わってくるという特徴があります。

主に女子中高生の間で広く使われている「マジ卍」ですが、一語源をたどると、もともとは2013年ごろヤンキー系の若者が「卍」を使っていたそうです。

「あいつ、卍」（あいつ、強いから関与しない）といったネガティブな感情表現として使われていたものでした。

そこから2015年に6秒動画を投稿できる「Vine」で大関れいかさんが「卍」を使用したことで見慣れない目新しい文字がカッコいいと女子高生の間で流行りはじめ、さらに女子高生に人気のある藤田ニコルさんがテレビで「マジ卍」を使用したことで急速に女子高生の間に広がっていきました。

ついにはJCJK流行語大賞2017の「コトバ部門」第4位にランクインされ、さらには辞書を編む人が選ぶ今年の新語2017の候補に挙がるほど若者の間だけではなく、世間的にも浸透するようになったのです。

ちなみに、その時のランキングがこちらです。

第1位　○○み
第2位　熱盛
第3位　彼女感
第4位　マジ卍
第5位　ンゴ

実際どのような形で使われているのかを例文をあげて見ていきましょう。

これは本来のネガティブな使われ方の例です。
テストはいつでも憂鬱になるもので面倒な感情を表しています。

こちらは先ほどのネガティブな表現とは違い、自分の調子がいいことを報告した例です。女子高生の間に広がると共にポジティブな感情表現としても使われるようになりました。

「マジ卍」とは、使い勝手のいい「ヤバい」に近い意味を持っています。

「まじ」と「まんじ」が似ているのでくちスタシー的な要素もあり、さらには文字がカッコいい「卍」に置き換え強調の意味で使われています。

また、女子高生の中では「卍は卍」「意味はなくあるのは感情」と感情表現の一つとして使用されています。

その時の感情を「マジ卍」で表現することができ、これからも注目される言葉のひとつといえるでしょう。