「chill」の意味とは?
「chill」は通常は名詞で、「肌寒い」「ひんやり」「涼しい」など冷たさを表現する単語として使われています。また、風邪を引いた時の悪寒を感じる際にも使用されます。
さらに、自動詞で「落ち着く」「リラックスをしている」「のんびりする」などの意味があります。同じ意味を持つ単語は「relax」「lazy」「take it easy」が存在し、「relax」と「chill」を合わせた「chillax」という造語もありネイティブによく使われています。
その他にも動詞で「遊びに行く」という意味もあり、その場合は「chill out」をよく使います。「Hang out」と同義で、騒いで遊ぶのようなニュアンスではなく、のんびりした場所でゆったり過ごす意味合いが強くなります。さらに、興奮している人物に対して「chill out!(冷静になれ!)」と声をかける場合もあります。これは「calm down」と同義になります。
次に形容詞で「落ち着いている」「寛大だ」という意味でも使われます。うるさくなく落ち着いたタイプの人間、音楽などを表現する時にもよく使われます。
また、「I’m fine」「I’m good」など「私は大丈夫」と同義で「I ’m chill」が使われます。
「chill」の由来について
「chill」の由来は、ヒップホップ用語である「chill out(落ち着く・冷静になる)」から来ていると言われています。
以前からアメリカでは「chill out」「chilling」などをリラックスするという意味で使用していました。
そんな時に、イギリスのハウスミュージックユニット「The KLF(1993年)」がアルバム「Chill out」をリリース、ヒットを受けて「チルアウト」という音楽の新しいジャンルが確立されます。クラブで踊り疲れた体をクールダウンする部屋で流れるリラックス音楽として知られるようになります。このことによって一般的に「chill」が落ち着くやくつろぐなどの意味で認知されはじめます。
日本ではTwitterなどのSNSで「chill」が広がる
日本では、TwitterやFacebookなどSNSで「チルッてる」「チルしている」と若者が使い場合があります。チルアウト系の音楽が好きな若者がよく使う傾向にあります。また、テラスハウスで有名になった今井華さんが、チルを使った発言をして広がっていきました。
「chill」の使い方と用例
落ち着く・のんびりする・リラックスした状態や、遊びに行く、のんびりしているなど幅広い意味を持つ「chill」ですが、一体どのように使ったらよいのでしょうか。ここでは、いくつか会話を例に「chill」の使い方を見ていきましょう。
遊びに行く
ボブ
I'm going to chill tomorrow night with my friend.
(明日の夜、友達と遊びに行くんだ)
チャーリー
Did you finish these homeworks? Let's chill!
(宿題終わった?遊びに行こうよ!)
のんびりする・落ち着く
マイルド君
You got paniced! You need to chill out.
(パニックになってるよ!落ち着いたほうがいい)
萌え袖ちゃん
I gotta so many things today. Get the out of works, I just wanna chill.
(今日はたくさんやることがある。さっさと仕事を終わらせて、のんびりしたいな)
落ち着いている
プロゲーマー君
He is really chill person.
(彼は本当に落ち着いている人だ)
大丈夫です
萌え袖ちゃん
Would you like some orange juice?
(オレンジジュースはいかが?)
女神さま
I'm chill. But thank you!
(大丈夫です。でもありがとう!)
「chill」という単語一つでとても多くの会話ができます。ぜひ「chill」の使い方をマスターして、日常英会話に役立ててみてください。
「chill」まとめ
- 「chill」の意味は「涼しい」「肌寒い」の他に、「落ち着いている」「のんびりしている」「遊びに行く」「大丈夫」などの意味がある。
- 「chill」がスラングとして広がったのは、ヒップホップ用語の「chill out」から。