懐古厨（かいこちゅう）とは？意味を例文付きで解説します

「懐古厨」とは、懐古する人の中でも昔のものを神格化し最近のものを批判的に見てしまう人たちを指します。

わかりやすく言えば昔を懐かしむ人たちのことです。しかしただの「懐古する人」ならば、「懐古厨」と言われることはありません。

昔の作品は名作がたくさんあります。しかしそれをアピールするために最近のものを批判する必要はないはずです。懐古厨と呼ばれる人は、それをやってしまうためにしばしば迷惑がられる存在となっています。

懐古厨と呼ばれる人は、主に映画ファンやアニメファンなど、娯楽作品にこだわりがある集団に多いと言われています。批判の矛先は主に同じシリーズから出ている新作です。

特に「銀河英雄伝説」のように長く愛される長編アニメでは、「新作よりも初期の方がいい」と盲目的に評価する人も多く、新作を楽しんでいる人を不快にすることもあります。

巨大掲示板「2ちゃんねる」でも、懐古厨の評判は悪いようで、「懐古厨について語るスレ」にて様々な意見が交わされていました。

昔のものも、新しいものも、それぞれ良いところ、悪いところがあります。懐古厨と呼ばれている人は、「昔は良かった」と言うばかりで、新しいものの良さを知ろうとしない人が多くいるようです。

という鋭い意見もありました。

古いものを盲目的に愛でる懐古厨を批判する中で、新しいものだけが正義であるかのように振る舞う人も現れました。このような人たちを「新規厨」とびます。

新規厨は、懐古厨の対義語として使われることが多いのでこちらも覚えておきましょう。

好きなものは人それぞれです。古い作品をいつまでも思い続ける人もいれば、新しいものを追い求める人もいます。

古いものにも、新しいものにも良いところ、悪いところがあります。どちらが悪いということは無いので、懐古厨の人も新規厨の人も相互に歩み寄り、理解し合うことが大切です。

懐古厨の「厨」とはもともと「中毒」を短くしたものです。

「○○中毒」→「○○中」→「○○厨」

と変化していったのです。

懐古厨の意味がある程度つかめたところで、実際の例文を見ていきましょう。

自分のことを「懐古厨」だと思っている人がいます。そんな人たちはアニメや映画のみならず、以前好きだったアイドルのことを思いながら「懐古厨でごめんなさい」とつぶやくのです。

昔のことを思い、自分だけで懐かしんでいるような人は「懐古厨」とは言いませんので、使っている人の中には「懐古厨」の正しい意味を知らない人もいるようです。

懐古厨には、悪気はありません。好きだった作品へのこだわりが強すぎて、少しでもそのイメージを壊されたくないとの願いから、つい新作を批判してしまうのでしょう。

また新作が好きな人たちを「何もわかってない」と決めつける傾向があります。新作が好きな人から見れば不快に感じて当然です。懐古厨だと思われないようにするために、自分の価値観を押しつけず、「そんな意見もあっていい」と認める度量を持ちましょう。