光源氏計画の意味とは?
光源氏計画とは、自分を慕う年下の少女や若い女性を自分好みの大人の女性に育てあげようとする、意図的で継続的な行為を意味する言葉として生まれました。
当初は育てる側が男性の場合に当てはまる使い方になっていましたが、次第にそのような厳密さはなくなってしまったようで、育てる側が女性でも男性でも、育てられる側が女性であれば光源氏計画に当てはまるという解釈が、今では主流になっています。
ちなみに、年下の男性を自分好みに育てるパターンは、逆光源氏計画と言われています。
占い師
育てられたい女子は、減ってきているかもしれないねえ。
光源氏計画の由来
光源氏計画という言葉が生まれたのは、1980年代後半といわれています。その頃、週刊少年ジャンプに連載されヒットした「シティハンター」という漫画の中で使われたのが始まりのようです。
主人公の探偵である冴羽りょうが、同業者ライバルの伊集院隼人(通称:海坊主)とその彼に想いを寄せるパートナー美樹の関係を傍観し(伊集院隼人の)光源氏計画と呼んだのがはじまりです。二人の姿を日本の代表的な古典である紫式部の「源氏物語」に登場する光源氏と美少女若柴の関係に重ね合わせたとされています。
「シティハンター」は後に人気アニメとなり、それとともに光源氏計画という言葉が若者世代により認知されるようになりました。
占い師
二人の相性が良ければ光源氏計画で幸せになれるかもしれないよ。光源氏と若柴の話を詳しく知りたければこれがオススメじゃ!
光源氏計画の使い方・用例
占い師
光源氏計画は恋人同士、夫婦、兄妹、姉妹、父娘、先輩後輩、仕事の上司部下などで、あらゆるペアに当てはまるのだよ。
こんな人たちは光源氏計画実行中かもしれません
- 恋人の仕草やファッションに自分の意見を取り入れてもらおうとする男性
- 妻の行動に対して積極的に助言を出そうとする夫
- 妹に自分を見習って欲しいと願う兄や姉
- 娘を過保護にして蚊帳の中に入れてしまいそうになる父や母
- 後輩や部下に慕われたことを渡りに船!とばかりに、自分の流儀をすべて継がせようとする先輩や上司
こんな彼らの姿に対して「あれは光源氏計画だね」と表現することができるでしょう。
光源氏計画の中に自分好みという定義が含まれていることで、ちょっと歪んでしまった愛情表現を示すような使い方になります。
ちなみにツイッターでは、こんな使われ方をしています。
趣味があって腕がいい文士さんを自分好みに育てたい #光源氏計画
— 冬栄 (@winter_bloom) May 14, 2013
光源氏計画の意味のまとめ
源氏物語に端を発することもあり、光源氏計画という言葉の意味や響きには、切ない恋心とちょっとした危うさが感じられる面があります。そこが人の心に刺さったことで若者言葉として市民権を得たのかもしれません。
光源氏計画という言葉は「シティーハンター」の作者である北条司氏のセンスの良さが生み出した傑作ともいえるでしょうが、自分好みがどのようなものかで、その計画は好ましくはないものになる可能性はあります。
愛情が裏返しになってしまった支配欲と依存心がぴったり噛み合った状況になりかねないからです。ともすると、好ましくないタイプの共依存関係になってしまうでしょう。
共依存が二人の絆を深めてその関係を良い方向に導くことはもちろんありますが、どのような人間関係にも波があり、卒業があることを受け入れて、光源氏計画はほどほどにしましょう。
占い師
何事も。過ぎたるは及ばざる如しだよ。
- 光源氏計画とは人気漫画「シティーハンター」から生まれた若者言葉
- 光源氏計画とは少女や若い女性を自分好みに育てること
- 光源氏計画とは共依存になってしまう可能性あり!?