微レ存の意味とは？言葉の元ネタや正しい使い方を紹介

「微レ存」とは、「微粒子レベルで存在している」を略した表現であり、読み方は「びれぞん」です。限りなくゼロに近いけれども、ほんの僅かに存在している何かを表す言葉です。

そもそも微粒子とは、極めて細かい物体のことを指す単語であり、肉眼では到底視認できません。その存在を一般に確認することはほとんど不可能と言えるでしょう。それほどまでに小さな小さな世界へ潜り込んで、物事の可能性を拾い上げるのが「微レ存」です。

「微レ存」の元ネタは、「真夏の夜の淫夢」というホモビデオです。ネット上で熱烈な支持を集めたビデオタイトルであり、「微レ存」以外にも様々なネットスラングを生んでいます。

いずれのスラングも汎用性が高くSNSなどにおいて面白おかしく広まっていますが、発祥がホモビデオである以上決してクリーンな言葉ではありません。元ネタを知っている人からすれば、ただのネットスラングではなく、いわゆる「淫夢語録」となります。これを使用することによって、あなた自身のイメージに良からぬ誤解が絡むこともあるでしょう。

「微レ存」の由来は、ネット掲示板の「2ch（現5ch）」にあります。「真夏の夜の淫夢」に関する話題において、突飛な可能性を示唆したのが始まりです。

元ネタがホモビデオなだけに下品な文章ですが、これが現在において広く使用されている「微レ存」の大元です。これが掲示板内で多用されるうちに改変を重ね、「微粒子レベルで存在している」という形に定着しました。非常に汎用性が高く、スラングとして広く認知されるに至っています。

「微レ存」の使い方として最もポピュラーなのが、「可能性」との併用で可能性がほとんどないことを表現するものです。あり得ないような状況を指しつつ、ごく微かな可能性を拾い上げて仄めかすように使います。冷静に考えればあり得ないことに言及し、「それはないだろう」というツッコミを読み手に委ねるのが一般的です。しかしまれに「可能性はゼロではない」という意味で使われることもあるようです。

「微レ存」と略さずに、あえて「微粒子レベルで存在している」と表現する場合もあります。真剣深刻に考えている雰囲気が醸し出され、突拍子もない内容とのギャップを際立たせることができるでしょう。

「微レ存」には、「巨レ存」という反対語があります。微レ存の「微」から連想される対義語の「巨」を当てた造語であり、意味は「極めて大きく存在している」です。

可能性と併せれば、可能性は極めて高いという意味で、確定的な物事に対する可能性を言い表すことになります。微レ存の後に創られた言葉ですので認知度は劣りますが、対義語として押さえておくと使いやすいでしょう。

ホモビデオを元ネタとする「淫夢語録」もしくは「淫夢ネタ」には、様々な種類があります。いずれも汎用性が高く、使う人を選びません。そのため、知らずのうちに使用してしまうだけでなく、思わぬ中傷を浴びるリスクもあります。今一度ネットスラングの元を確認してみましょう。

あえて汚いスラングをネタとして使いたいという人にも、ネットスラングの知識は有用です。以下に「微レ存」以外の淫夢ネタについてご紹介します。

「小並感」とは「小学生並みの感想」を略した言葉であり、「こなみかん」と読みます。「しょうなみかん」と読む説もありますが、一般的ではありません。文章の最後に付け、語彙力の乏しさや表現の拙さを指摘します。

「あくしろよ」とは、「早くしろよ」の意味を表す言葉です。ホモビデオ内で演者が発した言葉ですが、滑舌の悪さから「あくしろよ」に聞こえるとして言葉が新たに誕生しました。せっかちな気質を意味する部分もあり、「ホモはせっかち」とツッコミが入ることもしばしばあります。

「ファッ！？」とは、驚きを表す言葉です。予想外の展開に思わず声が漏れてしまったことを表します。言葉自体に意味はなく、驚いた様子を表しているだけですが、状況に合わせて使いまわせる便利な言葉です。

「微レ存」とは、「ほんの僅かに存在しているもの」を意味するネットスラングです。可能性と併用する場合が多く、ほとんどあり得ない状況を期待する「妄想」に近い使い方をします。読み手のツッコミまで含めて楽しむのが一般的でしょう。

ただし、ホモビデオを元ネタに持つスラング、すなわち「淫夢語録」のひとつですので多用は厳禁です。元ネタを知る界隈であれば問題ないですが、公に使うと思わぬ弊害や周囲への不快感の原因となります。ネットスラングは節度を守って楽しみましょう。