「let it be」の意味とは?
「Let it be」は「なすがままに」や「そのままにしろ」、「放っておけ」などの意味があります。
読み方は「レットイットビー」ですが、ネイティブな発音では「レリビー」と短縮したような形になります。
「Let it be」は命令文であり、「it」は漠然とした現在の状況を表しているため「それ」などと無理に訳さない方が自然な文章になります。また、「be」はbe動詞の原型であり、状況を示す動詞です。
「Let it be」と「Let it go」の違い
「Let it be」に似た単語に「Let it go」があります。
ディズニー映画「アナと雪の女王」の主題歌「Let it go」で話題になりました。「アナと雪の女王」の劇中歌では「Let it go」を「ありのままの姿」と訳しています。しかし、これは意訳したものであり「Let it go」の本来の意味ではありません。
「Let it go」には「そのままにしておく」や、「何もしないでおく」、「手放す」という意味があります。
また「Let it go」の 「go」の部分は「行く」という意味を持っているため「let it go」の「it」は動くものを指しており、「be」の部分は「ある」という意味を持っているため「let it be」の「it」は動かないものを指しています。
つまり、 「let it go」の「it」は「相手の考えや感情、意識」など能動的に動かすことが出来るものを意味しており、「let it be」の「it」は「相手の置かれている状況」など能動的に動かないものを意味しています。
「let it be」の由来について
「Let it be」を読み解いていくには「let」に注目する必要があります。
「let」は「let + 目的語 + 動詞の原型(...)」という語順で使われる単語で、意味は「<目的語>に...させる」や「...するままにする」などになります。
「it」は状況を示しており、「be」は「ある」という意味を持っています。
そのため、「let」に「it」と「be」を組み合わせることで、「なすがままに」や「そのままにしておけ」、「放っておけ」などという意味になります。
「let it be」の使い方と用例
「let it be」の使い方をいくつかご紹介します。例文と共にいくつか見ていきましょう。
プロゲーマー君
I don't think you can deal with this problem. You should just let it be.
(ぼくは、君がこの問題に対処できないと思う。放っておいたほうがいい)
ボブ
Let it be my fault .
(ぼくの失敗ということにしておきなさい )
チャーリー
I don't feel fine. Please let me be.
(体調がよくない。放っておいてほしい)
「THE BEATLES」の名曲「LET IT BE」の歌詞に「let it be」という単語がいくつも出てきます。この曲の中では何度も「Let it be」と繰り返す部分があります。下に動画を貼ってあるので、実際の曲も聞いてみましょう。
チャーリー
Let it be, let it be
(素直なままで )
Let it be, yeah, let it be
(思うようにいけばいい)
「Let it be」まとめ
- 「Let it be」は「なすがままに」や「そのままにしろ」、「放っておけ」
- 「let」の「let + 目的語 + 動詞の原型(...)」の形が由来